ひかり電話を接続しているルーターの先に別のルーターを接続してアクセスポイントとして使うブリッジ接続の設定方法についても紹介しているので参考にしてください。
待望のOneMesh対応ファームウェア登場!
2019年末のアップデートで、Archer C6がついにOneMesh対応になりました。
これでC6+中継器の組み合わせによる格安メッシュWi-Fiが可能になります。
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Archer C6 がアップデートでついにOneMesh対応
TP-LinkのWi-FiルーターArcher C6がファームウェアアップデートしてついにOneMesh対応になりました。 小規模家庭向けの低価格ルーターですが、OneMesh対応のWi-Fi中継器と ...
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この記事の目次
TP-Link Archer C6に入れ替え
Wi-Fiの電波自体はちゃんと拾っているので故障ではないようですが、考えてみたら9年ぐらい使っているのでそろそろ潮時かも、と思いルーター自体買い換えることにしました。
セレクトしたのはTP-Link のロワーミドルグレードモデルArcher C6です。

TP-Linkの人気モデル Archer C6は小規模な家庭に充分な能力
サイトを見ると「AC 1200 MU-MIMOギガビット無線LANルーター 867Mbps+300Mbps Archer C6」と書かれています。要するに前のほうはスペックなんで、"Archer C6"がモデル名ということでいいでしょう。
パッケージによるとArcher C6の推奨利用環境は次のとおりです。
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戸建ての場合 - 3階建て
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マンションの場合 - 4LDK
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Wi-Fiの接続台数 - 15台
Archer C6にした理由は3つ
TP-Link Archer C6に決めた理由は大きく3つです。
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手頃なスペックと価格
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ビームフォーミングとMU-MIMO対応
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Oneメッシュ対応予定
ウチの仕事場でインターネットを使うのは私だけ。スピード面ではあまり高スペックなものはいりません。ただ、これまで使ってきたWi-Fiルーターは11n/g/b対応だったのと、Wi-Fi接続がIPv6に対応していないという制限があった(と記憶していた)のでそこだけモダンな仕様を満たせばOKという感じ。
価格はAmazonで4000円とお手頃でした。

高出力アンテナで電波がよく届く
ふたつめのビームフォーミングはスマートフォンの位置を確認して電波を集中させることで接続安定性を高める技術、MU-MIMOは複数の端末を接続したときに同時に電波を送信する技術だそうです(実のところ近年ルーターやWi-Fiの知識をあまりアップデートしていなかったので知りませんでした)。
私のスマホはビームフォーミングに対応しているもののMU-MIMOはサポートしていないようなので、Archer C6の性能をフル活用することはできませんが、将来スマホを買い換えたとき威力を発揮してくれるでしょう。
いちばん期待したのは3つめのOneMesh対応予定というところです。
OneMeshって何だ?
OneMesh(TM)というのはメッシュWi-Fiの機能限定版みたいなものでTP-Link独自の機能のようです。

OneMeshなら中継の切り替えなくつながる
従来のWi-Fi中継器は点と点を結んで接続範囲を伸ばしていきます。中継器が切り替わるとき接続先が変わるのでそこでいったん接続が切れます。
それに対しメッシュWi-Fiは網の目のように接続範囲を広げていき、途中で中継器の切り替えがないのでカバーエリア内なら自由に動き回りながら使えます。
広い敷地や工場内を移動しながら常にWi-Fiを使うようなケースでは特に便利そうですね。
音楽を聴きながら作業しているとき、曲の途中で切れたりしないなんていいじゃないですか!
しかしメッシュWi-Fiはを構築するには複数の対応機器が必要なので、現在はセット売りされていることがほとんど。当然設置にコストがかかります。
ところがTP-LinkのOneMeshなら既存のWi-Fiルーターに中継器を買い足す感覚で、比較的ローコストにはじめられます。
その代わり、本来のメッシュWi-Fiに比べると拡張性には制限があるようですが、一般家庭ならそれほど問題ではなさそう。
そこで今回は、TP-LinkのOneMesh対応Wi-Fi中継器RE300もいっしょに購入しました。
なんとRE300はただのWi-Fi中継器じゃなくて、OneMesh対応ルーターと組み合わせればそのままメッシュWi-Fi環境になってしまうんです。
AC1200 メッシュWi-Fi 無線LAN中継器 RE300公式ページ

TP-LinkのRE300はOneMeshにも使えるWi-Fi中継器
OneMesh対応ルーターはまだ少数派
ひとつ注意が必要なのは、TP-Linkの製品がすべてOneMesh(TM)に対応しているわけではないという点です。
OneMesh対応機器ページによると、2019年12月現在で対応しているルーターは2機種。
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Archer C7
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Archer C6
しかも、実はC6のほうはファームウェアの対応待ちで、アップデートを行う必要があるので、事実上1機種といってさしつかえありません。
無線LAN中継の方は4機種リストされていますが、このうちRE305はやはりファームウェアの対応待ちのようです。
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RE300
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RE200(V3.0)
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RE205
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RE305(V3.0)
つまりArcher C6とRE300をペアで買っても、いまのところいきなりOneMeshが使えるわけではありません。
しかし、いずれ対応するのは既定路線なので、まずはふつうの親機+中継器として使い、アップデートができたらあらためてOneMesh対応として検証・紹介できます。
要するにブログのネタ稼ぎが狙いです。(笑)
Archer C6とC7の違いはどこ?
実はルーターのほうはC6とC7のどちらにするか迷いました。
C7がC6に対して優っているのは次のような点です。
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5GHz帯はC7が1200Mbps(C6は867Mbps)
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2.4GHz帯はC7が450Mbps(C6は300Mbps)
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USBポート装備で簡易NASとして利用できる
スピードの違いはアンテナ数の違いによるようです。
参考までに、バッファローのサイト::Wi-Fiルーター買い替え4つのタイミング~11nから11acへ~によると、11acのほうはアンテナが1本増えるごとに433Mbps、866Mbps(ただしTP-Linkの表記では867Mbps)、1300Mbps、1733Mbpsとスピードがあがります。11nなら150Mbps→300Mbps→450Mbpsです。
C7の製品情報によるとアンテナは3本ですが、5GHz用と2.4GHz用を一本にまとめているので5GHz帯、2.4GHz帯ともにアンテナ数の3本分のスピードが出ることがわかります。
それに対しC6は内蔵アンテナ一本と外部アンテナ4本だそうですから、上の表と照らし合わせても外部アンテナ4本のうち5GHz帯と2.4GHz帯のそれぞれ各二本が割り当てられているのではないかと推測されます(となると内蔵の一本はどこに使われているのかがよくわかりませんが)。
C7公式ページを見るとそのほかにゲスト用Wi-Fi(ゲストネットワーク)という機能がありますが、スペックをよく見るとこれはC6でも可能です。
有線LAN用のポートはともにギガビット対応のものが4つで同等。
あとはルックスの違いといったところです。
価格はAmazonでC7が7,100円、C6は4,000円でした(さらにC6は当時10%オフクーポンがありました)。
Archer C6の設定手順を紹介しますよ
TP-LinkのWi-FiルーターはWi-Fi接続でスマホから設定ができるTetherというアプリに対応していますが、今回はオーソドックスにパソコンからの設定手順を紹介します。
まずは、インターネット(光回線に接続している終端装置)に直接、Archer C6をつなぐルーターモードでの使用法を紹介します。最初はルーターモードになっているので、パッケージを開封したらパソコンとC6をLANケーブルで直接接続して設定を行います。
参考
なおウチの場合、実際はWi-Fiルーターを光電話用にNTTからレンタルしているルーターにつないで使います。そのためのブリッジモード(アクセスポイントモード)への切り替えが必要です。これについてはこのあとで紹介します。
ネットワーク設定の準備
step
1パソコンとArcher C6をLANケーブルで直結
step
2ブラウザでhttp://tplinkwifi.net/へアクセス
http://192.168.1.1/でもかまいません。
step
3管理画面用のパスワードを新規作成してログイン
クイックセットアップの手順
最初に設定するときは、”クイックセットアップ"画面が出てくるので、対話形式で設定しましょう。
step
4タイムゾーンを設定
step
5接続タイプを選択
とりあえず[自動検出]をクリックします。
step
6PPPoEが検出される
私の環境(フレッツ光によるインターネット接続)では"PPPoE"が検出されました。
step
7プロバイダのIDとパスワードを登録
step
8Wi-Fiを有効化
Wi-Fiで接続したい場合は、2.4GHz帯、5GHz帯それぞれ使いたいものをチェックして機能をオンにします。
ネットワーク名とパスワードは初期設定の値が入っていますが、パスワードは独自のものに書き換えてより安全性を高めましょう。
step
9確認画面
確認画面でここまでの設定を確認して、問題なければ[保存]をクリックします。
step
10設定完了
設定完了画面が現れます。
これでルーターモードでの接続設定は終わりです。
光電話を使っているならブリッジモードに切り替え
ルーターモードというのは、文字通りWi-Fiルーターをルーターとして使うモードです。
でも、光電話を使っている場合、すでに光電話接続用にルーターが入っているはず。
すでにあるルーターの先にルーターモードのままArcher C6を(もちろん他のルーターでも)つなぐと機械が混乱して正常に動作しません。
その場合、Archer C6のルーター機能は無効化して、有線LANのスイッチングハブ(要は接続口)とWi-Fiのアクセスポイントとして使うことになります。これがブリッジモードです。
モード | ルーター機能 | ハブ | Wi-Fiアクセスポイント |
---|---|---|---|
ルーター | 有効(使用) | 使用可 | 使用可 |
ブリッジ | 無効(停止) | 使用可 | 使用可 |
現在多くのWi-Fiルーターは、本体についているスイッチでブリッジモードに切り替えるようですが、Archer C6ではルーターの管理画面(tplinkwifi.net)で動作モードを変更します。
注意ポイント
ここでは記事の流れ上、ルーターモードでのセットアップに続いて紹介していますが、もちろんいきなりブリッジモードでセットアップできます。
管理画面左のメニューで動作モードを選び「詳細設定」タブでアクセスポイントという項目を選択して[保存]をクリックします。
再起動の確認画面がでてくるので[はい]をクリック。
再起動にしばらくかかるので待ちましょう。
参考
もし画面が止まって動かなくなっても、tplinkwifi.netにもういちどアクセスしてログインしなおせば大丈夫のはずです。
今回、私は再ログインしたところブリッジモード用のクイックセットアップが現れました。
ワイヤレス設定だけなのでカンタンです。
もしルーターモードのときすでにワイヤレス設定をしてあればそのまま引き継がれるのでなにもする必要はありません。
そのまま確認画面へ進んで設定を保存します。
設定が終わるとブリッジモードで使用可能になります。
ブリッジモードでは、ルーターモードのときに表示されていたネットワーク、保護者による制限、QoS、セキュリティ、NAT転送、IPv6、VPNサーバーといった項目が管理画面から消えています。
これらはルーターモードのときに必要な機能なので、ブリッジモードでは必要ありません。
小規模家族には充分なスペックでお手頃価格
以上、TP-LinkのWi-FiルーターArcher C6を使うための基本的なインターネットアクセス設定とすでにルーターが動いている場合にWi-Fiアクセスポイント(スイッチングハブ)として追加するためのブリッジモードへの切り替えについて紹介しました。
少人数でWi-Fi接続機器もあまり多くない家庭には充分な性能、手頃な価格で導入でき、しかも予定されているファームウェアアップデートでOneMeshに対応できる発展性も魅力です。
弱点としては、ブリッジモードへの切り替えが、スイッチではなく設定画面からになっているところぐらいでしょうか。
設定画面そのものはわかりやすく、ふつうはクイックセットアップで充分なので、この記事を参考にしてもらえば誰でもカンタンにできます。
Archer C6 お薦めですよ。
TP-Link Archer C6の魅力
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