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キヤノンXF400のファームウェアアップデート

キヤノンの業務用ビデオカメラ XF400のファームウェアをアップデートしたので、ポイントを紹介しておきます。

 

最新ファームウェアにアップデートしよう

Fukuzumiが預かっているXF400は2020年1月に購入したもので、ファームウェアのバージョンは、1.0.3.0でした。

キヤノンの公式情報を確認したところ、2019年11月7日付けで、バージョン1.0.4.0がリリースされていたので、アップデートを行うことにしました。

1.0.4.0では、ズームしている間のオートフォーカスの追従性が向上したそうです。

キヤノンXF400/405 ファームウェアリリース情報

キヤノン公式 ファームウェア情報

キヤノン公式 ファームウェア情報ページ

 

アップデートに必要なもの

  • ビデオカメラ本体
  • フル充電したバッテリーパックまたは専用ACアダプター
  • SDカード(512MB以上、初期化できるもの)
  • ファームウェアをダウンロードするためのパソコン(WindowsまたはMac)
  • SDカードリーダー/ライター(もちろんパソコン内蔵のSDカードスロットでも可)
  • ファームウェアのファイル(サイトからダウンロード)
ファームウェアダウンロードページ

ファームウェアダウンロードページへのリンク

このほかにファームウェア変更に関する手順書(PDFファイル)があります。

必須ではありませんが、念のためリリース情報のページからダウンロードしておきましょう。

 

アップデートに関する注意

電源はCAMERA側

SDカードの初期化やファームウェアアップデートなどのメニュー操作は、ビデオカメラの電源を”CAMERA”側にした状態で行います。

”MEDIA”側では操作できません。

 

設定のバックアップ

ファームウェアのアップデートを行うと、カメラの内蔵クロックやメニューのカスタム設定がリセットされます。

カスタム設定については、事前にバックアップしておくことで、アップデートの完了後に復元できます。

バックアップにはSDカードが必要です。アップデート用と同じもので構いません。

 

IPストリーミングは停止

IPストリーミング機能がオンになっていると、SDカード初期化などの操作ができません。

もしIPストリーミングを使っている場合は、事前に停止させてください。

 

アップデートの手順

step
1
電源の確認

ビデオカメラのバッテリーをフル充電するか、専用ACアダプターと接続しておきます。

 

step
2
SDカードを初期化

用意しておいたSDカード(容量512MB以上)を、ビデオカメラのSDカードスロットにセットして初期化を行います。

初期化に使用するSDカードスロットは、スロットA、スロットBどちらでもかまいません。

SDカードの初期化

メニュー>記録設定>初期化>カードAまたはカードBを初期化する

 

step
3
ファームウェアのダウンロード

ファームウェアを、使用しているパソコンに応じてダウンロードします。

Windows用ファームウェア  バージョン1.0.4.0

MacOS用ファームウェア バージョン1.0.4.0

今回はWindows版を使って解説します。

 

ファームウェアダウンロード

ファームウェアをダウンロードする

 

ダウンロードしたファームウェア

ZIP形式のファームウェアファイル

 

step
4
ダウンロードしたファイルを展開

パソコン上にダウンロードしたZIP形式ファイルを、書庫管理ソフトを使って展開します。

展開したファームウェアファイル

ダウンロードした書庫ファイルを展開

 

step
5
アップデート用SDカードを作成

展開したファイルの中にあるVNA4.FIMというファイルを、用意しておいた初期化済みSDカードのルートにコピーします。

ファームウェアアップデート用SDカード

SDカードのルートにファームウェアをコピー

 

step
6
メニュー設定保存

カメラの操作をカスタマイズしているばあいは、カスタム設定を保存しておきます。

もし保存していないばあい、ファームウェアをアップデートすることですべて初期化されてしまうので注意してください。

設定を保存するには、SDカードをスロットBにセットします。

カスタム設定の保存

メニュー>システム設定>メニュー設定保存[B]>保存

 

メニュー設定の保存は、スロットBのSDカードにしかできません。

使用するSDカードは、ファームウェアをコピーしたものと同じものでかまいません。

すでにメニュー設定が保存されているばあい、新たに保存を実行すると前の設定は上書きされて消えます。

 

step
7
アップデートを実行

ファームウェアをコピーしたSDカードを、カメラのカードスロットBにセットします。

先ほどメニュー設定を保存したばあいはそのままで構いません。

システム設定メニューから[Firmware]コマンドを選んでアップデートを実行します。

アップデートの実行

メニュー>システム設定>Firmware

アップデートには5分程度かかるので、その間はカメラの電源を切ったり、ほかの操作を行わないようにします。

 

step
8
日付の再設定

ファームウェアのアップデートが終了すると、自動的にカメラが再起動します。

このときカメラの内蔵クロックがリセットされるので、改めて日付を設定します。

 

step
9
ファームウェアバージョンの確認

システム設定から、ファームウェアが更新されたことを確認してください。

アップデートの確認

メニュー>システム設定>Firmware

 

step
10
カスタム設定の読み込み

ファームウェアをアップデートしたことで、カスタム設定はすべてリセットされています。

バックアップしておいた設定を読み込んでください。

カスタム設定の読み込み

メニュー>システム設定>メニュー設定保存[B]>読み込み

 

アップデート後の問題

1.0.4.0にアップデート後、IPストリーミングで一部問題が発生しています(直接の関係はわかりません)。

VLCメディアプレーヤーでストリーミングの再生ができない状態が続いています。ただし、OBS Studioでは映像を受信できているので、IPストリーミング自体のトラブルではないと考えられます。

 

4つのポイントを押えておこう

これでキヤノンXF400のファームウェアアップデートは終了です。

アップデート作業自体は特別なところはありませんが、このカメラ独自の注意すべきポイントをまとめておきます。

カメラの電源は”CAMERA”側

XF400/405には、電源オンのポジションが、撮影用と再生用のふたつあります。

ファームウェアアップデートのときは”CAMERA”側でオン。

SDカードスロットはBを使用

SDカードのフォーマットはスロットA/Bどちらでもできますが、アップデート用や設定のバックアップ/リストアに使えるのはスロットBだけです。

カスタム設定はバックアップが必要

メニューのカスタム設定はファームウェアをアップデートした時点でリセットされます。

事前にバックアップしてからアップデート後に設定を読み込みましょう。

バックアップの保存/読み込みに使えるスロットはもちろんBだけ。

なお、IPストリーミングなどで使用するネットワーク設定は、リセットされません。

IPストリーミングはオフ

IPストリーミング機能がオンになっていると、設定関係の操作ができません。

いったんオフにしましょう。

 

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