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WinMergeでフォルダーやテキストファイルを比較する

重要なファイルを手軽にバックアップする方法として、前にファイル同期ツールFreeFileSyncを紹介しました。

しかし同期やバックアップ以前に、ファイルの保存日時だけを比べたいこともあります。

またHTMLやCSSファイル、原稿のテキストなんかだと、編集前のバージョンと内容を比較したいこともありますね。

そんなときはそんなファイル比較用ツールを使ってみましょう。

今回は、比較ツールの代表として”WinMerge"の概要とインストールを紹介します。

 

WinMergeの特徴

WinMerge(ウィンマージ)は、Windows用に配布されているファイル/フォルダー比較用ツールです。オープンソースソフトなのでだれでも無料で利用できます。

 

特徴としては次のような点が挙げられます。

  • フォルダー同士やファイル同士を比較する
  • 2つまたは3つを対象に比較可能
  • 結果はタブごとに表示する
  • バイナリファイルの比較も可能
  • テキストファイルの内容を比較し差異を色分け表示
  • ファイル間でのコピー操作(マージ)が可能

 

フォルダー間の比較

フォルダ-同士の比較では、フォルダー内にどんなファイルがあるのかを比べます。

結果を「左」と「右」に分け、左のフォルダーだけにあるもの、右のフォルダーだけにあるもの、といった形でフォルダーの内容が同じかどうかを比較・判定します。

WinMergeによるフォルダー間の比較

フォルダー間でファイルを比較する

 

テキストファイル同士の比較

フォルダ同士の比較だけでなく、テキストファイルの内容も比較できます。

 

前に保存した古いバージョンのテキストと、今回保存した最新版のテキストがどのように違うかを色分けして表示するので、編集箇所がはっきり確認できます

WinMerge テキストファイルの比較

ふたつのテキストファイルの差を比較

 

もちろんピュアテキストだけでなく、htmlやxmlのようなマークアップ言語、csvファイル、phpなどのプログラミング言語のソースコードなんかも比較も可能ですから、文書管理やデータベース用のデータ加工、プログラム開発などに幅広く使えます。

 

テキストファイルの結合もできる

テキスト系ファイルのばあい、ふたつのファイルを比較して異なる部分を色分け表示するだけでなく、一方にない部分をもう一方からコピーすることができます(マージ機能)。

 

これによって、複数のファイルのデータをチェックしひとつにまとめるような作業を、テキストエディタなしでもWinMergeだけで簡単に行えます。

 

加えて検索・置換、ブックマーク、マーカーなどの機能があり、大きなファイルの編集にも対応できます。

 

バイナリファイルの比較も可能

テキスト形式以外のファイルについても比較できます。

フォルダー内の比較であれば、たとえば、xls形式のExcelワークシートを比べて同一かどうかを判定する、なんてことが可能です。

また主要な画像ファイル形式にも対応しているので、ビューアーとして内容を表示しつつ比較することもできます。

WinMerge 画像の表示

画像ファイルの表示もできる

 

比較対象を3つまで指定できる

この比較ツールは、ふたつのフォルダー同士を比べるか、またはふたつのテキストファイルの内容を比べるのがふつうです。

ところがWinMergeでは対象を3つまで指定できます。

 

WinMergeをインストールする

アーカイブのダウンロード

WinMergeはいろんなサイトで配布されています。

ここではWinMerge日本語版のサイトを例に紹介します。

 

step
1
配布サイトにアクセス

WinMerge日本語版の配布サイトにアクセスします。

WinMergeの配布サイト

配布サイトのひとつ、WinMerge日本語版

 

32bit版、64bit版それぞれにインストーラーやZIP版があります。

ご利用中のWindowsに合ったインストーラーをダウンロードします。

 

step
2
インストーラーを保存

ダウンロードページへ移動します。

WinMerge ダウンロードページ

ダウンロードページへ移動

 

自動的にファイル保存ダイアログボックスが現われるので、適当なフォルダーを指定して保存しましょう。

WinMerge インストーラー保存

インストーラーを保存する

 

インストールの手順

 

step
3
インストーラーを起動

保存したファイルをダブルクリックしてインストーラーを起動します。

WinMerge インストーラー

インストーラーを実行

 

step
4
ユーザーアカウント制御

ユーザーアカウント制御画面が現われるので、[はい]をクリック。

ユーザーアカウント制御画面

インストールを許可する

 

step
5
ライセンス情報の表示

利用に関するライセンス情報が表示されます。

WinMerge ライセンス条項

GPLライセンスの確認

 

step
6
インストール先フォルダーの指定

インストール先フォルダーを指定します。

WinMerge インストール先

インストール先フォルダーの指定

 

step
7
コンポーネントの選択

インストールするコンポーネントを選択します。

ふつうは標準インストールを選んでおけばいいでしょう。

WinMerge コンポーネントの選択

インストールするコンポーネントを指定

 

step
8
スタートメニューへ登録

スタートメニューに登録するフォルダー名を指定します。

WinMerge スタートメニュー登録

スタートメニューへの登録

 

step
9
追加タスクの指定

インストール後に実行する追加タスクを指定します。

"エクスプローラのコンテキストメニューに追加"を指定しておくと、ファイルを選択して右クリックから起動できます。

WinMerge 追加タスク選択

追加するタスクを選択

 

step
10
確認画面

インストール準備が終わったら確認画面が現われます。

問題なければ[インストール]をクリックして、インストールを開始しましょう。

WinMerge インストール最終確認

インストールの最終確認

 

step
11
情報画面

WinMergeの概要について表示されます。

次へ]をクリックして先へ進みます。

WinMerge 概要説明

ソフトの概要について説明

 

step
12
インストール終了

インストール終了のメッセージが現われたら、[完了]をクリックします。

WinMerge インストール完了

インストール完了

 

これでWinMergeのインストールは終了です。

次回は、基本的な使い方を紹介します。

 

一般ユーザーやブロガーにもお奨めしたい

テキスト比較ツールを使うのはおもにプログラマなどのエンジニアで、アプリケーション開発やWebデザインなどのコーディング、そしてそれらに付随するドキュメント作成用というイメージかあるかもしれません。

でもフォルダー内のファイル比較ができるWinMergeだったら、一般的なファイル管理用途にだって使えます。

 

加えてライターやブロガーにもお奨めです。

テキストのマージ(結合)機能があることで、アイデアや見出しの構成案、資料などをいろんなテキストファイルに保存しておき、それを結合してひとつの原稿を作り上げていくといった使い方ができるからです。

外部のテキストエディタを設定しておくことで、WinMergeを資料や原稿整理のベースとして活用できるでしょう。

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