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テキスト編集が楽になるWZエディタの基本操作を一挙紹介

私が長年愛用しているWZエディタ(と前身にあたるVzエディタ)は、毎日大量の文章を入力、編集するライターや雑誌編集者にかなりの人気がありました。

なによりの魅力は、文字の削除やコピー、カーソルの移動といった操作をホームポジションから手を離さずにできるため、考えながら原稿を書く、編集するという作業をじゃましない快適さです。

今回は、その快適さのベースになっている、基本的なキー割り当てについて紹介します。

とはいえ、記事を読んだだけではなかなか実感しづらいと思うので、できたら体験版をダウンロードして実際に使いながら読んでみてください。

WZ Editor10のページ

なお、このキー割り当てを使うにはWZエディタをカスタマイズしてVZライクなキー割り当てに変更する必要があります。方法については別の記事で紹介しています。

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WZエディタの主要な編集キー操作

Enterキーに手を伸さなくていい

改行するとき、ふつうのワープロやエディタでは【Enter】キーを押します。

WZエディタでももちろん【Enter】キーで改行が基本ですが、慣れた人はたいてい【Ctrl】+【M】を使います。【Ctrl】キーを押しながら【M】キーを押すというショートカット操作で、2つのキーを押すので【Enter】を押すよりめんどうに思えるかもしれません。

しかし、次の一文字を早く打ちたい、頭の中に浮かんだアイデアが消えないうちにことばにまとめて書き残したいというときには【Enter】に手を伸すその一瞬がもどかしいということがあります。

そんなとき【Ctrl】+【M】のほうが圧倒的に快適なのです。

 

またWZエディタでは通常の改行とは別に、空行の挿入が可能です。

たとえば次のようなテキストを編集しているとします(■はカーソル)

10000円
20000円
30000円
50000円■

しかし30000円と50000円の間に40000円を入力し忘れました。

こんなときその場で【Ctrl】+【N】を押すと、空行が挿入されます。

10000円
20000円
30000円
     <<ここに空行ができる
50000円■

実際にはカーソルの位置は、50000円の行であれば桁位置は関係ありません。
カーソル行の前の行に空行を挿入します。

【Ctrl】+【M】     改行
【Ctrl】+【N】     空行の挿入

VZライクキーバインド - 改行と空行の挿入

 

文字の削除が楽

誤入力した文字を削除するときも【Delete】キーや【BackSpace】キーに手を伸す必要はありません。

【BackSpace】キーの代わりに【Ctrl】+【H】、【Delete】キーの代わりに【Ctrl】+【G】で削除できます。

【Ctrl】+【H】     カーソルの直前の文字を削除
【Ctrl】+【G】     カーソル位置の文字を削除

VZライクキーバインド - DeleteとBackSpace

 

カーソル移動はダイヤモンドカーソルで

文字の入力位置や編集位置を決めるにはカーソルを移動しますが、これも矢印キーを使わずにホームポジションのまま操作できます。

【Ctrl】+【E】     カーソルを1行上へ移動
【Ctrl】+【S】     カーソルを1文字左へ移動
【Ctrl】+【D】     カーソルを1文字右へ移動
【Ctrl】+【X】     カーソルを1行下へ移動

ダイヤモンドカーソルとは

【E】【S】【D】【X】の4つのキーはどれも左手で入力できる位置にあり、菱形に並んでいるので**ダイヤモンドカーソル**と呼ばれます。

VZライクキーバインド - ダイヤモンドカーソル

 

ページスクロールもキー操作

カーソル移動に関連する操作では、ページの移動もできます。

【Ctrl】+【W】     ページを1行分下へスクロール
【Ctrl】+【Z】     ページを1行分上へスクロール

【Ctrl】+【R】     一画面分下へスクロール
【Ctrl】+【C】     一画面分上へスクロール

 

単語単位での移動

英文のようにスペース(空白文字)で分割されている文章の場合、単語の先頭へジャンプできるので、一文字ずつカーソルを動かすより速く移動できます。

日本語の場合は、漢字/ひらがな/カタカナ/記号など文字種の違いをもとに次に異なる文字種が現れるところまでジャンプします。

【Ctrl】+【A】     前の単語(または文字種)の先頭へ移動
【Ctrl】+【F】     次の単語(または文字種)の先頭へ移動

 

文字列の選択もホームポジションから片手で

削除やコピーで文字を選択するときもマウスに持ち替える必要はありません。選択したい最初の文字で【Ctrl】+【B】を押してからカーソルを動かせば移動した範囲がそのまま選択されます。

もちろん移動には矢印キーではなく、ダイヤモンドカーソルやページスクロールを使います。

【Ctrl】+【B】     文字列の選択開始

選択の終了は不要

選択は開始だけで終了の指定は必要ありません。そのあとカット(削除)やコピーを実行すれば、そのときカーソルがあった文字までが範囲となります。

VZライクキーバインド - 文字列の選択

 

行単位でまるごと削除

カーソルがある行全体を削除します。見かけ上の行ではなく、次の改行があるところまでを一行と判断して削除を実行します。

【Ctrl】+【Y】     行を削除

VZライクキーバインド - 行削除

 

削除した文字の復活

削除した文字を記憶しておいて、復活させることができます。
この場合の復活とは、削除の取り消しではありません。

ある場所で文字を消しておいて、カーソルを別の場所へ動かしてから復活できます。

「あいうえお」という文字を後ろから順に削除していった場合、一文字復活させるごとに「あ」「い」「う」「え」「お」と最後に消したものから順に現れます。

【Ctrl】+【U】     削除した文字を復活する

VZライクキーバインド - 文字の復活

 

操作の取り消し

いわゆるアンドゥです。

【Ctrl】+【K】-【U】  直前の操作を取り消す

この場合、まず【Ctrl】キーを押しながら【K】を押し、続いて【U】を押すという2連続操作です。【Ctrl】キーを押すのは最初の【K】のときだけです。

ココがポイント

このような連続操作を**2ストロークキー**といいます。

WZエディタではこの2ストロークキーを使うことで、さまざまなキー操作をホームポジションから手を離さずに実行できます。

VZライクキーバインド - 取り消し

 

行の複写もかんたん

カーソルがある行をそのまま複写することができます。
事前に行を選択する操作は必要ありません。

【Ctrl】+【K】-【D】 カーソルのある行を複写する

これも2ストロークキー操作です。

VZライクキーバインド - 行の複製

 

前後の行と入れ替え

カーソルがある行を、前または後ろの行と入れ替えます。

【Ctrl】+【,】     前の行と入れ替える
【Ctrl】+【.】     後ろの行と入れ替える

VZライクキーバインド - 行の入れ替え

 

Windowsより便利なカット、コピー&ペースト

切り取り、コピー、貼り付けに相当する機能ももちろんありますが、WZエディタの場合は、スタックバッファという特殊な場所に保存されます。

切り取りは行の削除と同じです。文字列を選択中なら文字列の削除、選択していないときはカーソル行全体の削除となります。

【Ctrl】+【Y】    選択した文字列の削除

 

 

コピーもWindowsの一般的なコピーと同じです。

【Ctrl】+【K】-【C】 選択した文字列をコピー

VZライクキーバインド - 文字列のコピー

 

 

しかし、貼り付けには2種類あります。

【Ctrl】+【K】-【K】 バッファに文字を残したまま貼り付け

VZライクキーバインド - 貼り付け後クリップボードをクリア

【Ctrl】+【J】    バッファを空にして貼り付け

VZライクキーバインド - 貼り付け後もクリップボードを保持

 

スタックバッファは簡単にいってしまえばクリップボードですが、クリップボードを空にして貼り付ける方法と、文字を残したまま貼り付ける方法のふたつを使い分けられます。

同じ文字をまだあと何カ所も貼り付けるのならスタックバッファに残したまま貼り付ければいいし、あとはもう使わないなら空にして貼り付けます。

空にして貼り付ける方法はふつうのキーボードショートカット、スタックバッファに残して貼り付ける方は2ストロークキーになっています。

 

スタックバッファの働きを理解しよう

WZエディタでコピー&ペーストを使いこなすには、ぜひスタックバッファの働きを知っておきましょう。ここがわかるとさらに便利になります。

スタックバッファはものを積み上げる(スタック)ように記憶します。トラックで荷物を運搬するところをイメージしてみてください。

まず最初に荷物Aを積み込み、その上に荷物B、さらに荷物Cを積み上げたとします。

この場合、いちばん下にある荷物Aをいきなり下ろすことはできないので、まず荷物Cをおろし、次に荷物Bを下ろす必要があります。

スタックバッファも同じようにコピー(または削除)した文字が積み上げられた状態になっています。

「東京都」「京都府」「大阪府」という文字列を前から順番にコピーすると、同じ順にスタックバッファに記憶されます。

そしてこれを貼り付けるときは、コピーしたときとは逆に「大阪府」→「京都府」→「東京都」という順番で貼り付けることになります。

これがスタックバッファの基本的な考えです。

 

貼り付けコマンドを使い分けるメリットとは

WZエディタではこのスタックバッファに加えて、先ほど紹介した2つの貼り付けコマンドをを組み合わせることができます。

ふつうの貼り付け(【Ctrl】+【J】)を使うと、「大阪府」を貼り付けたあと次は「京都府」を貼り付ける順番になります。

しかし【Ctrl】+【K】-【K】を使うと、バッファが空にならないので「大阪府」を貼り付けた後もまだ「大阪府」が残っています。これを使うと、違う場所に何カ所でも「大阪府」を貼り付けることができます。

そしてもうこれ以上「大阪府」を貼り付けなくてイイというところまできたらこんどは【Ctrl】+【J】で貼り付けるとスタックバッファから「大阪府」が消えて「京都府」の順番が回ってきます。

以後も同じで「京都府」を何カ所も貼り付けたいならそのたびに【Ctrl】+【K】-【K】を使います。

 

ホームポジションから手を離さないのがどれだけ快適か体験して欲しい

以上、WZエディタの基本的なキー割り当てを紹介しました。

冒頭の繰り返しになりますが、ただこの記事を読んだだけではこういったキー操作がなぜ便利なのか実感できないはずです。

【Enter】キー一個押す代わりになぜ【Ctrl】と【M】のふたつを同時に押すのか、実際にやってみればすぐに判りますし、やってみないとなにも判りません。

そこに気がつくと、タッチタイピングでWZエディタを使えればどれだけ効率アップになるか自然と理解できるはずです。

私がWZ上で書いたブログ記事をWordPressへコピー&ペーストしている理由もすぐに理解できると思います。

ぜひ体験版をダウンロードして実際に使ってみてください。30日間無料で試用できます。

今回は基本的なキー割り当てに絞って紹介しましたが、次はテキストエディタならではの検索やタグジャンプ機能を紹介したいと思います。

 

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