実はGoogle Chromeには、そんなとき便利な自動字幕起こし機能があります。
Chrome本体で自動文字起こし
YouTubeには字幕機能があって、スピーチや会話の内容を文字にしてくれますね。
でも、YouTube以外の動画サービスやニュースサイトの映像などでは、当然それは役に立ちません。
そんなときは、Google Chrome自体の文字起こし機能を使ってみましょう。
次のスクリーンショットは、Twitterタイムライン上のニュース映像に対して字幕が表示されているところです。
ブラウザウィンドウとは別に、画面下中央に小さいウィンドウが表示されています。
ここにNHKニュースの映像から自動で文字起こししたテキストが表示されています。
映像はオークション会場の様子で、英語が流れているのでそれを英文で書き起こしています。
文字起こしのウィンドウは、音声が流れているとき自動的に現れて、声がない場面では自動的に隠れるようです。
文字起こしウィンドウの操作
機能のチェックに長い映像が欲しかったのでYouTube動画でも試してみました(YouTubeでは字幕機能があるので、使い方としてはあまり意味がありません)。
文字起こしウィンドウのいちばん下には[∨]型のボタンがあり、ウィンドウのサイズを拡大できます。
また、ウィンドウ右上隅のクローズボタンをクリックすることで、ウィンドウを閉じることができます。
これは一時的なもので、別の動画を再生するとまた自動的に表示されます。
そのほかに[タブに戻る]というボタンもありますが、これについてはいまのところ使い方がわかりません。
ちなみに、日本語のナレーションでは英訳されたテキストが表示されます。
ただし、話し言葉はさすがに苦手なようで、とんちんかんな表示になることがほとんどのようです。
文字起こし機能の設定
Chromeの文字起こし機能を使うには、システムメニューから設定画面を開いて、詳細設定グループの中の[ユーザー補助機能]を選択します。
ユーザー補助機能のいちばん上にある「自動字幕起こし」スイッチをオンにすると、字幕起こしに必要なモジュールが自動でインストールされ、すぐに使えるようになります。
その下の「字幕の設定」では、字幕の表示をカスタマイズできます。
これはWindows自体の字幕設定を利用したもので、テキストの色、透明度(不透明/半透明など)、字幕のスタイル(フォント)、字幕のサイズ(50%/100%/150%/200%)、字幕の効果(なし/浮き出し/浮き彫り/影付きなど)を選択できます。
これらの変更はただちに反映されるのではなく、Windowsを再起動すると変更されます。
また字幕の設定では、ウィンドウの背景についても色や透明度を指定できるようになっていますが、今回試した限りでは、特に効果はないようでした。
海外ニュースやライブ配信をもっとわかりやすく
すでに触れたように、YouTube動画だと字幕機能があるのであまりありがたみがありませんが、TwitterやFaceBookといったSNSを始め、その他のライブ配信サービスでも字幕が見られるのは嬉しいポイントです。
また、最初にテストしたときは字幕ウィンドウが出っぱなしなので煩わしく感じましたが、その後は自動的に出たり消えたりするのであまり気にならなくなりました。
海外の動画を見るときはぜひ使ってみてください。
欲をいうと、映画での対話シーンのように話者が切り替わるようなところもテキストをベタ打ち表示し、途中で改行するようなこともないので、誰がしゃべっているのかとっさに判別するのは困難です。
もう少しAIが進化すれば、話者が変わると自動で改行したり色分けしてくれるようになるかもしれませんね。