Windowsのエクスプローラでは、ファイルを並べ替えるだけでなく、グループごとに分類することもできます。
グループ化することでファイルをよりすばやく見つけられるようになります。ぜひ活用してください。
この記事の目次
エクスプローラでファイルをグループ化する
グループ化とはエクスプローラでフォルダの中にあるファイル(のアイコンや一覧)をさらに分類して表示する機能です。
いろいろな方法で分類することで、ファイルをより見つけやすくなります。
グループ化の例をみてみよう
こまかく説明するより、実際にスクリーンショットをいくつかみていただきましょう。
アルファベットでグループ化したばあい
まず、ファイル名でグループ化した状態です。
このスクリーンショットでは、ファイル名が0~9の数字で始まるもの、アルファベットのうちA~Hではじまるものなどに分類されているのがわかります。
カッコの中の数字は、ファイルの数です。ファイル名が数字で始まるファイルは14個、A~Hのアルファベットで始まるものは73個あるのがわかります。
更新日時でグループ化したばあい
ふたつめは更新日時でグループ化したばあいです。昨日、今週、先週の3つに分かれています。
カッコ内の数はやはりファイルの個数です。
ファイルの種類でグループ化したばあい
最後はファイルの種類(形式)での分類です。Adobe AcrobatのPDF形式ファイルだけで62個あるのがわかります。
グループ化の種類
グループ化できる項目は次のとおりです。
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名前(ファイル名)
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ファイルの更新日時
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ファイルの種類
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ファイルのサイズ
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ファイルの作成日時
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ファイルの作成者
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分類項目
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タイトル
以上の8つの項目について、さらに昇順(しょうじゅん)/降順(こうじゅん)のどちらかを選べます。
昇順は0→9やA→Zのように小さいものから大きいものへと並べる方法で、降順は9→0やZ→Aのように大きいものから小さいものへと並べる方法です。
得点が高い方から順に並べるのは降順、身長が低い方から順に並べるのは昇順になります。
グループの折りたたみ(閉じる)と展開
先ほどのAcrobat文書(PDFファイル)のようにたくさんのファイルがあると、ほかの形式のファイルを探しているときはじゃまになります。
そこで当面必要のないグループは閉じてしまうことでムダな表示がなくなり、すっきりします。
グループを閉じることを折りたたみというばあいもあります。逆に閉じていたグループを開くことを展開といいます。
クループを閉じる
グループを閉じるにはグループ名の横にある"∨"のアイコンをクリックします。
グループを展開しているときは"V"状態になっているので、そこをクリックすると閉じることができます。
グループを展開する
閉じていたグループを開くときは、グループ名横のアイコンが”>"になっているのでこれをクリックしましょう。
コンテクストメニューでの折りたたみ/展開
コンテクストメニューからも折りたたみと展開ができます。
グループ名が表示されている見出し部分を右クリックすると、コンテクストメニューの先頭にグループを閉じるまたはグループを展開するコマンドがあるのでクリックしてください。
そのほかにすべてのグループをまとめて閉じたり開いたりするコマンドもあります。
グループ化を解除する
グループ化が必要ないばあいは解除することもできます。
解除の方法にはふたつあります。
グループ化ドロップダウンリストから解除する
[グループ化]ドロップダウンリストの項目に(なし)というのがあります。これを選択するとグループ化が解除されます。
グループ化されていないフォルダを選んでいるばあい、この(なし)は表示されないので注意しましょう。
コンテクストメニューから解除する
ファイル一覧表示エリアの空白部分を右クリックすると[グループで表示]という項目があります。サブメニューを開くと中に(なし)があるので、選択してください。
注意
エクスプローラの中でもクイックアクセスは特殊で常にグループ化された状態です。
グループ分けの方法も特殊で、よく使用するフォルダーと最近使用したファイルの2種類しかありません。このふたつは解除できないので注意してください。
グループ分けの項目を追加する
グループ分けの項目はあらかじめ表示されている8つのほかに、追加することもできます。
[グループ化]ドロップダウンリストのいちばん下にある[列の選択]をクリックすると、ダイアログボックスに項目一覧が表示されるので、そのなかから使いたいものにチェックを入れてください。
用意されている項目の中には、デジタルカメラのメーカー名や機種名、レンズの焦点距離(35mm判カメラ換算)、オーディオファイルのビット深度、動画のビットレートなどもあります。
ファイルのグループ化 まとめ
ファイルをグループ化することでファイルを見つけやすくなるので、コピーや削除などのファイル管理も簡単になります。
ファイルを分類するにはフォルダ別に分けるという方法ももちろんありますが、あまり細かく分けすぎるとかえって探すのがめんどうです。
たとえば仕事に必要なファイルがワープロ文書、表計算のワークシート、PDFなど何種類かあったばあい、それぞれフォルダに分けていたら、関連するものをまとめてコピーしたり処分するときに手間がかかります。
かといってなんでもかんでもぜんぶおなじところに入れているだけでは、これも探すのにめんどうです。