省電力モードになってると、一定時間操作しないと勝手に電源が切れるからですね。
PowerToysに追加された新機能、Awakeを使うと省電力モードのオン/オフをタスクトレイから簡単に切り替えられるので、途中でパソコンがスリープしてしまうのを防げます。
もちろん、動画視聴だけじゃなく、CGのレンダリングや、ハードディスクのチェック、バックアップのように長い時間がかかる処理にもいけると思われます。
この記事の目次
PowerToysv0.41.2で登場したAwakeは、Windows本体の「電源とスリープ」設定を強化するツールです。
「電源とスリープ」では、一定時間パソコンを操作しないと自動的に画面の電源を切ったり、パソコンをスリープ状態に移行することで、電力消費を抑えます。
しかし、時間のかかる処理を行っている途中でスリープに入ると、そのせいでいつまで経っても処理が終わりません。
そこでAwakeを使うと、「電源とスリープ」の設定を変更することなく、一時的にスリープを無効化できるので、普段は省電力設定にしておいて、時間のかかるだいじな処理をしている間はスリープに入らないようにできます。
いちいち「電源とスリープ」を設定し直すのでなく、必要に応じて切り替えられるのがべんりです。
Awakeの操作方法
AwakeはPowerToysの機能のひとつですが、独立したアイコンとしてシステムトレイに常駐しています。
トレイアイコンのポップアップメニューからは動作モードを選択できます。
そのほかに、PowerToysの設定画面でも設定が可能です。
Awakeの動作モード
Awakeでは、動作のオン/オフ切り替えと、動作モードの選択ができます。
Awakeの有効/無効切り替え
動作のオン/オフ切り替えは、Awakeの機能そのものの有効/無効を切り替えます。
つまりAwakeをオフにしておけば、Windows本体の「電源とスリープ」設定に基づいて、ディスプレイのオフやスリープが動作します。
動作モード
動作モードは、オフ(パッシブ)、無期限に起動したままにする、一時的に起動したままにする、の3つです。
オフ(パッシブ)
Awakeは機能せず、PCの「電源とスリープ」設定に基づいて動作します。
無期限に起動したままにする
「電源とスリープ」の設定を無視して、常に起動したままにします。
一時的に起動したままにする
指定した時間は省電力状態にならず、起動したままです。
画面をオンにしたままにする
「画面をオンにしたままにする」オプションをオンにすると、Awake動作中はつねにディスプレイがオンになるため電力を消費します。
オフに設定しておけば、PCは動作中のままディスプレイだけオフにできるので、電力消費を抑えることができます。
モードの使い方
Awakeの機能自体を無効化すると、モードの切り替えのたびにPowerToysの設定画面を開く必要があります。
それに対しAwakeがオンであれば、モードの切り替えはトレイアイコンのメニューからできるので、手間が減ります。
そこでAwakeそのものは有効にしたうえで、モードのほうを普段は"オフ(パッシブ)"にしておくのがいいでしょう。
そのうえで、必要な(スリープさせたくない)ときだけ「無期限に起動したままにする」か「一時的に起動したままにする」に切り替えれるのがお奨めです。
時間の設定
トレイアイコンから「位置的に起動したままにする」(Keep awake temporarily)を選んだばあい、起動したままにする時間の長さを、30分、1時間、2時間の3つから選択できます。
それに対し、PowerToysの設定画面では、時間と分を任意で指定できます。
ざっとチェックしたところでは、160時間以上の指定も可能なようです(正常に動作するかどうかまでは確認していません)。
3DCGのレンダリングなど、長時間にわたる処理を行うばあいは、PowerToysの設定画面を使いましょう。
時間のかかる処理を中断させず確実に実行
Awakeは、ふだんからパソコンを起動しているけど実作業時間は短い方、つまりスリープ状態になっても構わない方にはあまり関係なさそうです。
一方、動画の出力やCGのレンダリングのように、ユーザーによる操作はしないけど長時間処理が続くような作業を行う方にとっては、簡単にモード切り替えができるのは便利でしょう。
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