文書作成中にカタカナ語や英字を入力するとき、文字種変換を使いますよね?
でも、いちいちファンクションキーに指を伸ばすの、めんどうじゃありませんか?
もっとなめらかにタイピングしたいと思いませんか?
そんなあなたのために、ファンクションキーを使わないもうひとつの文字種変換をお教えしましょう。
タッチタイピングできる人なら、テキスト入力がさらにスムーズになります!
この記事の目次
ファンクションキーはタッチタイピングのじゃま!
皆さんはキーボードのファンクションキーをどの程度使っているでしょうか?
私の場合ほとんど使うことはありません。ファンクションキーよりも【Ctrl】キー併用のキーボードショートカットを使うからです。
アプリケーション側から見ても、重要な操作をファンクションキーに割り当てられたソフトをいまのところ使っていないので、必要性がほとんどありません。
唯一の例外は、Excelのような表計算ソフトでセルの内容を編集する【F2】キーぐらいでしょうか。しかし、これについてもセルのダブルクリックで対応できるため、絶対必須というほどでもありません。
ファンクションキーを嫌う理由は簡単。
タイピング中にホームポジションから手を離さないと押せないからです。
逆に言うと、文章入力をあまりやらない、コマンド操作がメインの人だとファンクションキー操作の方が主体になっていることもあるでしょう。
そんな方にはこの記事は必要ありません。無視してください。
Windowsでの文字種変換は標準化されている
さて、一般的なパソコンユーザーの場合、日本語入力でファンクションキーの【F6】~【F9】あたりを使う人は多いかもしれません。
MS-IMEやATOKの場合は、次のように割り当てられています。ちなみにGoogle日本語入力には独自のキー割り当てがなく、MS-IMEまたはATOKのどちらかのタイプを選択するので、この設定は事実上Windowsの標準です(業界標準として規定されているかどうかまでは知りません)。
【F6】キー ひらがな変換
【F7】キー カタカナ変換
【F8】キー 半角変換
【F9】キー 全角英数変換
これらは漢字変換辞書を使った変換ではなく、単純に文字の種類を切り替えています。外来語を入力するときひらがなで入力した文字をカタカナに変換するとか、英字を入力するときにいったん日本語入力をオフにするのではなく、そのまま入力しておいてから英字に変換する(ローマ字入力の場合)のに便利です。
しかし、このような文字種変換はファンクションキーだけでなく、ほかのキーでも可能です。それこそ、私がお奨めする【Ctrl】キーとのコンビネーションによるキーボードショートカットです!
【Ctrl】キーとの組み合わせで文字種変換
【Ctrl】キーを使ったキーボードショートカットでの文字種変換は次のようになっています。ちなみにこれもMS-IME、ATOK共通の初期設定です。
ひらがな変換 【Ctrl】+【U】
カタカナ変換 【Ctrl】+【I】
半角変換 【Ctrl】+【O】
全角英数変換 【Ctrl】+【P】
このショートカットを覚えておけば、ファンクションキーに指を伸ばす必要がないので、ホームポジションから手を離さずにタイピングを続けることができます。
特に、日本語の文章の途中に英字が入るようなときは便利です。ローマ字入力でひらがな入力された文字をワンタッチで英字に変換できるから、いったん入力モードを変えて英字で入力してからまた日本語入力に戻す手間がいりません。
たとえばATOKで”Holiday"と英字で入力したいとき、ローマ字ひらがな入力だとまず"ほぃだy"と入力されます。ここから【Ctrl】+【P】を押すとまず全角英字変換で"holiday"となり、さらに【Ctrl】+【O】を押せば半角変換されて"holiday"となります。
2回変換するのでめんどうに思えるかもしれませんが、ファンクションキーでの文字種変換もこれは同じです。
実際には【P】→【O】と隣り合ったキーを連続で押すだけだし、その間【Ctrl】キーは押しっぱなしです。
もちろんホームポジションから手を離さなくていいので、ファンクションキーに手を伸ばすよりはずっと早くて、流れるように変換できます。
ものは試し、実際にやってみればわかります。
カタカナ語だと多くの場合は日本語変換辞書が正しい候補を出してくれるでしょうが変換候補から選択する手間も考えると、一発でカタカナ変換した方が手っ取り早いはずです。
考えながらのタイピングには絶対に有利
カタカナや英字を入力するとき、前もって入力モードを切り替えておく人もいるかもしれませんが、ローマ字入力の場合は日本語変換の操作のひとつとして後から操作したほうが自然のように感じます。
特に私の場合、あらかじめ作っておいた文章を入力するのではなく、考えながら入力していくことがほとんどです。そんなとき先に入力モードを選ぶ動作が入ると、その時点でわずかに考えが途切れる感じがします。
それよりは、考えながらまず入力しておいてから変換したほうが、思考が途切れません。実際には途切れているのですが、そのタイミングが変換操作と一致しているのであまりじゃまに感じないのです。
しかし、文字種変換にファンクションキーを使うとホームポジションから大きく手を動かす必要があり、そこで入る一瞬の余計なアクションがどうしても思考を途切れさせてしまいます。
この余計なアクションを【Ctrl】キーと【U】【I】【O】【P】の組み合わせで操作できるようになれば、変換に関するストレスは大幅に軽減されます。
割り当てを忘れてしまうほど手になじむ
実際、私の場合、もう文字種変換操作は無意識になっていて、もしキー割り当てを訪ねられても、とっさに答えられません。それくらい頭と手になじんでしまうんです。
タイピング練習ソフトでのトレーニングでは文字種変換を使うことはまずありませんが、実際の入力作業では文字種変換は必須です。これからタッチタイピングをマスターしようと考えているなら、ぜひ【Ctrl】キーを使った文字種変換もいっしょに覚えてしまいましょう。