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クリップボード履歴とFIFO/LIFOの要点を押えよう

テキスト編集や整形に便利なツールとしてクリップボード履歴ソフトCliborをご紹介しましたが、その特徴のひとつにFIFO/LIFOモードがあります。

そこで今回は、クリップボード履歴の機能をおさらいしつつ、FIFO/LIFOモードの特徴や使い分けについて解説していきます。

単なる機能説明ではいまいち理解できなかった人向けに、もう少しイメージしやすくなるよう説明を心がけたので、使い分けの参考にしてください。

 

ふつうのクリップボード

まず一般的なクリップボードの機能をあらためてまとめます。

  • コピーや切り取りコマンドでデータを格納

  • いちどに保存できるデータはひとつだけ

  • 次にコピーや切り取りが行われると前のデータは消える

  • クリップボード内のデータは貼り付けても消えない(同じデータなら繰り返し貼り付けできる)

簡単にまとめると、いちどクリップボードに格納したデータを繰り返しなんども貼り付けられるところが特徴です。

クリップボードのイメージ

クリップボードはデータをひとつしかもてない

クリップボード履歴

クリップボード履歴は、クリップボードにデータを格納すると、それまであったデータが消えてしまうという弱点を解消しました。

クリップボードに複数のデータを格納しておいて、取り出すとき(貼り付けるとき)にどれを使うかを選べるようになっています。

これらの改善によって、少し前にコピーしたデータをまた貼り付けたいという場面で、コピーからやり直す手間が省けるようになりました。

クリップボード履歴の特徴をまとめます。

  • コピーや切り取りコマンドでデータを格納

  • あとから転送したデータは追加で格納される(前のデータが消えない)

  • クリップボード内のデータは貼り付けても消えない(同じデータなら繰り返し貼り付けできる)

  • 履歴の中からどのデータを貼り付けるかを選べる

クリップボード履歴のイメージ

たくさんの履歴から任意にとりだせる

たくさん履歴を保存できるとはいっても、PCのメモリ容量の関係から上限はあるし、あまり増えすぎてもこんどは探すのがめんどうになります。

Cliborでは初期設定で保存できる履歴は108件(36件×3ページ分)で、数が増えたときは履歴の中を検索コマンドで探せるようになっています。

しかし、履歴が増えすぎるとこんどはときどき不要なものを削除していかないと探すのがめんどうという問題も発生します。

FIFOとLIFOモード

Cliborには、履歴が増えすぎると管理がめんどうという弱点を補えるモードがあります。それがFIFOとLIFOです。

FIFOやLIFOはもともとプログラミングでデータを扱うときの処理方法です。それがたまたま、クリップボード履歴の弱点を補うのに適していたので採り入れられたと考えていいでしょう。

実はクリップボードというしくみがパソコンに採り入れられる前から、先進的なテキストエディタではFIFOやLIFOを使った文字列の移動/コピーが採用されていました

FIFOはコンビニのドリンクスタイル

FIFOはファーストイン・ファーストアウトの略で先入れ先出しと訳されます。

スタックバッファと呼ばれる格納場所にデータを保存します。この格納場所は単純にクリップボード履歴と考えてもらっていいでしょう。

このとき、先に入れたものから取り出すのでファーストイン・ファーストアウトです。

FIFOのイメージ

先に入れたものから取り出す

コンビニでドリンクの缶やペットボトルを販売している冷蔵ケースを連想してください

いちばん手前にある一本を取り出すと、その次のドリンクが滑り落ちてきます。

ドリンクのラックに最初に補充した一本が真っ先に出てきて、そのあともラックに入れた順番通りに出てくるのがファーストイン・ファーストアウトです。

LIFOは段ボール箱に詰めた引っ越し荷造りスタイル

これに対しLIFOはラストイン・ファーストアウトで後入れ先出しと訳されます。

こちらは、引っ越しのとき段ボール箱に荷造りするイメージです。

段ボール箱に最初に入れたものは、箱を開いてほかの荷物をすべて取り出すまで出すことはできません

LIFOのイメージ

最後に入れたものから取り出す

最初に入れたものが最後に出てくるのでファーストイン・ラストアウトともいえますが、一般的には最後にいれたものが最初に出てくるという意味でラストイン・ファーストアウトと呼んでいるようです。

FIFO/LIFO共通の特徴

FIFOとLIFOでは取り出す順番が異なりますが、その他の特徴は共通しています。

  • コピーや切り取りコマンドでデータを格納

  • あとから転送したデータは追加で格納される(前のデータが消えない)

  • データを貼り付けるとクリップボードから消える

  • 貼り付ける順番が決まっていて、任意に選ぶことはできない

Cliborなら特徴に応じた使い分けができる

以上、クリップボード履歴とFIFO/LIFOモードの基本的な特徴を紹介しました。

すぐにわかるとおり、どちらにも独自の利点があり一方が決定的に優位というわけではありません。

そこで、特徴を活かした使い分けがだいじになります。

Windows用のクリップボード履歴ツールでCliborをお薦めするのはまさにこの点で、オーソドックスなクリップボード履歴でも使えるし、必要に応じてFIFOやLIFOでも使えるという柔軟性が魅力です。ただし、それぞれの特性を理解しておかないと使いこなしができません。

クリップボード履歴が便利なシーン

クリップボード履歴が活躍するのは次のようなケースです。

  • 大量のデータを繰り返し貼り付ける必要がある

  • 貼り付けるデータはランダムに発生する

たとえば住所録を作るとき、都道府県のように繰り返しなんども出てくるデータがあります。集めたデータがランダムに並んでいてそのまま表を作っていくとなると、つぎにどの都道府県がくるかわかりませんが、繰り返し登場するのはまちがいありません。

このようなケースではクリップボード履歴が便利でしょう。

FIFOやLIFOが便利なシーン

その一方、FIFOやLIFOが便利なのは、ある程度まとめられたデータをほかの形に整形するときでしょう。

  • 貼り付けるデータがパターン化している

  • どこに貼り付ければいいか確認しつつ作業できる

  • あるデータはいちど貼り付ければ終わりで、繰り返し使うことはない

すでに完成されたリストから、必要な情報だけを抜き出して新しい別の表を作るようなケースでは単純にデータを移し替えるような作業なので、いちどデータを貼り付けたら再利用は基本的にないでしょう。

このようなケースでは、FIFOやLIFOのほうが便利そうです。どちらを使うかは好みしだいでしょう。

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