パソコン

ウィンドウのスナップ機能を使いこなす

複数のウィンドウを開いて作業しているときに、じゃまなウィンドウをちょっと脇へどけておこうと動かしたらウィンドウがぴったり画面にくっついてサイズや配置が変わってしまっていらいらしたことはありませんか?

そんなときは「ウィンドウのスナップ」をオフにすることもできます。

まずはスナップがどういうものか理解しましょう。

ウィンドウのスナップはタイリング表示に便利

ウィンドウのスナップをことばで説明するのはめんどうなので、まずは次のスクリーンショットを見てください。

ウィンドウスナップの例1

ハーフサイズでスナップした場合の例

これは表計算ソフトのウィンドウが画面の半分サイズにスナップして、残りの半分にはほかのウィンドウの縮小イメージが表示されているところです。

このように、ウィンドウの大きさを画面全体や半分のサイズにぴったり合わせるのがウィンドウのスナップです。

このようなウィンドウのスナップは、ウィンドウをドラッグして位置を動かしているとき、マウスポインタが画面の端や四隅に触れると起こります

  • マウスポインタが画面のいちばん上に触れると最大化してスナップ

  • マウスポインタが画面のいちばん右に触れると、半分サイズで右側にスナップ

  • マウスポインタが画面のいちばん左に触れると、半分サイズで左側にスナップ

  • マウスポインタが画面の四隅に触れると、1/4サイズでその角にスナップ

なお、上の例は最初にスナップしたウィンドウの場合です。すでにスナップ済みのウィンドウがある場合、オプションによって動作が少し変わってきます

また、ポインタが画面のいちばん下に触れた場合はスナップは起きません

すでにスナップしたウィンドウがある場合、次にスナップしたウィンドウは、先にスナップしたウィンドウが使っていない「空き領域」だけを使ってスナップします。

最初にスナップしたウィンドウは画面の1/4や1/2サイズでスナップするので、次にスナップするウィンドウが使えるのは残る半分の領域になります(元が1/2サイズなら次に使えるのは横方向の1/2だけ。元が1/4サイズなら、次で使えるのは横1/2または縦1/2のどちらか)。

このように、スナップ機能を使うと、画面を2分割や四分割で使うウィンドウのタイリング表示がカンタンにできます。

ウィンドウスナップの例2

スナップを使うとタイリング表示がカンタンにできる

タイリング表示とは床や壁にタイルをびっちりと締め付けるように、ウィンドウをデスクトップに隙間なく並べた状態のことです。

ウィンドウをスナップしたくないとき

ウィンドウをスナップすると、もちろんそのウィンドウのサイズや縦横比は変わります

ところが、いつも同じサイズ(縦横比)で使いたいときには、いちいち元のサイズに復元するのはめんどうです。

そこでウィンドウのスナップ機能をオフにしておけば、不用意にウィンドウサイズが変わるのを防げます

step
1
「Windowsの設定」を開く

[スタート]メニューから[設定]を選択して[Windowsの設定]を開きます。

キーボードショートカット

【Win】+【I】キーで「Windowsの設定」画面を開くことができます。

step
2
[システム]を選択

Windowsの設定

Windowsの設定で「システム」をクリック

step
3
[マルチタスク]を選択

「システム」設定画面左のメニューで[マルチタスク]を選びます。

step
4
[ウィンドウのスナップ]をオフにする

スナップをオフにする

ウィンドウのスナップをオフにする

これでウィンドウのスナップが無効になります。

 

固定サイズ以外でのタイリングもできる

以上はウィンドウのスナップを使わないための設定でしたが、逆にウィンドウのスナップを使えば、画面サイズの1/2(ウィンドウ2枚)や1/4(ウィンドウ4枚)でのタイリング表示がカンタンにできます。

でも、実はタイリングできるのは1/2や1/4サイズだけではありません。もっと中途半端なサイズでのタイリングも問題なくできます。

最初にスナップしたウィンドウの横幅や縦幅だけを適当ドラッグして調整します。

続いて、「使っていない方」の側へ次のウィンドウをスナップさせると、余った領域の大きさに合わせてウィンドウサイズを調整してくれるので、中途半端に隙間ができたりすることはありません。

領域を自動調整したスナップ

表示可能な領域を自動で調整してスナップ

余分な空白なくぴっちりにウィンドウサイズを揃える、という作業をワンタッチでできるのがスナップ便利なところなんです。

 

スナップはするけど自動サイズ変更はしない

このように隙間なくぴったりに揃えてくれるのは、実は「ウィンドウをスナップするときに、利用可能な領域に併せて自動的にサイズを変更する」というオプションがオンになっているからです。

このオプションをオフにすると、利用可能な領域を認識しません。

領域を自動調整しない

自動調整しない場合のスナップ例

言い換えると先にスナップしたウィンドウがどのくらいのサイズを使っているかに関係なく、次にスナップするウィンドウのサイズが決まります。

そのサイズは、1(最大化)、1/2(横半分)、1/4のどれかになります。

つまり、いつも1/2サイズや1/4サイズでタイリング表示したいなら、このオプションをオフにしておけばいいわけです。

もちろん、スナップしたウィンドウのサイズを変えたあと次のウィンドウをスナップしても、利用可能な領域に応じて調整してくれることはありませんから、ぴったりタイリング表示にはなりません。

 

スナップがじゃまかどうかはあなたしだい

このように、ウィンドウのスナップはタイリング表示には便利ですし、一方、よく理解しないで使うと思わぬところでウィンドウサイズが変わってしまうじゃまものにもなり得ます。

ウィンドウがスナップするかどうかはマウスポインタの扱い方しだいですから、ウィンドウをどのように動かしたときスナップが起きるのかをしっかり理解して、その上でオン/オフどちらにするか選びましょう。

-パソコン
-, ,