Image Resizerは、画像ファイルのサイズを簡単に変更できるツールです。エクスプローラーで選択した画像に対して、コンテクストメニューからリサイズを時候します。
サイズはあらかじめ登録済みの4種類と、その場で指定するカスタムの5種類から選択。
登録サイズは変更・追加もできます。
PowerToysの概要は以前の記事で紹介しているので、初めての方はまずそちらからご覧ください。
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この記事の目次
画像を希望のサイズに変更
Image Resizerは画像ファイルを拡大または縮小するリサイズ機能です。
フルクリーンサイズのキャプチャ画像は、そのままではWeb用には大きすぎるので、キャプチャ直後にすぐサイズを変更できるのは便利ですね。
ほかにもメールやメッセージで画像を送るときなんかに手軽に実行できます。
複数の画像を選択しておくと、一括でリサイズしてくれます。
画像フォーマットはBMP、JPEG、PNG、TIFF、WMPhotoの5つのようです。
Image Resizerの使い方
Image Resizerを使ったリサイズには2つの方法があります。
コンテクストメニューから実行する
エクスプローラーで画像を選択して、右クリックでコンテクストメニューを開き[Resize Pictures]を実行します。
ドラッグ時に実行する
選択したファイルを右ドラッグして、他のフォルダー上でフォルダーへ右ボタンをリリースするとコンテクストメニューが現われます。
メニューの中から[Resize Pictures here]を実行すると、オプション設定ダイアログボックスが現われます。
実行時に利用できるオプション
ダイアログボックスでは変換サイズや実行オプションを指定します。
変換サイズの指定
初期設定では、次の4つのサイズと、ユーザーが自由に指定できるカスタムを選べます。
- Small : 854 × 480ピクセルにフィット
- Medium : 1366 × 768ピクセルにフィット
- Large : 1920 × 1080ピクセルにフィット
- Phone : 1024 × 640ピクセルにフィット
Custom サイズをユーザーが指定。リサイズ方法はFill/Fit/Stretchの3つから選べます。
実行オプション
オプションとして次の3つを選べます。
- Make pictures smaller but not larger
指定したサイズに対して縮小のみ行い、拡大はしません。 - Rescue the original pictures (don't create copies)
コピーを作らず、元画像を上書きします。 - Ingor the orientation of pictures
画像の向き(縦位置、横位置)を無視します。
最後の”Ignor the orientation of pictures"はデフォルトでオンになっています。
ファイル名の命名規則
変換したファイルの名前は、次のようになります。
元のファイル名(指定したサイズ).元の拡張子
snap1.pngというファイルをsmallサイズで変換すると、名前は”snap1(small).png”
となります。
なお、保存先は元の画像と同じフォルダーです。実行時にフォルダーの指定はできないので注意しましょう。
Image Resizerの設定
PowerToysの設定画面では、その他の基本的な設定を行います。
Image Resizerを使わないばあい、オフにしておくこともできます。
リサイズ機能自体をオフにできる
Image sizes
変換時に指定するSmall/Medium/Large/Phonの4サイズは、ここに登録されています。
各サイズのラベル名や値を変更できるほか、単位もピクセル以外にセンチメートル/インチ/パーセントの中から選べます。
またリサイズの方法としてFill/Fit/Strechの3タイプがあります。デフォルトは”Fit”です。
- Fill
指定サイズに応じて伸縮を行い、サイズからはみ出した部分は切り捨てられます。 - Fit
元画像の縦横比を保ったまま、拡大または縮小を行います。縦横どちらか長い方を指定のサイズに合わせます。 - Strech
指定サイズに応じて伸縮を行い、サイズに合わない部分は縮小してフィットさせます。
[Add size]ボタンをクリックしてサイズを追加することもできます。
Encoding
フォールバックエンコーダーの指定と、画像形式ごとのオプションを指定します。
フォールバックエンコーダーとは、もしオリジナル形式で保存できなかったばあいに使用する画像フォーマットのことです。
PNG/BMP/JPG/TIFF/WMPhoto/Gifの計6つから選択できます。
初期設定はJPGです。
フォーマットごとのオプションでは、次の3つを指定できます。
- JPEG形式の画質
- PNG形式のインターレース指定
- TIFF形式の圧縮方法
File
変換実行時にはファイル名を指定できませんが、ここで命名規則を設定できます。
指定できるパラメータは次の6つです。
- %1 - Original filname(オリジナルのファイル名)
- %2 - Size name(サイズ名のラベル)
- %3 - Selected width(選択したサイズの横幅)
- %4 - Selected height(選択したサイズの高さ)
- %5 ー Actual height(実際の高さ)
- %6 - Actual width(実際の横幅)
%5と%6は説明が逆になっているように思われます。
初期設定では"%1(%2)"となっているため、元の"ファイル名(指定したサイズ名)"の形で名前がつきます。
幅と高さの指定がそれぞれ2種類あるのは、画像の縦横比の関係から、オプションでサイズを指定するときと変換後の実際のサイズが異なるばあいがあるためのようです。
"Use original date modified"のチェックボックスをオンにすると、元のファイルの更新日時がそのまま保持されます。
手早くリサイズしたいときにぴったりなツール
特別なツールを使わなくても、エクスプローラーから複数のファイルをまとめてリサイズできるのはとても便利ですね。
スクリーンショットを撮ってすぐにメールに添付したり、メッセージで送りたいときなんかは特に助かります。
あまり大量にリサイズする必要がなければ、これで充分という方も多いんじゃないでしょうか。
Image Resizer - まとめ
- 画像をあらかじめ指定したサイズに拡大・縮小
- エクスプローラーの右クリックから起動できる
- 保存先は、元のファイルと同じフォルダー
- ファイル名の規則はカスタマイズ可能
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