は無料のオフィススイートとして人気のソフトです。そのなかで、Microsoft OfficeのExcelに相当する表計算アプリケーション(スプレッドシート)がCalcです。
基本的な表作成機能はExcelに近いので、ユーザーも多いのではないでしょうか。
そんなLibre Office Calcのキーボードショートカットから主なものを紹介します。
Libre Office Calcのキーボードショートカット
太字になっているショートカットはExcelと共通の機能です。
セルの編集に関するコマンド
ショートカットキー | 機能 |
---|---|
Ctrl + ; (セミコロン) | 日付を入力する |
Ctrl + : (コロン) | 時刻を入力する |
Ctrl + ' (シングルクォート) | セルを編集する(F2キーに類似) |
Ctrl + `(バッククォート) | 値の表示と計算式の表示を切り替える |
Ctrl + d | 上のセルの値をコピーする |
Ctrl + 1 | 書式設定 |
Ctrl + - (マイナス記号) | セルの削除 |
Ctrl + l (英字エル) | 左寄せ |
Ctrl + e (英字イー) | 中央揃え |
Ctrl + r (英字アール) | 右揃え |
Ctrl + j (英字ジェイ) | 位置揃えの解除 |
Ctrl + k (英字ケイ) | ハイパーリンクの挿入 |
Ctrl + F2 | 関数ウィザードを表示 |
セルの移動・選択に関するコマンド
セルの移動や選択はほぼExelに準拠しているようです。
詳しくは今後調査の上で追加していきます。
その他のコマンド
ショートカットキー | 機能 |
---|---|
Ctrl + o (英字オー) | ファイルを開く |
Ctrl + q (英字キュー) | アプリケーションの終了 |
Ctrl + w (英字ダブリュー) | 閉じる |
Ctrl + s (英字エス) | 保存 |
Ctrl + Shift + s (英字エス) | 名前を付けて保存 |
Ctrl + p (英字ピー) | 印刷 |
Ctrl + Shift + o (英字オー) | 印刷プレビューを表示 |
ショートカットでLibre Office Calcがさらに便利に
Microsoft OfficeやExcelについてはショートカットの紹介、解説がたくさんありますが、Libre Officeについてはあまり見当たりません。
そこで個人的にはいちばん利用するCalcだけでももう少し使いこなしたいと思って、できるところからまとめてみました。
中でも便利だなと思ったのが【Ctrl】+【d】と【Ctrl】+【'】です。
上のセルの値をコピーする【Ctrl】+【d】はExcelではよく使っているんですが、Libre Office Calcでは使えないのですごく不便に感じていました。
ところが最近のアップデートでいつのまにか使えるようになっていて(それとも以前はなんらかのトラブルで動作していなかった?)、作業が楽になりました。
セルの編集モードに入る【Ctrl】+【'】は個人的な事情です。
いま使っているキーボードはファンクションキーを省いたコンパクト型なので、【F2】キーを押してセルの編集モードに入るというワザが使えません。
ところが、今回調べていたらLibre Office Calcでは【Ctrl】+【'】で【F2】キーに近い役割をするのがわかりました。これは個人的には大発見です。
ただしひとつ注意点があります。
【Ctrl】+【'】を使うときの注意
【F2】キーを押してセルの値を編集するときは、セル内に値を表示してさらにその末尾にカーソルが現れます。
これに対して【Ctrl】+【'】では、キーを押すとセルの内容が空っぽになります。実は本当は空っぽになったわけではなく、【Esc】キーを押すとちゃんと本の値が戻ってきます。
だから値が消えたように見えますが、削除されたわけではありません。
つまり【F2】キーを押したときは元の値の一部を修正するのに対して、【Ctrl】+【'】の場合はセルの中身を全部打ち直すことになります。
全部打ち直すのなら、わざわざセルの編集に入らなくてもいきなり最初から上書きで入力すればいいので一見無意味のようにも見えます。
ただ、私の場合、空白のセルから編集モードに入りたいことがあるのでそのときは【Ctrl】+【'】が便利なのです。
それはどういうケースかというと、名簿で電話番号を入力するときです。"0311112222"のように先頭がゼロで始まる数字を入力すると、ふつうは先頭のゼロを無視して311112222という数値として入力されます。
これを防ぐために私の場合必ず"03-1111-2222"のように途中に区切りのハイフンを入れるようにしています。
ところが電話番号をコピー&ペーストするとき、コピー元のデータにハイフンが入っていないことがあります(私が扱っているデータの場合、入っていないことのほうが多い)。
そういうときに、先に編集モードに入っておいてからペーストして、確定する前に編集モードのままハイフンを入れていくようにしています。
なにげない作業なので、このメリットがピンとこない人もいるかもしれませんが、個人的には重要な作業です。
ちなみに私が使っているキーボードを紹介しておきます。