そんなとき役立つのがSpeccyという情報収集ソフトです。いま使っているパソコンのCPUはどんなもので、メモリやHDはどの程度の容量があるのかカンタンに調べてくれるので、それをもとに交換や買い換えの計画が立てられます。
この記事の目次
Speccyが役立つのはこんなとき
Speccyでは、パソコンのおもにハードウェアに関する情報を見ることができます。どのような部品が使われていてどの程度の性能があるかを知ることで、パーツの交換や増設を検討したり、買い換えを準備するのに役立ちます。
日本語表示への切り替え
Speccyは海外製ですが、オプション設定でカンタンに日本語表示に切り替えできます。
どんな情報がわかるのかをケース別に紹介していきましょう。
新しいソフトをインストールするとき、そのソフトを動かせる充分な性能があるかを知っておく必要があります。そのためには、OSのバージョン、CPUの処理能力、メモリ容量、HD/SSDの空き容量など基本的な情報が必要です。
ゲームや動画編集ソフトの場合、そのほかにグラフィックボードの性能も重要です。
Speccyではこれらの情報をカンタンに調べることができます。
HDやSSDの空き容量以外はサマリー画面だけでわかります。
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OSのバージョンやエディションは?
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CPUの能力は充分か?
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メモリ容量は充分か?
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インストールに必要な空き容量はあるか?
これらの情報のうちHDやSSDの空き容量以外は要約(Summery)画面ですぐに確認できます。
ハードディスクやSSDを交換したい
使っているHDDやSSDの容量が足りなくなってきたら、新しいドライブに交換したりドライブを追加する必要があります。
そんなときSpeccyを使えば、どんな規格のドライブを買えばいいか確認できます。
ほかにも故障に備えて交換する場合、ドライブがどれくらい消耗・劣化しているかを調べることも可能です。
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いま使っているドライブのインターフェイス仕様を調べる
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ドライブの使用量/空き容量を調べる
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ドライブの劣化状況を調べる
メモリを増設したい
搭載しているメモリモジュールの仕様や使用しているスロット数/空きスロット数などがわかるので、どんなメモリモジュールを買えばいいのか、ケースを空なくてもカンタンに調べられます。
さらに物理メモリのメモリ使用率や空き容量、仮想メモリの使用状況などをリアルタイムでチェックできます。
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搭載スロット数/使用スロット数/空きスロット数
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メモリモジュールのタイプ
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搭載容量
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動作クロック
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CASレイテンシ
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リアルタイムの使用状況
CPUの能力を知りたい
CPUのモデル名、世代、動作クロック、どんな命令セットに対応しているかなどが詳しくわかるため、使いたいソフトに見合った性能があるか判断できます。
また、動作温度をリアルタイムでモニタできます。
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CPU モデル名
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コードネーム
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ソケット使用
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プロセスルール
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命令セット
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バス速度/コア速度
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キャッシュ容量
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動作温度
マザーボードの仕様を知りたい
マザーボードのモデル名や仕様がわかると拡張ボードを増設するのに役立ちます。
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メーカー名/モデル名/バージョン名
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チップセットのメーカー名/モデル名
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拡張バススロットの数/各スロットの仕様
グラフィックディスプレイの能力を知りたい
グラフィックボードに使われているチップや搭載しているメモリ量はゲームや3Dグラフィックスの制作、ビデオ編集では非常に重要です。
使いたいソフトやゲームに対して充分な性能があるか参考になります。
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グラフィックチップのメーカー/モデル名/リビジョン
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GPU/メモリの動作クロック
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搭載メモリ量
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バススロットの仕様
光学ドライブの仕様を知りたい
搭載しているドライブがブルーレイ対応なのかDVDなのか、読み書き可能なメディアはどれか、割り当てられているドライブ名などの情報がわかります。
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対応しているメディアは?
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接続インターフェイスの仕様は?
OSのアップデート状況や重要なフォルダを確認したい
Windowsのアップデートがどのように行われているか履歴を調べることができます。
また、アプリケーションのインストール先、お気に入りやフォント、ドキュメントなどのデフォルト保存先なども一覧表示できます。
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OSのバージョン、32ビット/64ビットエディション
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シリアル番号
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使用しているセキュリティソフト
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電源管理設定
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実行中のサービス
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スケジューラの設定
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更新プログラムのインストール状況
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システムフォルダのパス一覧
その他の情報
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使用しているオーディオデバイスや再生出力先
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マウスやキーボード、プリンタなど周辺機器のドライバ情報
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ネットワーク接続設定
スナップショットの保存/読み込み/公開
Speccyはパソコンのハードウェア情報を収集するだけでなく、それをスナップショットとして保存したりネット上に公開することができます。もちろん保存したスナップショットの読み込みも可能です。
スナップショットを保存すればどんなハード構成のパソコンを使っているかわかるので、会社で導入したパソコンの管理や自作/改造パソコンの構成を記録しておくといった使い方もできるでしょう。トラブルの原因究明などにも役立つはずです。
増設や改造を考えるならぜひインストール
このようにSpeccyがあればパソコンがどんな部品で構成されているかカンタンにわかります。
より高性能を求めてグラフィックボードやCPUを交換したり、データの保存容量を増やすためのドライブ増設には欠かせない情報収集ツールといえます。
パソコンの改造なんかしないという人でも、バックアップ用にどれくらいのドライブを用意したらいいか調べるの役に立つし、中古パソコンを手に入れたときなんかにも便利でしょう。
頻繁に使うソフトでもないので必要になってからインストールしても構いませんが、HDやSSDの劣化度を調べる機能は万一のトラブル防止にも役立ちますから、早めに入れておいても損はないでしょう。
なお、Speccyには無料版のほかに、自動アップデートやサポートを強化したPro版、有名なクリーナーソフトCCleanerをセットにして3台のパソコンまでインストールできるバンドル版があります。
ハード情報のチェックだけなら無料版でも充分ですから、ぜひ使ってみてください。
Speccy ダウンロードページ(ベクター ソフトライブラリ)
ハードディスク/SSDを交換したら
ドライブの交換が終わったら次はデータの引っ越しです。専用ツールを使ってラクラク引っ越ししましょう。