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Syncroomで使えるオーディオインターフェイス選び【超初心者向け】

Syncroomは、ネット上にミュージシャンが集まって演奏できる、練習スペースです。

今回は、Syncroomを利用するのに必要な機材について少し深く掘り下げて紹介します。

とはいっても、すでにDTMで音楽制作しているかたにとっては普通の知識なので、そういう方は読み飛ばしていただいて結構です。

あくまで、「音楽はプレイしているけど機材のことはさっぱり判らない」という方向けとご理解ください。

 

Syncroomでの演奏に必要な機材は?

初回の概要篇でも振れましたが、今のところSyncroomの利用にはインターネット接続できるパソコン(WindowsまたはMac)が必要です。

 

モバイル版アプリもテストが進んでいますが、いまのところ実用レベルではないようです。

今後5G通信が普及してきたら、スマホやタブレットでも簡単にSyncroomで演奏を楽しめるようになるかもしれません。

 

 

そのほかには、楽器をパソコンにつなぐためのUSBオーディオインターフェイスやマイクが必要となります。

今回は、USBオーディオインターフェイスの基本的な選び方に絞って紹介します。

 

 

USBオーディオインターフェイス

USBオーディオインターフェイスは、楽器や自分の声をパソコンに入力したり、逆にパソコンから流れてくる音をスピーカーやヘッドフォンで聴くのに必要です。

 

千円程度のものから10万円を超えるようなものまでいろいろありますが、まずはどういったタイプを買えばいいのか、ざっくりしたところから押さえていきましょう。

 

買ってはいけないインターフェイス1 - Web会議用

次の写真は、Fukuzumiが以前使っていた小型のインターフェイスです。

バッファロー USBオーディオインターフェイス

低価格なオーディオインターフェイス

 

 

この製品はオンライン会議やWeb飲み会などでヘッドセットを使うのに適していますが、楽器をつなぐようには作られていません。

変換プラグや変換ケーブルを用意すればムリヤリ接続できるかもしれませんが、Windowsパソコン用のドライバーが楽器演奏を想定していないのでおそらく実用はムリでしょう。

 

とても安価ですが、このタイプは絶対に買わないでください。

 

 

買ってはいけないインターフェイス2 - ギター演奏用

つぎに紹介するのはエレキギター用のオーディオインターフェイスです。

パソコンやモバイル機器につないで、アンプシミュレーターというソフトを使って音を出すタイプですね。

Go Guitar Proパッケージ

エレキギター用インターフェイス

 

楽器用ですが、実はこのタイプも買ってはいけません。

なぜかというと、マイクを繋げないからです。

 

演奏専門で歌わないから関係ないじゃない?と思うかもしれませんが、Syncroomでは演奏前の打ち合わせなどで声のやりとりが絶対に必要になります。

 

もし、どの曲にするか、テンポはどうするかといったといった打ち合わせをまったくなしで完璧に合わせられる人だったら、このタイプでもいいかもしれません。

 

もちろん、Syncroomを使わない単独での演奏やレコーディングには使えます。

このタイプしか持っていない人は、この際ですからSyncroom用に新しいインターフェイスを導入しましょう。

 

Syncroom向きオーディオインターフェイスの条件

というわけで、Syncroomを楽しむには、一般にDTM用とカテゴライズされるようなUSBオーディオインターフェイスが必要となります。

 

たとえば、こんなタイプ。

Behringer UMC202HD

これはベリンガーというメーカーのUMC202HDというモデルです(写真はメーカーサイトからお借りしました)。

このモデルを例に、必要条件をチェックしていきましょう。

 

ギター/ボーカルなら入力は最低2系統

左端にINPUT1、INPUT2というふたつの端子があります。これなら楽器1台とマイク1本を繋げられます。

このように最低2系統の入力が必要です。

 

 

独立したゲイン調整

真ん中の部分をみると、GAIN1、GAIN2のふたつに分かれています。

まずノブは、INPUT1とINPUT2それぞれの入力ゲインを調節します。

 

ゲインとはマイクや楽器からの音をパソコンに送り込むときの基本的な音量です。

ふたつを別々に調整できる必要があります(ふつうはできると思いますが)。

 

ノブの上には”LINE/INST”と”PAD”というふたつのボタンがあります。

 

”LINE/INST”は簡単にいうとマイクと楽器の切り替え用です。エレキギターやエレキベースをつなぐときは”INST”のほうにします。

”INST”の代わりに”Hi-Z"と書かれている機種もあります。

 

”PAD”はマイクの性能が良すぎてノブだけでは調整しづらいときに、基本的な感度を抑えるのに使います。

これらのスイッチ類があれば、使う機材に応じた柔軟な設定ができます。

 

モニターアウト

右端には”OUTPUT”と”PHONES”があります。

 

”OUTPUT”のほうは、ミキサーやアンプに音を出すときに使うものでSyncroomだけだとあまり関係がありません。

”PHONES”はヘッドフォンをつないで音を聴くのに使います。

 

実際問題としてヘッドフォン(イヤーモニター)は必需品です。

Syncroomで演奏している音をスピーカーに流してしまうと、それがマイクに入ってもういちどパソコンに入り、ぐるぐる回って音がおかしくなるフィードバックという現象が起きます。

 

フィードバックがひどくなると、「キーン」と耳の痛い音がするハウリングになります。

 

"OUTPUT”と"PHONES”はこの機種のように独立して音量調整できるようになっているほうが使いやすいのでここもチェックしておきましょう。

 

さらに”DIRECTMONITOR”というボタンがあります。

これは、自分の演奏した音をそのまま直接聴くのか、一回パソコンに送った音を聴くのかを選びます。

いちどパソコンに送るとその分、少し遅れて聞こえてくるので演奏しづらいことがあります。

そういうときは”DIRECTMONITOR”をオンにしましょう。

 

このようなスイッチではなく、ダイレクト音とパソコンから返ってくる音を混ぜて聴ける機種もあります。そのばあい、ふたつの音量のバランスを調整するためのノブが付いています。

 

ギター/ベース専用の2系統入力モデル

次の機種はPresonus社のAudioBox iOneというモデルです。

Presonus AudioBox iOne

ベリンガー UMC-202HDに比べるとずいぶんシンプルですが、ふたつの入力とゲイン調整ノブ、メインのボリュームとヘッドフォンボリューム、ダイレクトモニターのスイッチなど最低必要な機能は揃っているのがわかります。

 

入力端子の形が違いますが、こちらは"Mic”と書かれているほうが、XLR端子(通称キャノン端子)という本格的なマイク/音響機器用で、”Inst”と書かれている方がエレキギター/ベース用です。

楽器専用なのでマイクと楽器切り替え用のボタンは省略されています。

この端子はΦ6.3mmの標準フォーンプラグに対応しています。

 

それに対し、ベリンガー UMC-202HDの端子は、XLR端子と標準フォーン端子をひとつにまとめたコンボジャックというものです。

つまり、ベリンガーUMC-202HDはギター2台やマイク2本といったつなぎ方も可能ですが、AudioBox iOneはマイク1本とギター1本に固定されているということになります。

 

なお、このAudioBox i シリーズ(iOneとiTwo)は、iPhone/iPADに直接繋げるという特徴があります。

ふつうは、iPhone/iPADにつなぐにはカメラアダプターという製品で中継する必要がありますが、iOne/iTwoではそれが不要です。

 

最初で触れたとおり、いまのところモバイル機器でのSyncroomは実用的ではありませんが、iPADを使って音楽制作したいと考えている方なら、こういう製品を選んでもいいでしょう。

 

キーボードプレイヤーは入力4系統以上

以上がUSBオーディオインターフェイスに必要な条件ですが、キーボードプレイヤーにはもうひとつ条件があります。

 

それは、入力が3系統必要だという点です。

ただし、実際には3系統入力の製品はないので、4系統入力のものを選ぶことになります。

Bhhringer UMC404HD

 

これは、同じベリンガーの上位モデルUMC-404HDで、左の入力端子が4つあり、さらにゲイン調整ノブ類も4つになっています。

当然価格は少し高くなります。

 

なぜ3系統以上必要かというと、電子キーボード類はもともとステレオ2ch出力だからです。

2系統入力のオーディオインターフェイスにステレオ2ch入力するとマイクをつなげないので、あと1系統分必要というわけです。

 

 

次の写真はPresonus社のStudio68cという6系統入力モデルです。

Presonus Studio68c フロント

それなのに端子がふたつしか見当たりませんが、裏側をみるとあとふたつあるのが判ります。

Presonusu Studio68C背面

では残りの入力2系統はどこかというと、背面左側の”MIDI-SPDIF"と書かれた端子がそれのようです。

このタイプの端子は、詳しくないのでこれ以上の説明についてはご容赦ください

注意

某所のユーザーレビューによるとこのモデルはステレオ入力に対応していない(そもそも設計時に想定していないとメーカーの回答あり)とのことです。

キーボードプレーヤーの方は、絶対に選ばないようにしましょう。

 

 

 

入力数は機種名と外観である程度わかる

入力数の見分け方は、だいたいその機種の製品名を見れば見当がつくようになっています。

名前に”22"や”202"といった数字がついてたら、入力2系統、出力2系統。"44"や"404"だったら入力4系統、出力4系統という感じです。

ここで上げた2社以外でもだいたい似たようなものが多いので参考にしてください。

 

あとは、機種外観の写真ですね。XLR端子やコンボジャックの形を覚えていればすぐに見分けがつきます。

 

入力数が必要ならミキサータイプも

複数の楽器からの音を扱うミキサーの中には、USBオーディオインターフェイスとして使えるものがたくさんあります。

 

ドラムスのようにたくさんのマイクをセットしたい楽器だったら、こういう機種を選ぶのもいいでしょう。

 

計12系統入力(うちXLR端子4)のベリンガーQX 1202USB ZENYX

Beheringer QX1202USB ZENYX

12系統入力(うちXLR端子6)のベリンガー QX1222USB ZENYX

Behringer QX1222USB ZENYX

モデルごとの細かい違いに注意

ベリンガー社代理店の日本語サイトによると、Q1204USBのページには、次のように書かれています。

※コンピューターとUSB接続時に、通常のオーディオインターフェースのように録音と再生を同時に行えません。コンピューターの入出力設定変更が必要です。

これを読むかぎり、先に録音しておいた伴奏を聴きながら歌を録音する、といった使い方には特殊な設定が必要のようです。

一方、写真で紹介したQX1202USBやQX1222USBにはその様な記述がありません。

また同様の記述は、QX1204USB、Q1204USB、X1204USB、QX1622USBなどの機種でも見られます。

ベリンガー製USB対応ミキサーを検討するときは、充分注意してください。

ベリンガー製アナログミキサー一覧

 

 

 

10系統入力(うちコンボジャック4)のヤマハ MG10XUF Yamaha G10XUF

 

当サイトでもときどき登場している、ZOOMのLiveTrak L-8も、もちろんUSBオーディオインターフェイス搭載です。

ZOOM LiveTrak L-8

ほかにもいろんな製品があるのでまずはネットで検索してみてください。

 

販売店に注意しよう

注意しなければならないのは、これらの製品は普通の家電量販店やパソコン専門店ではたぶん取り扱っていないという点です。

楽器店に行くか、パソコン専門店でも特にDTMを売りにしているところでないと現物を見ることはできないでしょう。

 

家電量販店にいって「USBオーディオインターフェイスください」というと、いちばん最初に紹介した「買ってはいけない1」のタイプを紹介される可能性は充分考えられます。

なので、地方在住の方(私もです)はネット通販で購入することが多くなるでしょう。

 

初心者向けのお手頃はコレ

入力の系統数が多いほど当然価格もあがりますが、ベリンガー"UMC202HD"だと2021年8月現在、Amazonで1万2000円弱

ミキサータイプの"QX1202 USB"1万6000円程度となっています。

 

だいたい1万3000円~2万円程度が標準的な価格帯でしょう。これくらい出せればいろいろ選べます。

 

それでもちょっと価格が・・・、と感じる方のためにコストパフォーマンス抜群の商品をひとつ紹介します。

 

 

M-Audioというメーカーの、M-Track Duoという製品です。

M-Audio M-Track Duo

 

 

ごらんのとおりシンプルな外見ですが、ギター/マイクを切り替え可能なコンボジャックをふたつ装備。

ヘッドフォン用の独立したボリューム、ダイレクトモニターなど最低限必要な機能は揃っています。

 

また、ネット上のレビューでは音質も上々のようです。

 

それでいて、実売価格は5000円以下とかなりお手頃なので、とりあえずDTMやSyncroomを始めてみるには最適でしょう。

 

 

もし音質に問題が感じられるようだったら、次の2本のユーザーレビュー動画を参考に設定してみてください。

 

 

キーボードプレーヤーのための入門機は?

キーボードプレーヤーのばあい、前述のM-Track DuoにMackieのMIX5のような小型ミキサーを加えれば、いちおう3チャンネル入力できるように見えます。

Mackie MIX5

とくにこの機種はステレオが2系統あるので、そこにモノラル音声を載せればOKと思ってしまうかもしれませんが、そこに落とし穴が。

せっかくステレオで出力しても、M-Track Duoはモノラル×2としか扱ってくれないので、ステレオではなくなってしまいます

 

そこで、もっといいのはないかと探したら、Soundcraft社のNotepad-5という製品がありました。

Soundcraft Notepad-5

この機種もモノラル1系統と、ステレオ2系統の計5チャンネルを扱えて、さらにUSBオーディオインターフェイスまでついています。

 

これで実売価格は1万円未満。

 

ダイレクトモニター機能はありませんが、ギターをつなぐためのHi-Zスイッチ、マスターボリュームとモニターボリュームはあります(ギターをつなぐとこんどはマイクが使えませんけど)。

 

難点としては取扱説明書がないのと、Windows用ドライバーを手動でインストールしなければならないこと、あとUSBケーブルが付属していないらしいので、パソコン初心者にはちょっと敷居が高いようです。

 

しかし、初期投資の予算が厳しいばあいにはお奨めではないでしょうか。

 

 

 

類似の機種としてはベリンガー Xenyx 302USBというのもあります。

ただし、こちらは、ファンタム電源が15V仕様なので、一般的な48V仕様コンデンサーマイクが使えません

将来コンデンサーマイクを使いたいという気がちょっとでもある人は選んではいけません

 

 

というわけでNotepad-5一択かと思われます。

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予算があればミキサータイプがオススメ

 

もう少し予算がある方は、個人的にはミキサー(ミキシングコンソール)タイプがお奨めだと思います。

オーソドックスなボックス型でも、2系統の音量を調整できるという点ではミキサーなわけですが、音質を調整できるところやミュートボタンがあればワンタッチでマイクのオン/オフ切り替えができること、また独自にリバーブを掛けられる機種もあるといったところが魅力です。

 

純粋な音楽制作向けとライブイベント向けの違い、というところでしょうか。

ミキサータイプの機種については後日改めて紹介したいと思います。

 

 

 

演奏楽器と用途にあった機材選びを

なるべく初心者に判りやすいよう心がけたので、USBユーザーインターフェイス選びのポイントについてはお伝えできたかと思いますが、いかがでしょうか?

 

当初の想定を超えてかなり長くなってしまったので、紹介しきれなかったマイクとヘッドフォンについては次回、さらっと採り上げることにします。

 

USBオーディオインターフェイスのポイント-まとめ

  • インターフェイスは楽器用のものを選ぶ

  • ギター/ボーカルには2系統入力

  • キーボードプレイヤー用には4系統入力

  • 独立したヘッドフォンボリューム、ダイレクトモニター機能があるものを

  • 多入力が必要ならミキサータイプもあり

 

 

今回紹介した機材

 

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