HyperSnap8の使い方を掘り下げて紹介する「HyperSnap道場」。
第8回は領域のスクロールキャプチャについて解説します。
HyperSnap道場 第8回で学ぶこと
- 領域スクロールキャプチャのメリット
- 領域スクロールキャプチャの操作
この記事の目次
スクロールしながら領域キャプチャー
領域キャプチャーを使うことで画面上の特定の領域だけをキャプチャ-できます。
でも、実はその領域がスクロールしなければ表示しきれない大きさだったら?
そんなときHyperSnap8だったら、領域のスクロールキャプチャー("ScrollRegion”)という手があります。
たとえば、次のキャプチャー画像はどうやって撮ったでしょうか?
このスクリーンショットは、imageres.dll.munというファイル内に含まれるアイコンをすべてキャプチャーしたものです。
アイコンの表示には、アイコン抽出ツールIconExplorerを使っています。
IconExplorerは選択したファイル内のアイコンをビューアー部に一覧表示しますが、Imageres.dll.munに含まれるアイコンは膨大なので、いちどに表示しきれません。
これをキャプチャーしようとすると、ふつうのキャプチャーソフトではビューアー部を少しずつスクロールして表示場所を変えながらキャプチャするというものすごい手間がかかります。
でもHyperSnap8ならコマンド一発でキャプチャできてしまいます。
領域スクロールキャプチャーのやり方
スクロール範囲の先頭へ移動しておく
領域スクロールでのキャプチャ操作はふつうの領域キャプチャーとほとんど同じですが、その前にひとつやっておくことがあります。
スクロールしたい領域の先頭部分が表示されるようにしておきましょう。
キャプチャ範囲の指定
準備ができたら、HyperSnap8の「Capture」タブで[Scroll Region]をクリックします。
キーボードショートカットは【Ctrl】+【Shift】+【G】です。
あとは、領域キャプチャー同様に、キャプチャーしたい範囲の対角2点をクリックして領域を指定します。
開始ポイントを示す十字線や枠線の表示、枠線の太さを変えるオプションなども領域キャプチャと同じです。
キャプチャ開始
領域キャプチャーでは範囲の終点となる2点めをクリックするとすぐにキャプチャが実行されました。
それに対しスクロールキャプチャーでは、2点めをクリックしただけではキャプチャしません。
この時点で、領域指定の枠線が消えて代わりにマウスポインタの十字が現われます。
ここでもういちどクリックするとキャプチャがスタートします。
スクロールバーが勝手に動きはじめるので、スクロールが終わるまでしばらく待ちましょう。
スクロールが終了したところで、キャプチャが実行されます。
こうしてキャプチャした結果が、最初に紹介したスクリーンショットです。
もし途中で【Esc】キーを押すと、そこでスクロールは中断されますが、その部分までのキャプチャは実行してくれます。
キャプチャの幅が広がるHyperSnapの飛び道具
ここでは領域全体がスクロールするばあいを例に紹介しましたが、そのほかにWebページからサイドバーを除いたコンテンツ部分だけキャプチャ-するといった使い方もできます。
また、スクロールの開始位置を途中からにしておけば、先頭部分を除外したキャプチャーも可能です。
領域指定のスクロールキャプチャーができることでキャプチャー対象の幅が広がると同時に、手間を大幅に減らしてくれます。
HyperSnap8ならではの特殊機能なのでぜひ使いこなしてください。