スマホやタブレットで本格的な動画撮影ができる高機能カメラアプリFilmic ProにLOG撮影機能を追加する追加オプション、CineKitを半額で購入できるチャンスです(2021年12月いっぱい)。
この記事の目次
業務用カメラの機能をiPhoneで
Filmic ProはiPhoneやAndroidデバイスで本格的な映画やCM用映像の撮影ができる超高機能動画撮影アプリです。
フォーカスのポイントと露出のポイントを別々に設定できたり、手前から奥へピントの位置が動いていくような「送り」撮影を自動でやってくれるプルフォーカス機能を使えるなど、普通のカメラアプリにはない強力な撮影機能を備えています。
オプション設定も豊富で、ISO感度の指定やシャッター速度指定での撮影、iPhoneの3つの内蔵マイク(前面/背面/下)のどれを使うかの選択、オーディオサンプリングレートの選択(44.1kHz/48kHz)などが可能。
さらに撮影補助デバイスとして、DJI OSMO MobileやZhiyun Smooth4といったスマートフォン対応スタビライザーとの連携や、ワイド感のある撮影を可能にするアナモルフィックレンズアダプターを使うための設定までできてしまいます。
映画ライクなルックをCineKitで
そんなFilmic Proをさらにパワーアップしてくれるのがシネマトグラファーキット。通称”CineKit”です。
”CineKit”を追加購入すると、カラーモードの選択が可能になります。
ナチュラル/ダイナミック/フラット/LOGの選択に加えて、シャドウ/ハイライトの調整、彩度の調整などが可能で、よりクリエイティブな表現に挑戦できます。
特に魅力なのがLOG撮影に対応していること。
スタンダードなLOG V2モードでも、ナチュラルの9ストップ(9段階)に比べ12ストップのダイナミックレンジを実現。
通常の撮影に比べ白飛びや黒つぶれの少ない映像が得られるので、編集ソフト次第で、まるで映画のような色合い(ルック)に仕上げることができます。
次のスクリーンショットは、Filmic Pro公式サイトから”CineKit”紹介ページの一部をキャプチャしたものです。
下のほうにあるグレースケールを見ると、Naturalモードではダイナミックレンジが9段階なのに対し、Log V2モードでは12段階を表現できるのがわかります。
LOG収録機能の詳細についてはこちらの動画をご覧ください。
またiPhone 12以上になると10bit撮影(LOG V3)をサポートしているため、さらにダイナミックレンジの広い撮影が可能となります。
こちらはLOG V3についての解説。
業務用ビデオ キヤノンXF400をも上回るLOG収録機能
10bit収録といえば、業務用ビデオカメラでも上位機種にのみ搭載される機能。
Fukuzumiがふだん使っているキヤノンのXF400でもカメラ本体では対応できず、外部レコーダーにフルHDで収録するときしか使えません。
つまりXF400だと4Kでの10bitはできないんですが、Filmic ProにCineKitを組み合わせればそれがiPhoneでできてしまうわけです。
12月いっぱい半額セール中
業務用ビデオカメラ並の機能をもつFIlmic Proに、業務用カメラ同等以上の画質を可能にするCineKitの組み合わせは、プロの補助機材としても、映像制作を志す学生やアマチュアにとっても魅力です。
ぜひこの機会を見逃さないようにしましょう。
CineKitの購入方法と設定
CineKitを購入するには、Filmic Pro画面の左下にあるカラー設定用のアイコンをタップしましょう。
カラー設定画面には4つのタブがありますが、そのうち下のふたつがCineKit用の設定で、Filmic Proを購入しただけでは使えません。
この画面をタップすると「シネマトグラファーキット」の説明が現れます。
「購入」のところに表示される価格が通常は1,720円ですが、2021年12月いっぱいは半額の860円になっています。
購入をタップしたらあとは、ふつうのアプリ購入と同じなので支払いを行います。
購入が完了すると「詳しい情報」と表示されていた斜めのストライプが消えて、機能制限が解除されています。
この状態ではカラーモードが8bitなのでLogについてV2モードしか使えません。
10bitのLog V3を使うには、画面右下のコグ(歯車)アイコンをタップして設定画面を開き、解像度設定で”10-bit”を選択します。
これで10bitの超高画質でLOG収録できるようになります。
撮影したデータはDaVinci Resolveのようなカラーグレーディング機能を持つソフトを使えば、まるで商業映画のようなルックを作り出すことができます。