項目名はカメラの設定画面上では略称(記号)となっていますが、ここではマニュアルの記述に基づいて正規の名称にしています。
カスタムピクチャーの設定値を確認する
XF400のカスタムピクチャー設定画面で設定情報を表示すると、詳細なパラメーターが表示されます。
しかし、画面をタッチしてもこのパラメーターを調整することはできません。
そもそも設定値の内容が高度なうえに、略語で書かれている部分もあるので、素人では手を出さないほうがいいのですが。
この値がなにを示しているのか、マニュアルで調べてみました。
カスタムピクチャーにはそれぞれの設定がありますが、ここではCANON LOG3の値がどのようになっているかを紹介します。
カスタムピクチャーの設定値(LOG3)
Gamma/Color Space
Canon LOG3/BT.709
Color Matrix
Neutral
Black
-
MasterPedestal :±0
-
Master Black Red:±0
-
Master Black Green:±0
-
Master Black Blue:±0
Black Gamma
-
Level:±0
-
Range:±0
-
Point:±0
Low Key Saturation
-
Off
-
Level:±0
Knee
-
On
-
Automatic:On
-
Slope:±0
-
Point:95
-
Saturation:±0
Sharpness
-
Level:±0
-
Detail Freqency:±0
-
Coring Level:±0
-
Limit:±0
Noise Reduction
-
Automatic:On
-
Spatial Filter:Off
-
Frame Correlation:Off
Color Matrix Tuning
-
Gain:±0
-
Phase:±0
-
R-G:±0
-
R-B:±0
-
G-R:±0
-
G-B:±0
-
B-R:±0
-
B-G:±0
Wihite Balance
-
R Gain:±0
-
B Gain:±0
Color Correction
-
Off
-
Area A Setting Phase:0
-
Area B Setting Phase:0
-
Area A Setting Chroma:16
-
Area B Setting Chroma:16
-
Area A Setting Area:16
-
Area B Setting Area:16
-
Area A Setting Y Level:16
-
Area B Setting YLevel:16
-
Area A Revision Level:±0
-
Area B Revision Level:±0
-
Area A Revision Phase:±0
-
Area B Revision Phase:±0
Other Functions
-
Over 100%:Through
カスタムピクチャーの設定項目
このようにXF400のカスタムピクチャー設定画面にはたくさんのパラメーターがありますが、実際にカメラ上で選択できるのは、Gamma/Color SpaceとColor Matrixの2項選択だけで、そのほかの設定は変更できません。
Gamma/Color Spaceの選択オプション
Gamma / Color Spaceで選択できるのは次の5項目です。
-
Canon Log3 / BT.709
-
BT.709 Wide DR / BT.709
-
-
BT.709 Standard / BT.709
-
EOS Std. / BT.709
Color Matrixの選択オプション
またColor Matrixの設定項目は、次のとおりです。
-
Neutral
-
Production Camera
-
EOS Std
-
Video
カメラ上では値の調整はできない
カメラ上で設定できるのはGamma/Color SpaceとColor Matrixの選択だけで、上で列記したような詳細な値を変更することはできません。
これらの設定値を変更するには別売のリモートコントローラーRC-V100を接続し、カスタムピクチャーを有効にする必要があります。
ファームウェアバージョン V 1.0.5.0マニュアル P.122より
一点、興味深かった点としては、Gamma/Color Spaceは”Canon LOG3"であってもColor Matrixは"Neutral"であることです。
LOG収録だからといって”Production Camera”ではなく”Neutral”が設定されているところが目を惹きました。
今回の記事は単なる好奇心にもとづいて書き出したものです。