YouTubeの動画を見ていたら、ZOOMのマルチエフェクターG1fourがステレオ出力に対応しているのがわかりました。
ほかにもいろんなエフェクターでステレオ出力が可能なようです。
これはSyncroomで使えるはず!と思いさっそく試してみました。
この記事の目次
ステレオ出力できれば音が広がる
ふつうエレキギターの音はモノラルです(アコースティックギターだと、生音のステレオ収録もできます)。
そこで、広がり感を出すのにいろんなエフェクターを使ったりしますが、もともとステレオになっていればさらにその効果は絶大です。
実際試してみましたが、コーラスをかけるともう世界が全然違います。
ステレオ出力できるエフェクターをお持ちだったら、オーディオインターフェイスはぜひにも4ch以上入力できるものをお奨めしたくなりました。
マイクさえ用意すれば生楽器のほうがステレオ入力は簡単なので、Syncroomを楽しむすべてのプレイヤーに4ch以上をお奨めしてもいいくらいです。
ステレオ出力エフェクターを探せ
ステレオ出力するにはそれに対応したエフェクター類が必要です。
これについて、というYouTubeチャンネルでいろんな接続例を紹介しているので、そこで探してみてください。
基本的にはギターをPCで直接録音する方法をひたすら紹介するチャンネルですが、動画の途中に接続例が紹介されます。
ステレオ出力の図が出てくるのですぐわかります。
冒頭で紹介した動画はG1fourの例ですが、同じZOOMのG5n/G3n/G3Xnでも同じように接続できるようです。
小型なのにマルチエフェクターのMS-50Gは、標準フォーンジャック×2のステレオ仕様です。
コンパクトなストンプボックスだと、BOSSのデジタルディレイDD-8やリバーブRV-6は入出力ともにステレオに対応しています。
ディレイやリバーブのような「空間系」エフェクターはやはりステレオと組み合わせることで威力を発揮しますね。
ほかにも、コーラスアンサンブルCE-5などがステレオ対応です。
BOSSのGT-1のようにUSBオーディオインターフェイスとして接続できるマルチエフェクターについいてはステレオ接続例は当然紹介されていませんが、レコーダーソフト(REAPERが使われています)を見ると2トラックで録音されているのでステレオ入力自体は問題ないでしょう。
また標準フォーンジャック仕様の外部出力端子の方も、もちろんステレオになっています。
ただし、このばあいSyncroomeへのマイク入力に問題があります。
パソコンへ直接USB接続するのではなく、別にオーディオインターフェイスを用意し、ギターの音とマイクの音をそちらへ入力するのが確実でしょう。
G1fourからの接続はYケーブルを用意するだけ
私が使っているZOOM G1fourでは標準ステレオから標準モノプラグ×2へ分岐する、通称Yケーブルを用意するだけでステレオ出力できます。
あいにくギター用の分岐ケーブルが手元になかったので、オーディオ用のステレオミニ→標準モノケーブルとステレオミニ-標準ステレオ変換プラグを使ってとりあえず試してみました。
ステレオミニプラグに変換プラグをつけてG1fourの出力端子へ接続。
分岐したモノラルプラグのほうは、ZOOM LiveTrak L-8に入力します。
6つあるコンボジャックだったらどこでも構わないんですが、ここではCh1とCh2に接続してみました。
さらにCh3はダイナミックマイクロホンを接続しています。
Syncroomのオーディオ入力設定
Syncroomのほうでステレオ入力用の設定を行います。
設定画面でオーディオインターフェイスを選択し、入力チャンネルを指定します。
今回はZOOM LiveTrak L-8を使って、Ch1、Ch2にギターを入力するのでドロップダウンリストでそれぞれ"1"と"2"を選択します。
さらに"ステレオ入力として扱う”にチェックを入れます。
マイク音声は「拡張入力チャンネル」を使うので、”3”を選択します。
これで設定は終わりです。
ヤマハAG03には注意
他のオーディオインターフェイスでも同様の設定で使えるはずですが、ヤマハのAG03では少々不可解な現象がありました。
AG03のばあい、マイク入力用のCh1のほかに、Ch2とCh3があります。
このうちCh2はギターで使用するほか、電子キーボードのばあいはCh2とCh3をステレオで接続します。
そこで、G1fourの出力をCh2とCh3に接続してみたんですが、入力チャンネルのドロップダウンリストは"1"と"2"以外選択できませんでした。
同様に「拡張入力チャンネル」はなにも選択できません。
これではギターはもちろんキーボードも接続できないと思うのですが、原因はともかくFukuzumiのノートPCではこのような現象が見られたということで報告させていただきます。
ステレオの豊かな音で演奏を楽しもう
オンラインでの練習だけだったらモノラルでも特に不満はないかもしれませんが、YouTubeなどを通じてのライブ配信となると、オーディエンスにとってステレオ音声は魅力ですね。
定位を調整することで、ボーカルやほかの楽器をより引き立たせることもできます。
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