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Windowsのいらないフォントは整理できるのか?

Windowsパソコンには最初からたくさんのフォントがインストールされています。

でも、実際には使わないフォントもたくさんあります。

海外とビジネス取引でもしていない限り、簡体字とかヘブライ語とか使いませんよね。

使わないフォントがたくさんあると、グラフィックデザイン系の作業などでフォントを選択するときめんどくさいですよね。

そこでWindowsには、ふだん使わないフォントを非表示にする機能があります。

正直いうといままで使ったことがなかったんですが、パソコンが新しくなったのを機に試してみました。

ついでにフォントの削除についても紹介します。

 

Windowsにはいらないフォントがいっぱい

オープンソースのオフィスソフト、LibreOffice Calcでフォントを選ぼうとすると、次のようになります。

Windows10のフォントリスト例

Open Office Calcでのフォント一覧

 

英文用の書体としても多すぎるし、横のほうに書いてあるのも、なんだかよくわからないのがいっぱいありますね。

どんなフォントがインストールされているかは、「Windowsの設定」から「個人用設定」>「フォント」を選択すると見ることができます。

Windowsの設定でフォントを表示

Windowsの設定からフォントを表示したところ

 

 

でも、多すぎてフォントを選ぶのには役立ちません。

 

もうひとつのやり方としては、起動ドライブのWindowsフォルダの中ある”Fonts”フォルダを開くという方法もあります。

Windowsのフォントフォルダ

WindowsのFontsフォルダ

Fontsフォルダの内容

Fontsフォルダを開いたところ

 

インストールされているフォントの確認方法

  • 起動ドライブのWindows>Fontsフォルダを開く
  • 設定>個人用設定>フォントを開く

 

 

 

いらないフォントは削除できる?

一生使わなそうなフォントがあってもムダなんで、削除してみることにしました。

フォントフォルダから、使いそうにないフォントを選択して右クリック。コンテクストメニューから[削除]を実行します。

フォントの削除

右クリックからフォントの削除を実行

 

「このフォントを完全に削除しますか?」というメッセージが出るので[はい]をクリック。

フォント削除の確認

フォントの削除について確認する

 

ところがこの方法で一部のフォントは削除できますが、中には「保護されたシステムフォントのため削除できません」というメッセージが現れて、実際には削除できないものもかなりあります。

システムフォントの保護

削除できないフォントもたくさんある

 

[非表示]コマンドを試してみる

コンテクストメニューの中には[非表示]というコマンドがあったので、こちらも試してみました。

フォントの非表示化

不要なフォントを非表示にする

すると、[非表示化]を行ったフォントは表示が薄くなっています。

非表示化されたフォント

非表示化したフォントは淡いグレーで表示

 

 

これでフォントが非表示になったのかな?と期待して、Libre Office Calcを開いてみましたが、フォントのリストは元のままでした。

Libre Office Calcでの非表示化フォント

フォントは表示されたまま

 

ところが、Windowsの標準アクセサリであるワードパッドで試してみると、ちゃんと非表示になっています。

WordPadのフォント一覧

WordPadでは非表示に

 

Fukuzumiの場合、いまはWordやExcelを使っていないので詳しいことはわかりませんが、どうやらMicrosoft製のアプリケーションではフォントの非表示化が有効なようです。

しかし他のアプリケーションには、このフォント表示の仕様を完全に守っていないものもあるのでしょう。

実際にフォントの使い分けを多用するグラフィック/デザイン系のアプリケーションで対応していないのであれば、個人的にはあまり意味がありませんが、主に使うのはMicrosoft Officeという方は試してみるといいのではないでしょうか。

 

不要なフォントを一括非表示化

いらないフォントをひとつづつ非表示化するのはめんどうですが、調べてみたらコントロールパネルから一括で指定する方法がありました。

「フォント」フォルダを開いたとき、左側のメニューにメニューがあります。

その中で[フォント設定]をクリックすると、オプション設定画面が現れます。

フォント設定を開く

フォント設定を開く

 

その中に入力言語の設定に基づいて一部のフォントを非表示にするというチェックボックスがあるのでこれをオンにします。

フォントの一括非表示

言語設定に基づいてフォントを非表示化する

 

すると、複数のフォントをまとめて非表示化してくれます。

一括非表示化されてフォント

複数のフォントをまとめて非表示化

 

フォントフォルダのいちばん下に表示されている情報を見ると、もともと228個あったフォントが148個になっているので、80書体ほどが非表示になったようです。

 

でもよくみると、まだまだ使いそうにないフォントが残っていますね。

一括非表示化できるフォントとそうでないものの違いがよくわかりませんが、非表示化できたものは削除できるというわけでもないようです。

たとえば、”FangSong 標準”という名前の簡体字は、一括非表示化はされるのに削除はできませんでした。

 

もうひとつのアンインストール方法

最後に補足です。

Windowsの設定画面からフォントをアンインストールする方法も紹介しておきましょう。

「Windowsの設定」>個人用設定>「フォント」でフォントの一覧を表示したあと、任意のフォントをダブルクリックすると詳細情報が現れます。

設定画面からのアンインストール

設定画面から不要なフォントを選ぶ

 

フォントのアンインストールボタン

[アンインストール]をクリックする

ここにある[アンインストール]ボタンをクリックすることでも、フォントをアンインストールできます。

ただし、実際にアンインストールできるのは一部だけで、保護されたシステムフォントについてはエクスプローラから実行した場合同様に削除できません。

 

もっと「フォントの非表示化」に対応してほしい

というわけで、いまのところフォントの管理にはいろいろ制約があるのがわかりました。

  • 一括非表示化では自由にフォントを選べない
  • 非表示化に対応していないアプリケーションがある
  • そもそもシステムフォントは削除できない

もうちょっと深いところまでいじって、ファイルの所有者権限を変更すれば削除できるようですが、ひとつずつ作業するのは手間がかかるばかりでそのわりに効果は薄そうだなと感じています。

 

たくさんフォントをインストールすることによる起動速度の低下は、現在ではSSDの普及であまり問題ではなさそうです。

できれば、アプリケーション側でフォントの非表示設定にもっと対応してほしいものです。

 

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