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最新ファームウェアにアップデートしよう
Fukuzumiが預かっているXF400は2020年1月に購入したもので、ファームウェアのバージョンは、1.0.3.0でした。
キヤノンの公式情報を確認したところ、2019年11月7日付けで、バージョン1.0.4.0がリリースされていたので、アップデートを行うことにしました。
1.0.4.0では、ズームしている間のオートフォーカスの追従性が向上したそうです。
アップデートに必要なもの
- ビデオカメラ本体
- フル充電したバッテリーパックまたは専用ACアダプター
- SDカード(512MB以上、初期化できるもの)
- ファームウェアをダウンロードするためのパソコン(WindowsまたはMac)
- SDカードリーダー/ライター(もちろんパソコン内蔵のSDカードスロットでも可)
- ファームウェアのファイル(サイトからダウンロード)
このほかにファームウェア変更に関する手順書(PDFファイル)があります。
必須ではありませんが、念のためリリース情報のページからダウンロードしておきましょう。
アップデートに関する注意
電源はCAMERA側
SDカードの初期化やファームウェアアップデートなどのメニュー操作は、ビデオカメラの電源を”CAMERA”側にした状態で行います。
”MEDIA”側では操作できません。
設定のバックアップ
ファームウェアのアップデートを行うと、カメラの内蔵クロックやメニューのカスタム設定がリセットされます。
カスタム設定については、事前にバックアップしておくことで、アップデートの完了後に復元できます。
バックアップにはSDカードが必要です。アップデート用と同じもので構いません。
IPストリーミングは停止
IPストリーミング機能がオンになっていると、SDカード初期化などの操作ができません。
もしIPストリーミングを使っている場合は、事前に停止させてください。
アップデートの手順
step
1電源の確認
ビデオカメラのバッテリーをフル充電するか、専用ACアダプターと接続しておきます。
step
2SDカードを初期化
用意しておいたSDカード(容量512MB以上)を、ビデオカメラのSDカードスロットにセットして初期化を行います。
初期化に使用するSDカードスロットは、スロットA、スロットBどちらでもかまいません。
SDカードの初期化
メニュー>記録設定>初期化>カードAまたはカードBを初期化する
step
3ファームウェアのダウンロード
ファームウェアを、使用しているパソコンに応じてダウンロードします。
今回はWindows版を使って解説します。
step
4ダウンロードしたファイルを展開
パソコン上にダウンロードしたZIP形式ファイルを、書庫管理ソフトを使って展開します。
step
5アップデート用SDカードを作成
展開したファイルの中にあるVNA4.FIMというファイルを、用意しておいた初期化済みSDカードのルートにコピーします。
step
6メニュー設定保存
カメラの操作をカスタマイズしているばあいは、カスタム設定を保存しておきます。
もし保存していないばあい、ファームウェアをアップデートすることですべて初期化されてしまうので注意してください。
設定を保存するには、SDカードをスロットBにセットします。
カスタム設定の保存
メニュー>システム設定>メニュー設定保存[B]>保存
メニュー設定の保存は、スロットBのSDカードにしかできません。
使用するSDカードは、ファームウェアをコピーしたものと同じものでかまいません。
すでにメニュー設定が保存されているばあい、新たに保存を実行すると前の設定は上書きされて消えます。
step
7アップデートを実行
ファームウェアをコピーしたSDカードを、カメラのカードスロットBにセットします。
先ほどメニュー設定を保存したばあいはそのままで構いません。
システム設定メニューから[Firmware]コマンドを選んでアップデートを実行します。
アップデートの実行
メニュー>システム設定>Firmware
アップデートには5分程度かかるので、その間はカメラの電源を切ったり、ほかの操作を行わないようにします。
step
8日付の再設定
ファームウェアのアップデートが終了すると、自動的にカメラが再起動します。
このときカメラの内蔵クロックがリセットされるので、改めて日付を設定します。
step
9ファームウェアバージョンの確認
システム設定から、ファームウェアが更新されたことを確認してください。
アップデートの確認
メニュー>システム設定>Firmware
step
10カスタム設定の読み込み
ファームウェアをアップデートしたことで、カスタム設定はすべてリセットされています。
バックアップしておいた設定を読み込んでください。
カスタム設定の読み込み
メニュー>システム設定>メニュー設定保存[B]>読み込み
アップデート後の問題
1.0.4.0にアップデート後、IPストリーミングで一部問題が発生しています(直接の関係はわかりません)。
VLCメディアプレーヤーでストリーミングの再生ができない状態が続いています。ただし、OBS Studioでは映像を受信できているので、IPストリーミング自体のトラブルではないと考えられます。
4つのポイントを押えておこう
これでキヤノンXF400のファームウェアアップデートは終了です。
アップデート作業自体は特別なところはありませんが、このカメラ独自の注意すべきポイントをまとめておきます。
カメラの電源は”CAMERA”側
XF400/405には、電源オンのポジションが、撮影用と再生用のふたつあります。
ファームウェアアップデートのときは”CAMERA”側でオン。
SDカードスロットはBを使用
SDカードのフォーマットはスロットA/Bどちらでもできますが、アップデート用や設定のバックアップ/リストアに使えるのはスロットBだけです。
カスタム設定はバックアップが必要
メニューのカスタム設定はファームウェアをアップデートした時点でリセットされます。
事前にバックアップしてからアップデート後に設定を読み込みましょう。
バックアップの保存/読み込みに使えるスロットはもちろんBだけ。
なお、IPストリーミングなどで使用するネットワーク設定は、リセットされません。
IPストリーミングはオフ
IPストリーミング機能がオンになっていると、設定関係の操作ができません。
いったんオフにしましょう。
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