しかし、オーディオインターフェイスとしてはもちろんWindows PCでも動作します。
そこでやってみたかったことがあるので、今回の記事ではそれに関連するソフトウェアを1本採り上げます。
使いこなしまではムリですが、今回は機能の概要や入手方法について紹介するので、参考にしてください。
この記事の目次
ライブ配信の人手不足解消
地元のローカルイベントで、これまでなんどもライブ配信を行なってきましたが、そのたびに問題になるのがスタッフの不足です。
機材操作を一手に引き受けているので、行き届いた操作、番組作りができません。
これまでビデオカメラ3台まで使ったことがありますが、カメラワーク(フレーミング、ズーム操作、フォーカス)をやれるのは1台だけで、その他は固定撮影にならざるをえません。
加えてカメラのスイッチャーまでやるので、いいタイミングでカメラを切り替えていくのには自ずと限界があります。
カメラの切り替えにはBlackmagic DesignのAtem Mini Proを使っているので、基本はボタンを押すだけですが、あいにくカメラワークのほうで両手がふさがっています。
人を増やして、Blackmagicのオフィシャルフォトみたいに専門のスイッチャーを配置できるといいでんすけどね。
でもその場合、両者の意思疎通という問題が生じるので、単に増員すれば解決という問題でもありません。
フットスイッチでスイッチャー操作したい
ギターのように両手がふさがる楽器では、演奏中でも音色を変更できるように床置きの機材に足で踏むスイッチがついているものがたくさんあります。
踏んづけて操作するので、一般的に「ストンプボックス」などといいますが、中にはエフェクターのような特定の機能を持たず、もっぱら他の機材を操作するためのコントローラーとして使うモノもあります。
先日購入したXSTONE Proは、このフットコントローラーとオーディオインターフェイスが合体したものです。
これを使ってATEM MINI Proを操作できたら、カメラのスイッチングが足で操作できるかもしれません。
XSTONE ProはMIDI対応なので少し突っ込んで調べてみることにします。
ATEM Control ではMIDIを本格活用できない
ATEMシリーズには、PC上で操作するATEM Software Controlというアプリケーションがあります。
その中には”MIDIコントロールを有効化”というオプションがありますが、それ以外の設定が見当たりません。
一部のフィジカルコントローラーでは接続するだけでATEM Software Controlと連携できることが判っています(結果的にATEM Mini Proも操作できる)が、すべてのMIDI対応機器で汎用的に使えるわけではありませんでした。
Bome MIDI Translator Proを試してみる
そこで見つけたのがBome MIDI Translator Proという製品です。
もともとMacではMIDIを活用するためのアプリとしてというソフトがあるのですが、残念ながらWindows版がありません。そこで同様の機能をもつ製品を探していてたどり着きました。
このソフトがあればMIDI機器と対応アプリケーションの間で情報をやりとりできるようになるかもしれません。
ちなみに価格は59€、約64USドルとなっています。
無料体験版をダウンロードし、必要であればライセンスキーを購入するという形です。
無料体験版は機能や試用期間などについての制限はありませんが、1回の起動時間が20分までとなっています。
入手方法
の製品ページにアクセスします。
上部のメニューバーで[Downloads]をクリックすると、ダウンロードセクションまでジャンプします。
Windows版とMac版それぞれのリンクがあるので、クリックします。
「名前を付けて保存」ダイアログボックスが開くので、適当な保存先フォルダを選択して[保存]をクリック。
これでインストーラーが保存されました。
インストール方法
ダウンロードしたインストーラーをダブルクリックで実行します。
ユーザーアカウント制御画面が表示されるので、[はい]をクリック。
インストールウィザードが現れます。
次はインストール方法の選択です。"Standard"と"Custom"のふたつがあります。インストール先フォルダなど細かく指定したいときは"Custom"を選びましょう。
今回は”Standard”でインストールします。
ライセンス認証画面が現れるので”I accept~"のほうを選択して[Next>]をクリック。
以上でインストールは終了です。
[Finish]をクリックして、インストーラーを閉じます。
インストーラーを終了すると、Bome MIDI Translator Proが起動します。
スプラッシュ画面のあと、正規版購入のメッセージが出ます。
一定時間経過するまで操作できないので、下のカウンターが0になったあとボタンの文字が[OK]になったらクリックしてください。
インターフェイスの概略
まだ使い方までわからないので、とりあえずインターフェイスの概要だけ見ていきます。
ちなみに、をクリックすると概要を紹介する動画が掲載されています。
では画面を見ていきましょう。
まず左ペインはプロジェクトの内容です。おそらくMIDIコマンドのセットをプロジェクトとして管理するのだと思われます。
リストの中にはプロジェクトに登録したPresetが表示されます(まだ空っぽです)。
真ん中のペインにはどうやら各MIDIコマンドを登録するようです。各コマンドはTranslatorといい、選択したプリセットに登録されているTranslatorがリスト表示されるようです。
右側にあるプロパティのパネルには、MIDIの入出力に関連するオプションがあります。
よく見ると”MIDI IN Port”のリストの中に、「XSONIC MIDI In」というのが見えます。
どうやらXTONE Proを自動で認識してくれているようです。
”Port State”は最初「Closed」でしたが、チェックをオンにすると「Open」になりました。
ツールバー左からふたつめのオープンボタンをクリックすると、フォルダが開いてプリセットを読み込むことができます。
あらかじめチュートリアル用などいくつかのプリセットが用意されています。
よくみるとAbleton LiveやAkai、Korg、Novationなどの名前があるので、セッティングの参考になるでしょう。
ツールバー右端の[?]ボタンをクリックすると、マニュアルのPDFファイルが開きます。
最後にTranslatorを追加して、プロパティ情報をチェックしてみました。
MIDIメッセージの種類やチャンネル、ノート、ヴェロシティなどの値を指定できるようになっています。
アプリケーション操作も可能なようで、ドロップダウンリストの中には、実行中のプロセス(プログラム名)が表示されるようです。
MIDIの学習が不可欠だが可能性が開けた
とりあえず、今回はここまでにしておきます。
なにしろこれまでMIDI機器をまったく触ったことがないので、いきなりセットアップはできません。
しかしこれで、楽器用フットコントローラーでATEM MINI ProやもしかしたらOBS Studio自体も操作できる可能性が広がりました。
今後MIDIの勉強をしながら少しずつ紹介していこうと思いますので、興味あるかたはぜひチェックをお願いします。
もちろん情報提供は大歓迎です。記事へのコメントやメッセージをお寄せください。