当サイトでも、マウスポインター強調ソフトの記事はトップクラスの人気ですし、WindowsのカスタマイズツールPowerToysにも最近のバージョンアップで機能が追加されるなど、需要の高い機能です。
ファイナンシャルプランナーの方には、「こういうソフトもあるんですよ」と軽くご紹介したんですが、よく考えたら、会社から供与を受けているパソコンに勝手にソフトをインストールするわけにはいきませんね。
そこでWindows11本体のカスタマイズだけでマウスポインターを見やすくする方法をまとめてみました。
この記事の目次
Windowsの設定アプリを起動する
マウスポインターの表示をカスタマイズするには、Windowsの「設定」アプリを使います。
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Windows11での「設定」と「コントロールパネル」の開き方
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設定アプリを開いたら、左のパネルで[アクセシビリティ]を選択し、視覚リストから[マウス ポインターとタッチ]をクリックします。
このほかに「Bluetoothとデバイス]からマウス>マウスポインターと進んでアクセスすることもできます。
ポインタのサイズと色を変更する
アクセシビリティ>マウスポインターとタッチ画面でマウスポインターのスタイルとサイズを変更しましょう。
マウスポインターのスタイル
マウスポインターは、白抜きで黒い輪郭の矢印が基本スタイルです。
これをお使いのパソコンに応じて変更しましょう。
基本スタイルとして、白以外に黒、反転色、カスタムを選べます。
白と黒は一目瞭然なので、説明は省きます。
反転色モード
反転色モードでは、マウスポインターがある場所の背景色に応じて色が変化します。
ワープロソフトや表計算ソフトのように、一般的に背景が白いウィンドウの上ではポインターは黒くなりますが、逆に背景が黒いときはポインターは白くなります。
背景がブルーのときは、ポインターはオレンジ色になります。
カスタムモード
カスタムは、ポインターの輪郭線内を一色で塗りつぶしたモードです。
スタイル選択画面ではライトグリーンになっていますが、クリックしてカスタムモードを選ぶとさらにカラーパレットが現れて、「おすすめの色」を選択できます。
おすすめ以外の色を選びたいときは[別の色を選択]をクリックすれば、フルカラーから選択可能。
[さらに表示∨]をクリックすると、RGBまたはHSV形式での指定や、HTML編集ではおなじみのカラーコード指定もできます。
サイズの変更
スタイル選択画面のすぐ下にある「サイズ」のスライダーを使って、ポインターをより大きくすることもできます。
初期状態は最小の”1”ですが、最大で"15”まで拡大できるので、好みの大きさに調整しましょう。
ポインターサイズが大きいとふだんの使用には違和感があるかもしれませんが、プレゼン用と割り切れば気にならないんじゃないでしょうか。
キャプチャ画像は小さいまま
掲載しているスクリーンショットではポインターのサイズが大きくなっていません。
実際には、パソコンの画面上では大きくなっているのですが、スクリーンショットを作成すると標準サイズのままキャプチャされるためですので、ご安心ください。
その他のカスタマイズ
ポインターのスタイルとサイズ以外にも、マウスポインターを見つけやすくするカスタマイズが可能です。
同じく「設定」アプリのマウスポインターとタッチ画面から、関連設定グループの中の[マウス]をクリックして、Bluetooth とデバイス>マウスの設定に移ります。
ここで「関連設定」の中の[マウスの追加設定]をクリックすると、マウスのコントロールパネルが現れます。
ここではマウスボタンの反応など、おもに物理的な操作に関連した設定を行いますが、中には視覚効果に関するものもあります。
ポインターに影をつける
「ポインター」タブを選ぶと、ポインターのデザインを変更できます。
先ほど紹介したスタイルと同じで、スタンダード(白)、黒、反転色などを選べるのですが、それとは別にポインターの影を有効にするというチェックボックスがあります。
これをチェックして[適用]または[OK]をクリックするとマウスポインターの右下にうっすらとグレーの影がつきます。
残念ながら、これもスクリーンショットではわかりません。
ポインターの軌跡を表示する
マウスポインターを見失いやすいのは、すばやく動かしたときです。
そこで、ポインターの動きに軌跡を表示させることでよりわかりやすくなります。
実際には軌跡というより残像という感じです。
軌跡を表示させるには「ポインターオプション」タブの「表示」グループでポインターの軌跡を表示するオプションにチェックします。
軌跡(残像がでる長さ)は6段階で調整できるので、好みに応じて設定してください。
【Ctrl】キーで位置を確認
ポインターの見た目は変えずに、必要なときだけ位置がわかればいいという方はもうひとつのオプションをお奨めします。
同じく「ポインター オプション」タブの中にあるCtrlキーを押すとポインターの位置を表示するというチェックボックスをオンにしておくと、キーボードの【Ctrl】キーを押したときだけ、マウスポインターの周囲にさざ波のような輪が広がり、位置を確認できます。
Windowsだけでポインタを見やすくできる
ご覧いただいたように、Windows11本体の設定をいじるだけでも、かなりマウスポインタをわかりやすくできます。
社用パソコンで勝手にソフトを入れるわけにいかない、でもお客様へのプレゼンテーションをもっとわかりやすくしたいというときはぜひ活用してください。