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バージョン0.64の追加機能
File Locksmith
エクスプローラー上で選択しているファイル(またはフォルダ)を使用しているプログラム/プロセスを表示する機能です。
使用するにあたって、PowerToysの設定画面で機能を有効にしておく必要があります。
機能をオンにしたら、チェックしたいファイルやフォルダーをエクスプローラー上で選択し右クリックでコンテクストメニューを開きます。
[その他のオプションを表示]というコマンドでサブメニューを開くと[このファイルは何で使用していますか?]というコマンドがあります。
これを実行すると新たにウィンドウが開いて、ファイルを利用しているプログラム/プロセスのリストが表示されます。
タスクマネージャーでパソコンの動作を確認し、不審なファイルや異常な動作をしているファイルあったときにどんなプログラムがそれを利用しているのかを簡単にチェックできます。
セキュリティの向上やトラブルシューティングに役立ちそうなツールです。
ホストファイルエディター(Hosts File Editor)
ローカルPC上に保存されているHostsファイルを編集するツールです。
ホットキーは割り当てられていないので、PowerToysの画面上から起動します。
バックアップ/復元
PowerToysの設定をバックアップ/復元できるようになりました。
全般タブから実行できます。
バージョン0.62の追加機能
スクリーンルーラー(Screen Ruler)
画面上で指示したポイント間の長さをピクセル数で表示します。
【Win】+【Shift】+【M】を押すと計測用のツールバーが現れ、計測方法を選択できます。
ツールバーには4つのボタンがあります。
左端の四角い点線のツールはドラッグした範囲の矩形領域のサイズを表示します。
十字型のツールを使うと、マウスでポイントした位置を基準に画面上のオブジェクトを自動で認識し、その間隔を自動で測定します。
たとえばボタン同士の間隔や行同士の間隔、ボックスとテキストの間の余白などを簡単に測定できます。
残るふたつのボタンでは水平方向のみ/垂直方向のみの測定ができます。
計測モードを終了するにはキーボードの【Esc】キーを押してください。
Quick Accent
アクセント記号を簡単に入力できるようにする機能です。
アクサン テギュなどの記号をサポートしていないキーボードでも、キー操作で記号を選択できます。
Quick Accentを使うには、PowerToysで機能を有効化しておく必要があります。
実際に使用するときは、記号付きで入力したいキーを押したまま、スペースキーまたは左右の矢印キーを押します。
記号付きの文字を選択するツールバーが画面上部中央に表示されるので、スペースキーまたは左右の矢印キーを押して文字を選択します。
ツールバーの表示位置は画面の四隅や中央などに変更することもできます。
Text Extracter
画面上で検出した文字をクリップボードにコピーします。
設定画面上の文字やYouTube動画上に表示されている字幕などもテキストと認識してコピーできます。
正常に認識できず文字化けすることもありますが、パソコンの操作解説などを執筆するには結構役立ちそうです。
文字の認識にはOCR機能を利用しているので、OCRパックをインストール済みの言語しか認識できません。
Text Extractorを使用するには、キーボードで【Win】+【Shift】+【T】を押します。
いったん画面全体が暗くなるので、テキストを認識したい部分をマウスでドラッグします。
ドラッグで選択した範囲はハイライト表示されます。
マウスボタンをリリースすると画面が元の明るさに戻ります。これでテキストを認識し、クリップボードに文字列がコピーされます。
たまに画面が元に戻らず暗いままになることがあります。そんなときは続けてもういちど選択をやりなおしてみてください。
また【Esc】キーを押すとTextExtractorモードは解除されます。
Windowsの細かい使い勝手を改善
中でもスクリーンルーラーとText Extractorはいろんなユーザーに需要がありそうです。
画面上のどこでも手軽に寸法を測れるスクリーンルーラーは、Webデザインやインターフェイス設計などに役立ちそうなツールですね。
Text Extractorは、当ブログのようにPC関連の情報を発信しているサイトの制作には助かります。社内のPC教育用資料作成などでも活躍してくれそう。
そのほかにも細かいバグフィックスや機能の向上が図られ、ますます充実してきています。
まだPowerToysを試したことのない方はぜひインストールしてみてください。
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