その内容と手続きの経過についてレポートします。
この記事の目次
税務情報の再提出要請
まずは、Googleアドセンスのアカウント宛てに届いたメールのキャプチャをご覧ください。
これによるとAdsenseアカウントに登録した名前と税務情報として提出した名前が食い違っているので、財務情報を提出しろ、となっています。
期限は2021年10月31日。
放置しておくと、米国で24%の源泉徴収が課せられてしまうので、収益大幅ダウンです。
これはすぐに対応しなければなりません。
税務情報の更新
文面によると、言語による表記の違い(日本語名と英語名)や、個人と事業者名などによって食い違いが起きていることがあるので、それを統一しろということのようです。
Fukuzumiのばあいは個人としての登録ですから、Adsenseアカウントが日本語名で、税務情報が英語表記というところが問題になったと思われます。
税務情報のほうの名義を日本語で登録できるか試しにやってみましたが、当然のことながら英数字しか受け付けてくれませんでした。
氏名証明書を作成
結果的にこの書類は必要ありませんでしたので、読み飛ばしていただいて構いません。
そこでメールの中にあった[氏名証明書]というリンクをクリックして、証明書の書類(PDFファイル)を入手します。
リンクをクリックすると、Adobe Readerが起動して、次のようなPDF文書が現れました。
和文・英文が併記されているのでなんとかわかります。
まず上のフィールドがなんなのか不明ですが、これはおそらく申請者名の記入欄だろうと推測して、名前を入力します。
Adsenseのアカウントと照合するなら日本語名でないとだめかな?と一瞬考えましたが、米国で処理するんだからやっぱり英語表記にしておきます。まちがってたら、まあそのときはそのときということで。
続いて下の方のテーブルにも名前を記入。こっちが証明の内容のようです。
個人なので左の方に入力します。
Adobe Readerの[ファイル]メニューから[名前を付けて保存]を選択し、いったんPC内に保存。あとからもういちど開いて、きちんと入力されているのを確認しました。
Adsense管理画面から税務情報を再提出
続いてGoogleアドセンスの管理画面から、税務情報を再提出します。
Googleからのメールだとここがちょっとわかりにくいところで、証明書だけ追加提出するのではなく財務情報全体を再度申請するようです。
まずAdsenseのメニューから[お支払い]を選択。
「お支払い情報」画面に入ったら[設定を管理する]をクリック。
「お支払いプロファイル」画面で「アメリカ合衆国の税務情報」のところにあるエンピツアイコンをクリック。
[税務情報の管理]というリンクが出てくるのでこれをクリック。
最初、メール文面を勘違いしていたので、税務情報画面で氏名証明書だけをアップロードできるのかと思っていましたが、そうではなく新しいフォームを送信する必要があります。
税務情報フォームの記入方法については、前回の記事を参照してください。
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Google Adsenseで米国納税情報を登録
Google Adsenseの管理画面上に、納税情報の登録を促すメッセージが表示されるようになりました(2021年3月)。 文面をみるとどうも、納税情報を登録しないと今後支払いが行われないようなので、 ...
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入力が終わって送信すると、「確認書類が必要です」という画面が出てきます。
「氏名証明書類をアップロード」というセクションがあるので、[ドキュメントをアップロード]をクリックし、先ほど作成しておいた氏名証明書をアップロードします。
アップロードが終了すると、審査に入ります。
税務情報管理画面のステータスが「審査中」となりました。
記入漏れの通知が来た
直後にメールを確認してみると、「納税フォームに若干の記入漏れがあります」という通知が来ていました。
ほぼ前回と同じように申請したので、最初なんのことかわからなかったんですが、1箇所だけ思い当たる節が。
軽減税率の設定をするところで、3つの項目が表示されていたんですが、Adsense以外は関係ないと判断してパスしてしまったのです。
残るふたつは、映像作品に関する権利とYouTubeパートナーシップからの収益についての確認でした。
現在、YouTubeチャンネルは収益化対象から外れているし、映像作品の権利なんてもともと持っていないので関係ないだろうと判断したのですが、これがまずかったかもしれない、と思い、指定をやり直して再提出してみましたが、結果は変わらず。
あいかわらす、記入漏れという通知が届きます。
結局、この表記にに引っかかって、なんども申請しては失敗を繰り返してしまいました。
アカウント修正で一発クリア
そこで、思い切って氏名証明書の提出は断念。
Adsenseのアカウントと税務情報の名前が一致してりゃいいんだろ、ということでアドセンスに登録してある名前を修正して再申請したところ、その場で受理されて承認済みになりました。
このやり方だと氏名証明書の添付は不要です。
アドセンス側の修正ポイント
Google Adsenseに登録してある名前と、米国に提出する財務情報の名前が一致していればいいので、Adsenseに登録してある名前(日本語表記)を英語表記に直してやればOKです。
Adsenseの管理画面で修正を行うわけですが、ここでのポイントはアカウントではなくお支払い情報の方を修正する、というところ。
アカウントの方(連絡先名)をいくら変更してもなんの変化もないので注意しましょう。
「お支払い情報」の編集画面に入ったら、設定のセクションで[設定を管理する]をクリックします。
次の画面で少し下へスクロールし、「お支払い」プロファイルのところで「名前と住所」のエンピツアイコンをクリックして編集画面へ移動。
次の画面で、「氏名」を英語表記にします。
修正が終わったら、改めて納税フォームを作成。
すると、「個人名」のフィールドに、先ほどお支払いプロファイルに設定した名前が自動転記されていました。
あとはこれまでどおりフォームを入力して送信すれば終了。
氏名証明書のアップロード画面は出てきません。
税務情報画面に戻ると、即座にステータスが「承認済み」になっていました。
なお源泉徴収税率についてはすべて「申請済み」となっています。
ちなみに私のばあい、Googleアカウントはペンネーム、Adsenseのアカウント(連絡先名)と支払いプロファイル名は本名になっています。
今回のケースではお支払いプロファイルと税務情報の名前が一致していればOKということなので、Googleアカウントはまったく関係ありません。
放っておくと源泉徴収対象に
相当悩みましたが、これで手続きは終了です。
今回Fukuzumiのばあい、再提出は10月末までに行う必要があり、これを怠ると次回から米国での源泉徴収が課せられてしまうところでした。
同様の通知が来ている方は、なるべく早めに対応しましょう。
税務情報が名前不一致のばあいの修正ポイント
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アドセンスの支払い情報と税務情報が一致していないと修正通知が届く
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米国向けに英語表記の名前に統一する
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氏名証明書を提出しても通らないことがある