PowerToysが復活します。
最初の発表より機能も充実してきました。
正式リリース前に、どんなものかチェックしておきましょう。
この記事の目次
PowerToysとは
PowerToysは、Windows本体に盛り込まれなかった機能を追加できる、Microsoft純正のツール集です。
Windows95やXPの時代には人気のツールでしたが、Vista以降提供されてなくなっていました。
それがWindows10で復活します。
まだ正式リリース前のプレビュー版の段階(2020年7月現在)ですが、概要を紹介します。
パソコンに不慣れな人は、今からムリしてインストールする必要もないので、正式版のリリースを待ちましょう。
PowerToysの機能
この記事を書いている2020年7月の段階で、PowerToysには7つの機能があります(バージョン0.19.2)。
最初にリリースされたときは機能が3つだったので、すでに4つも増えています。今後も正式リリースまでに追加されるかもしれません。
注意
現時点では64bit版Windows用だけが公開されています。
また、英語版のみで日本語表示はできません。今後も日本語には対応しない可能性もあります。
各機能は個別にオン/オフの設定ができるので、必要なものだけオンにしましょう。
このあと紹介する画像は、GithubのPowerToysページで各機能の概要紹介に掲載されているものです。
FancyZones
Windowsには、ウィンドウを画面の端にぴったり移動する「スナップ」機能があります。
これをパワーアップしたのがFancyZonesです。
スナップよりも柔軟にウィンドウを配置できます。
File Explorer Preview
エクスプローラーでプレビューできる文書フォーマットを追加します。
次のふたつの形式が利用可能になります。
- SVG形式(.svg)
- マークダウン形式(.md)
プレビュー機能のオン/オフは、それぞれの形式で個別に選択できます。
いまでは当サイトの記事はすべてマークダウン形式で書いているので、これは嬉しい機能です。
Image Resizer
エクスプローラー上で選択した画像のファイルサイズを簡単に変更できる機能です。
画像サイズはプリセットで選択。スモール/ミディアム/ラージ/フォンの4サイズが登録済みでカスタム設定もできます。
デフォルトで使用する画像フォーマットやオプションを設定できます。
Keyboard Manager
キーボードのキー割り当てを変更できるツールです。
キーボードショートカットのカスタマイズも可能です。
Power Rename
エクスプローラー上からファイルの一括リネームを行います。
正規表現も使えます。
PowerToys Run
アプリケーションをすばやく起動できるラウンチャー(ランチャー)です。
画面上に現われたコマンド入力ボックスに文字をタイプすると、アプリケーションの候補が現われて簡単に実行できます。
Shortcut Guide
Windows10本体で利用できるキーボードショートカットの一覧を表示する機能です。
【Win】キーをしばらく押しっぱなしにすると画面上にオーバーレイ表示され、【Win】キーをリリースすると消えます。
一覧に表示されているキーを押すと、実際にそのショートカットが実行されます。
PowerToysをインストールしてみよう
では実際にPowerToysをインストールする方法を紹介します。
step
1GithubのPowerToysページにアクセス
にアクセスします。
step
2Downloading & Release Notes
ページをスクロールしていくと、まずディレクトリ構造のリストがあり、その下に概要の紹介(Overview)があります。
Overviewブロックのいちばん下あるリンクから[Downloading & Release notes]をクリックしましょう。
step
3リリース別のページからダウンロード
最新版のページへアクセスするので、Assetsと書かれたブロックで、PowerToysSetup-x.xx.x-x64.msiをクリックします。
"x.xx.x:の部分はバージョン番号です。
step
4インストーラーを保存
ダイアログボックスが現われるので、適当な保存先を指定してファイルを保存しましょう。
step
5インストーラーを実行
保存したファイルをダブルクリックで起動し、表示される手順に従ってインストールを行ってください。
PowerToysの設定画面
各機能の詳細な説明はあらためて行うことにして、ここではPowerToys全体のオプション設定だけ触れておきましょう。
起動方法
PowerToysをインストールすると、スタートメニューにアイテムが表示されます。
まだ正式リリース前のプレビュー版なので[PowerToys(Preview)]という表示になっています(2020年7月17日現在)。
これを実行すると設定画面が現われます。
左側のリストが各機能の設定です。
いちばん上のGeneralが、PowerToys全体の設定になります。
管理者モード(Administration Mode)
管理者モードでの再起動を行います。
外観と動作(Appearance & behavior)
外見のテーマを、システムデフォルト/ダーク/ライトから選択できます。
初期設定では、WindowsといっしょにPowerToysも起動するようになっています(Run at startup)。
アップデート(Updates)
現在のバージョン表示と、アップデートの確認用ボタンがあります。
初期状態では自動アップデートが有効になっています。
ちょっとずつだけど、もっと便利に
PowerToysをインストールすることで、Windows本体だけでは不便だったところが少しずつ改善されます。
Fukuzumi個人としてはマークダウンとSVG形式画像のプレビューは大歓迎。ショートカットのガイド表示もとっさのときに嬉しいおまけですね。
ラウンチャとリネーム、キーマップ入れ替えはすでに他のツールでやっているので、魅力としてはいまひとつというところですが、これから使ってみようとしている方はいちいちツールを探さなくていいのが嬉しいところです。
そしてなによりの魅力はMicrosoft公式、公認のツールだというところ。今後の充実と成熟が楽しみです。
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