では、キャプチャーした動画フレーム数を減らしてコンパクト化したり、1コマごとの持続時間(表示時間)を修正するといった編集も可能です。
またWindows画面の操作とは別に、Webカメラの映像や専用ホワイトボードをキャプチャーすることもできます。
今回は、これらの補助機能について紹介します。
この記事の目次
アニメのファイルサイズをコンパクト化
ScreenToGifで、アニメーションのファイルサイズを抑える方法についてはすでに紹介していますが、そのほかにもファイルサイズをコンパクト化するのに役立つ機能があります。
フレームレートを変更する
もっとも基本的な方法は、録画する段階でフレームレート(1秒あたりのコマ数)を下げることです。
すでに”Capture frequency”を”User Interaciton"に設定する方法については紹介していますが、この方法は操作の要所要所で撮った静止画をスライドショー的に切り替えていくもので、マウスポインターの動きを表すのには向いていません。
そこである程度アニメーション的な動きを残しつつファイルサイズも抑えたいばあいは、”Capture frequency”は”Per second”のままでフレームレートを下げるのがお薦めです。
フレームレートの初期設定は15fpsですが、これをもう少し小さい値にすることでファイルサイズを減らせます。
もちろん値をもっと上げて、より滑らかなアニメーションにすることもできます。
画像の大きさを縮小
録画完了後にサイズを小さくすることもできます。
まず最初は、1枚ごとの画像の大きさを小さくする方法です。
「画像編集」タブの[リサイズ]で、画像の横幅×高さ、解像度(DPI)を指定できます。
また画像を縮小する際の補間方法をオプションで指定できます。
画像の一部を切り抜く
キャプチャー時に領域を指定するのではなく、キャプチャー後の編集で必要な部分だけ切り抜くこともできます。
切り抜く範囲はドラッグで領域を選択するほかに、数値での指定もできます。
変化の少ないフレームを省く
フレームを1コマずつ削除することもできますが、動画全体にわたってチェックと作業を繰り返すのはたいへんです。
そこで「フレーム操作」タブには、[重複削除]というツールが用意されています。
前後のフレームをチェックしてどれくらい似ているか(変化が乏しいか)を判定し、それをもとに、よく似たフレームをまとめて削除します。
重複の判定基準を類似性として指定するほか、削除するフレームの位置(先頭側/末尾側)や、削除に寄って生じる遅延時間(1フレームごとの表示時間)の調整を行うかどうかの指定が可能です。
フレーム数を削減
「フレーム操作」タブには、[フレーム数削減]というコマンドもあります。
[重複削除]が類似性を基準に判定するのに対して、[フレーム数削減]は一律に指定された数だけフレームを間引いていきます。
前後のフレームをまとめて削除する
選択したフレームより前の部分や逆に後ろの部分を一括して削除できます。
表示時間の調整機能
オーバーライド
すべてのフレームに対し、持続時間(遅延時間)をまとめて書き換えます。
増加・減少
選択しているフレームのみに対して、持続時間(遅延時間)を書き換えます。
スケール
各フレームの持続時間(遅延時間)を、指定した比率で拡大または縮小します。
一部のフレームだけ持続時間が異なる場合に、その他のフレームと時間を統一するのではなく、差を保ったまま全体の比率を変更することができます。
その他のフレーム操作
逆順
フレームの順番を前後逆になるように入れ替えます。
いわゆる逆再生になります。
ヨーヨー反復
通常のアニメーションの後ろに逆再生したアニメーションを追加して、反復再生にします。
画面以外のキャプチャー
ScreenToGifではデスクトップ画面以外にもキャプチャーが可能です。
Webカメラのキャプチャー
PCに接続しているWebカメラの映像だけをキャプチャーします。
キャプチャーモードに入るとすぐにキャプチャーが開始されます。
複数のカメラを利用可能なPCでは、使用するカメラを選択できます。
ホワイトボードのキャプチャー
ホワイトボード専用のウィンドウにフリーハンドで図を描きます。
消しゴムツールを使った削除や選択範囲の一括削除ができます。
印象に残るコンテンツ作りに活用しよう
フレーム操作ツールを使うことで、不要なフレームを削除してファイルサイズを大幅に減らしたり、フレーム数は増やさずに各フレームの持続時間を伸すことで要点をじっくり見せるといった加工が簡単にできます。
ファイルサイズのコンパクト化はとくにWebコンテンツには重要な課題です。ぜひ活用してください。
逆再生や反復再生が簡単に作れるのもおもしろいですね。こちらはちょっとした遊びで目を惹くのにいいかもしれません。