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iPhotoDrawの使い方2:強力なテキスト装飾機能

iPhotoDrawの大きな特徴としてテキスト装飾機能が強力な点があげられます。

テキストを入力する

テキストを入力するには、ツールパレットから[A]ボタンをクリックします。

iPhotoDraw テキスト入力ツール

テキスト入力ツール

 

するとテキスト編集ダイアログボックスが出現。ここに文字を入力します。

iPhotoDraw テキスト入力ボックス

ダイアログボックスに文字列を入力する

このとき右上のテキストプロパティ画面に注目してください。

ここではフォント名が”Arial”になっていますね。

 

では[OK]をクリックしてテキスト入力を終了します。

するとフォントが勝手に切り替わりました。

 

iPhotoDraw フォント選択

フォントが自動で切り替わった

 

実は、iPhotoDrawにはデフォルト設定のカスタマイズ機能があって、基本で使うフォントを好みに応じて変更できます

膨大なフォントリストから毎回選ぶ手間が省けるのは便利ですよ。

 

基本的なテキスト装飾

フォントの選択でわかるとおり、テキスト装飾機能のうち主要なものは、ウィンドウ右側のパレットからすばやく選択できます。

 

フォント、サイズ、太字、下線、取り消し線などはすぐにわかりますね。

ここではそれ以外を紹介します。

 

文字色設定

カラーパレットには、スタンダードカラーのほかにテーマカラーが表示されています。

パレット上にマウスポインタをもっていくと、編集画面上のテキストがリアルタイムで変化するので背景色との関係をチェックしやすくなっています。

iPhotoDraw カラーパレット

カラーパレットで文字色を選択する

 

また自分の好みに応じてカラーパレットをカスタマイズできます。

iPhotoDraw カラーパレット

カスタマイズ可能なカラーパレット

 

透明度設定

テキストの透明度についてもリアルタイムで確認できます。

iPhotoDraw テキストの透明度

テキストの透明度もリアルタイムで変化する

 

テキスト編集

パレット上にはテキストボックスがあり、直接文字編集が可能になっています。

 

テキストの配置

テキストボックス内の文字配置は、右寄せ/中央揃え/左寄せに加えて、上/中央/下の指定ができます。

iPhotoDraw テキスト配置

横縦両方の配置を変更できる

 

 

テキストの余白設定

さらに、テキストボックス内の余白を指定できます。

iPhotoDraw テキストボックスの余白指定

上下左右の余白を指定する

 

行間隔設定

行間隔はリストから選択するほかに、任意の値を指定することもできます。

iPhotoDraw 行間隔指定

行間隔と段落間隔の指定

 

さらに、段落の前と後ろの間隔も指定可能です。

 

間隔の値は[More Options...]で指定できます。

iPhotoDraw 行間隔と段落間隔

行間隔と段落間隔の数値指定

 

段落行頭の字下げ

段落1行目の先頭の文字を字下げできます。

iPhotoDraw 段落先頭の字下げ

段落先頭の文字を字下げする

 

箇条書きとブレット設定

グラフィックソフトのテキスト編集機能としてはたいへん珍しいと思いますが、箇条書きの設定も可能です。

箇条書きの先頭につく記号(ブレット)も選択できます。

iPhotoDraw 箇条書きのブレット

箇条書きの記号を選択する

 

記号はパレットから選択できるのに加えて、記号用のフォントを選べるようになっています。

iPhotoDraw 記号選択パレット

箇条書き記号の選択パレット

 

連番つき箇条書き

1)、2)、3)・・・やA)、B)、 C)・・・のように項目ごとに連番を割り振る機能もあります。

大見出し、中見出し、小見出しのような階層構造にも対応できます。

iPhotoDraw 連番付き箇条書き

連番付きの箇条書き

 

また、連番の先頭の値を設定できます。

iPhotoDraw 連番のスタート値

連番の開始値を指定できる

 

連番の前後にさらにプリフィックス(前につける文字)、サフィックス(後ろにつける文字)を指定することもできます。

iPhotoDraw 連番のプリフィックスとサフィックス

連番値の前と後ろにつける文字を指定する

 

プロパティ設定ダイアログボックス

フォントに関する設定はプロパティダイアログボックスからも指定できます。

 

ダイアログボックスにはText/Font/Text Effectsの3つのタブがあります。

このうちTextとFontのふたつはメインウィンドウ上のパレットと同じです。

iPhotoDraw テキストダイアログボックス

テキストダイアログボックス(Textタブ)

 

iPhotoDraw テキスト設定 フォントタブ

テキストダイアログボックス(Fontタブ)

 

それに対しText Effectsはダイアログボックス上でしか設定できません

iPhotoDraw TextEffect アウトライン

文字列の輪郭設定

 

 

Text Effectsを使うには、まずダイアログボックス上の”Use text effects"をマークして機能自体を有効化する必要があります。

 

その上で以下の4つのタブで指定を行います。

  • Outline
    テキスト輪郭線の装飾 線の種類、太さ、色、透明度などを指定できる。

  • Text Fill
    文字の塗りに関する設定。 単色やグラデーションの指定が可能。

  • Shadow
    文字に陰を付けるドロップシャドウ機能 シャドウの距離、角度、サイズ、ぼかし量などを指定できる。

  • Glow
    文字の周囲に関する装飾 色、透明度、厚み、ぼかし量などの指定。 プリセットからの選択もできる

 

iPhotoDraw Text Fill設定

テキストの塗りつぶし設定

 

iPhotoDraw Shadow設定

テキストのシャドウ設定

 

iPhotoDraw テキスト Glow設定

テキストのGlow設定

 

iPhotoDraw Glow設定のプリセット

Glow設定はプリセットからも選択できる

ただし、これらのテキスト効果はPCの処理能力が必要なようで、この春導入したRTX3070搭載のパソコンでも多少ラグがあります。

 

テキスト入りの図版作りには最適!

ご覧のとおり、iPhotoDrawのテキスト装飾機能は無料のグラフィックソフトとは思えないほど充実しています。

さすが、写真に説明を加えるためのツールを公言しているだけのことはありますね。

こうなると文字間隔の指定ができないのが不思議なほどです。

 

ただし、海外製のソフトなので、日本独自の字詰めまで期待するのは無理ですね。

それと、テキストをカーブさせるような変形はできないようです。

 

説明用図版の作成を考えると、箇条書きの指定や段落前後の間隔指定ができるのもうれしいところです。

POP作りなどにも活用できるのではないでしょうか。

無料ですから、みなさんもまずはぜひ使ってみましょう!

 

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