お~瑠璃ね~むの基本的な機能と使い方を紹介します。
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ファイル名一括変更ソフト 「お~瑠璃ね~む」をセットアップ
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お~瑠璃ね~むを使ってみよう
お~瑠璃ね~むの画面構成
お~瑠璃ね~むのウィンドウはおおきく3つのエリアに分けられます。
- リネームしたいファイルを登録するリスト
- リネーム設定用のボタン
- プレビューと実行用ボタン
リネームしたいファイルを登録する
まず、ファイル名を変更したいファイルをリストに登録します。
ファイルを個別に登録
ファイルを個別に登録したいときは、エクスプローラからリスト上にファイルをドラッグ&ドロップします。
複数のファイルをまとめてドロップしたり、異なるフォルダに保存されているファイルを登録することもできます。
フォルダ-内のファイルを一括登録
ファイルをフォルダー単位で登録することもできます。
フォルダーを選択する
エクスプローラーからフォルダをドラッグ&ドロップすると、フォルダ内のファイルがすべて登録されます。
フォルダーツリーから選択する
ツールバーの左端にあるボタンをクリックするか、[ファイル]メニューから[フォルダを開く]を実行します。
ダイアログボックスが現われるので、フォルダーツリーからフォルダーを選択します。
ファイルリストを編集する
リストに登録したファイルから不要なものを削除したり、ファイルの並び順を変更できます。
連続番号を生成するときにはリスト上の並び順にしたがって番号が振られます。
リネームしないファイルをリストから削除
フォルダーごと登録したあと、その中からリネーム不要なファイルだけを削除できます。
複数のファイルを選択したり、選択/非選択を逆転させることもできます。
- 不要なファイルを選択してツールバーの[切り取り]ボタンをクリック
- 不要なファイルを選択して【Del】キーを押す
- 不要なファイルを選択して[選択を消去]ボタンをクリック
- コンテクストメニューから[選択をリストから消去]を実行
ファイルの並び順を変更する
リストに登録したファイルの並び順を変更します。
- ツールバーのアイテムを上へ(↑)ボタン、アイテムを下へ(↓)ボタンをクリック
- 【Alt】キーを押しながら、【↑】キー、【↓】キーを押す
ポイント
リストの順番を入れ替えることで、連番生成の順序を変更できます。
ファイルリストをクリアする
リストに登録したファイルをすべて消去します。
- リスト上を右クリックして[リスト全消去]
- [全消去]ボタンをクリック
リネーム設定
お~瑠璃ね~むの設定はファイル・フォルダ名変更と属性変更・その他のふたつのタブに分けられます。
ファイル・フォルダ名変更
基本となるモードで、通常はこちらのタブを使用します。以下の12個のボタンで設定を切り替えます。
位置編集
桁位置を基準にして文字の追加や削除を行います。
リストに登録したファイルのうちひとつがテキストボックスに表示され、それに対して編集を加える形で設定します。
桁位置が一致したばあいでも拡張子については変更から除外できるオプションがあります。
拡張子
拡張子部分だけを書き換えます。
既存のファイル名.拡張子の後ろに拡張子を追加することもできます。
バックアップファイル(.bak)やオリジナルファイル(.org)などをまとめて設定するときに便利です。
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連番
リストに登録された順番をもとに連続番号を振ります。
既存のファイルの先頭や末尾に追加したり、拡張子の末尾に連番を振るなどいろいろな振り方を選べます。
連番の前や後ろに区切り用の文字を入れたり、桁数や増分値の指定を行うこともできます。
大(A)⇔小(a)
大文字と小文字の変換を行います。
拡張子を除外したり、ファイル名先頭の一文字や単語の先頭の一文字だけ対象にすることもできます。
全角/半角
文字の全角/半角を変換します。
カタカナ、英字、数字、記号の4タイプのうちどれを対象にするか選べます。
8.3形式
Windows以前に使われていたファイル名8文字+拡張子3文字形式に変換します。
注意
Windowsでは8.3形式のファイル名を生成しないというオプションがあるため、ふつうはこの変換モードを使うことはできません。あくまで特殊用途です。
文字追加
ファイル名の先頭または末尾からxx文字目という形で位置を指定して文字を追加します。
文字削除
"○○○ - ショートカット"や"○○○ - コピー”などの文字を消去できるほか、数字やカッコで括られている文字を消去できます。
ほかにも先頭からxx文字、末尾からxx文字、指定した位置からxx文字、など文字の桁数を基準に指定したり、Shift-JISにはないUnicode文字を削除することができます。
日時
ファイルの作成や更新日時をもとにフィル名を作成します。
日時の書式設定を選べるほか、既存ファイル名の先頭や末尾に追加したり新規の名前として作成できます。
置換
文字列を検索してほかの文字列へ置き換えます。
ファイル名の英語部分を日本語化するようなばあいに便利です。
正規表現を使った複雑な変換も可能です。
CSV等
あらかじめCSV形式で作成した変換リストと変換パターンを読み込みます。
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ランダム
ランダムなファイル名を生成します。
使用する文字の種類や文字数、拡張子の付け方などを選べます。
属性変更・その他
ファイル名ではなく、ファイルに設定されている属性を一括変更することもできます。
タイムスタンプ
ファイルの作成日時、更新日時などを複数のファイルに対しまとめて設定します。
複数のファイルを配布・公開するときに日付を統一するといった使い方ができます。
属性
読み取り専用、隠しファイル、アーカイブ、システムの4つの属性を、複数のファイルに対してまとめて設定できます。
マクロ
たとえば、1)文字の追加、2)大文字/小文字変換、3)連番生成のように連続して行った処理の手順をマクロとして登録しておくことで、一連の処理を自動化できます。
処理のパターンをマクロ化することで、繰り返し何度でも実行できます。
プレビューと実行、取り消し
リネームパターンを設定したら、[変更確認]ボタンをクリックするとリスト上の「変更後」フィールドに変換結果のプレビューが表示されるので、どのように変換されるかを実際にリネームを行う前にチェックできます。
望みどおりの設定が確認できたら[実行]をクリックするとリネーム処理が行われます。
またリネーム処理後にも取り消し(Undo)が可能です。
いろんなリネーム処理を繰り返し行っているばあいは、何回前まで取り消すかを選べます。
設定は多いが、必要なものだけ覚えよう
以上が、お~瑠璃ね~むの基本的な機能です。
変換のオプションがたくさんありますが、よく使うのは文字追加、文字削除、置換、連番あたりでしょうか。
位置編集は文字追加や文字削除に似ていますが、ファイル名の中の桁位置(何文字めか)を基準に処理を行うので、桁位置を確認して使う必要があります。使いこなしには少し慣れが必要でしょう。
逆にいうと、ファイル名の付け方がきちんと決められていて、そのルールをきちんと守っているファイルについては使いやすいはずです。
次回は、主要な変換オプションについて、実際の指定例を紹介します。