ソフトウェア

Open-Shellでスタートメニューをクラシックスタイルに

昔からWindowsパソコンを使ってきた方の中には、Window10のスタートメニューは使いにくいと感じている方も多いと思います。

今回はそんな方のためのオンラインソフトOpen-Shellを紹介します。

 

 

 

Open-Shellの役割

Open-Shell(オープンシェル)はWindowsのスタートメニューを昔(Windows7以前)のようなスタイル(外見)で表示させるツールです。

アプリケーションソフトの起動や設定画面の呼び出しに使うものですから、ソフトウェアの分類としてはラウンチャ(ランチャー/ローンチャー)に当たります。

もともと、Windows8でなくなってしまったスタートメニューを復活させるClassic Shell(クラシックシェル)というソフトがあったのですが、2017年12月に開発がストップしてしまったため、それを引き継ぐ後継ソフトといえます。

Open-Shellのここが便利

なんといってもWindows95からWindows7まで続いてきたスタートメニューの操作がWindows8や10で使えるところです。

Open-Shellのメニュー表示例

Open-Shellはスタートメニューの表示を置き換える

Windowsパソコンを長く使ってきた人にとってはいちばんなじみのあるスタイルですし、タブレット向けにデザインされたModern UI(Metroから改名)になじめない人、そもそもタブレットモードを使用しない人にとっても、お薦めのラウンチャです。

Open-Shellがあまり合わない人

Open-ShellはあくまでWindow8.1/10でもWindows7以前のスタイルで使いたい人のためのツールです。

当然すべてのアプリケーションが登録されていますし、Windowsの設定画面を呼び出したり、シャットダウンや再起動など電源関係の管理も行います。

ところでオンラインソフトの世界でラウンチャといえば、以前は自分が特によく使うアプリケーションだけをすばやく起動できるカスタムメニュー作成ツールという位置づけでした。

具体的には、特に利用頻度の高いアプリケーションだけを登録したツールバーやポップアップメニューを作り、スタートメニューではなくラウンチャのほうから起動します。

つまりスタートメニューの使いにくい/わずらわしいところを補うツールということです。

このようなツールを求めているかたには、Open-Shellはあまり合わないでしょう。Open-Shellはあくまで網羅的にアプリケーションを登録してあるメニューなので、スピーディーな操作を追求したラウンチャとはそもそも立ち位置が違います。

そういう方は、Open-Shellにこだわらず、もっと別のラウンチャを探しましょう。

Open-Shellのインストール手順

Open-Shellのダウンロード

Open-Shellの配布ページにアクセスします。

Assetsというグループの中にOpenShellSetup_xxx.exeというリンクがあるので、これをクリックしてインストーラをダウンロードします(xxx部分はバージョン番号)。

Open-Shell配布ページ

Open-Shellをダウンロードする

Open-Shellのインストール

ダウンロードしたインストーラをダブルクリックして起動します。

Open-Shellインストーラの実行

インストーラを実行する

以後はセットアップウィザードにしたがってインストールを行っていきます。

ウィザードのオープニング

セットアップウィザードのオープニング

ライセンス同意

ライセンスに同意して次のステップへ

インストールオプションの選択

コンポーネントやフォルダを指定

この図ではClassic IEをインストールしないようにしてあります。

"Ready to install Open-Shell"が表示されたら[Install]ボタンをクリックします。

ユーザーアカウント制御画面が表示されるので[はい]をクリックします。

ユーザーアカウント制御

デバイスへの変更を許可

最後に[Finish]ボタンをクリックします。

ウィザードの終了

[Finish]ボタンをクリック

Open-Shellは起動不要

Open-Shellをインストールするだけですぐに使えます。Windowsの[スタート]ボタンをクリックするとWindows8.1やWindows10本来のメニューに代わってOpen-Shellのメニューが現れるので、特別な操作はいりません。

またOpen-ShellではなくWindows本来のメニューを呼び出すこともできるので、簡単に使い分けられます。

Windows10のスタートメニュー

Windows10のスタートメニューも呼び出せる

Windows本来のメニューを呼び出す方法は2つです。

  • 【Shift】キーを押しながら[スタート]ボタンをクリックする

  • 【Shift】キーを押しながら【Win】キーを押す

そのほかに[スタート]ボタンを右クリックすると、エクスプローラの起動やOpen-Shellの設定画面呼び出しだけに項目を絞ったシンプルなメニューを呼び出すことができます。

右クリックメニュー

右クリック時に現れるメニュー

メニュー項目の追加/削除

アプリケーションをインストールすると自動的にOpen-Shellにアイテムが登録されます。関連するアプリケーションや設定ツール、ヘルプなどがあればそれらもすべて登録されます。

つまり、Windows本来のメニューへのセットアップとなんら変わりありません

もちろんアンインストールすればアイテムは削除されます。

Open-Shellの基本設定

Open-Shellのカスタマイズを行うには、[スタート]メニュー→[プログラム]→[Open-Shell]から[Open-Shell Menu Settings]を実行します。

また、このほかにも[スタート]メニュー→[設定]→[Open-Shell Menu]から開いたり、[スタート]メニューの右クリックでコンテクストメニューから[設定]を実行して開くことができます。

メニュースタイルの選択

Open-Shellには基本的な3つのスタイルがあります。

  • Classic Style

  • Classic with two columns

  • Windows 7 Style

メニュースタイルの設定は、"Start Menu Style"タブで行います。

スタートメニューのスタイル

メニューのスタイルを3タイプから選べる

スキン

メニュースタイルはメニューのレイアウト方法を決定するのに対し、外観はスキンで選択します。

スキンは次の9タイプから選べます。

  • No Skin

  • Classic Skin

  • Full Glass

  • Metro

  • Smoked Glass

  • Windows 8

  • Windows Aero

  • Windows Basic

  • Windows XP Luna

さらにオプションとして、キャプションの表示、ユーザーアイコンやユーザー名の表示、スモールアイコンでの表示などを選べます。

スキンの設定は、"Skin"タブで行います。

スキンの選択

メニューの外観デザインはスキンで指定

表示言語の設定

カスタマイズ

スタートメニューの表示方法

前述したとおり、Open-Shellをインストールすると以後は[スタート]ボタンのクリックでOpen-Shellのメニューが開き、【Shift】キーを押しながら[スタート]ボタンをクリックすればWindwos本来のメニューが開きます。

この操作はカスタマイズ可能で、[スタート]ボタンをクリックしたときや【Win】キーを押したときに、Open-Shellのメニューと本来のスタートメニューのどちらを開くかを選べます。

ほかにもミドルボタン(ホイール)をクリックしたときにスタートメニューを開いたり、[スタート]ボタン上にマウスポインタを持ってくる(ホバー)だけでメニューを開いたりできます。

[スタート]メニューの表示方法に関する設定は"Basic Settings"タブで行います。

スタートメニューの表示方法

メニューの表示方法をカスタマイズ

なお次の項で紹介する"Show all settings"をオンにした場合、タブの名前が"Controls"に変わります

より詳しいカスタマイズ

さらに細かいカスタマイズを行う場合、設定ダイアログボックスのいちばん上にある"Show all settings"というチェックボックスをマークすると、上級者向けのタブが現れます。

ここには以下のようなタブがあります。

Main Menu

最近使ったプログラムを表示したり、プログラムごとに最近使ったファイルを表示するなど、スタートメニューの表示内容をカスタマイズできます。

Cusomize Start Menu

Open-Shellのメニューに表示する項目を追加したり、削除することができます。サブメニューを作成して階層化することもできます。

Menu Look

メインメニューやサブメニューの幅、アイコンの大きさ、アニメーション表示、フォントのスムージング、シャドウなどのカスタマイズが可能です。

Special Items

Computer(PCのアイコン)や、お気に入り、最近使ったファイル、コントロールパネル、ネットワーク接続などの特殊なアイコンに関する表示を設定します。

コントロールパネルについては"Display as a menu"を選択しておくと、各コントロールパネルアイテムがサブメニューに表示されるので、[スタート]メニューから直接呼び出せるようにあります。

また検索、ヘルプ、ログオフなどは非表示化できます。

General Behavior

新たにインストールしたプログラムをメニュー上にわかりやすく表示する、サブメニューを開くまでのディレイタイムを指定する、スタートメニューへのドラッグ&ドロップを許可する、サブメニューのマルチカラム表示を許可するなど、メニューの動作に関する細かいオプションを設定できます。

Context Menu

メニューアイテムを右クリックしたときに表示されるコンテクストメニューを無効化できます。

スタートメニューになじめなかったらぜひ試してほしい

Open-Shellは昔ながらのスタートメニューを復活させるツールなので、使いこなしというものは特にありません。[スタート]ボタンをクリックすればメニューが現れるし、メニューアイテムの管理もふつうにインストール/アンインストールするだけなので簡単です。

メニューアイテムはドラッグで移動できるので、自分の好きな位置に移動したり、よく使うアプリケーションを集めてサブフォルダにまとめるといったことも簡単にできます。

アルファベット順にまとめられたメニューや大きく場所をとるタイルになじめない方はぜひ使ってみてください。

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