PowerToysに、新たにAlways On Top機能が追加されました。
任意のウィンドウを自由に最前面表示にできるので、常にチェックしたい情報があるときは便利です。
この記事の目次
ウィンドウをいつもいちばん前に
Always On Topは、任意のウィンドウを常にデスクトップのいちばん上に表示させておける機能です。
ふだん複数のウィンドウを開いて作業しているときは、クリックで選択したアクティブなウィンドウがいちばん上になりますが、Always On Topを使うと、アクティブではない(ふつうだったら下に隠れてしまう)ウィンドウをいちばん上にずっと表示させることができます。
あまり大きくないウィンドウで、最新情報を常にチェックしておきたいときに便利です。
タスクマネージャーのパフォーマンスモニターで常にCPUやドライブの使用率をチェックしながら作業するといった使い方が代表的でしょうか。
常にデスクトップのいちばん上にいるという意味で、別名ではStay On Topと表記されることもあり、日本語では一般的に最前面表示と呼ばれます。
こういう機能は、ふつう個々のアプリケーションに搭載されているものですが、PowerToysでは、Windowsパソコンで開いているすべてのウィンドウが対象になります。
キーボードショートカットで操作
Always On Topはデフォルトでオンになっているので、PowerToysが起動していればいつでもすぐ使えます。
逆に、不要であれば機能そのものをオフにすることもできます。
【Win】キーを押しながら【Ctrl】キーと【T】キーを押すと、そのとき最前面にある(アクティブな)ウィンドウに青い枠がつきます。これが最前面表示になった状態です。
キーボードショートカット
【Win】+【Ctrl】+【T】
これで、ほかのウィンドウをアクティブにしても、青い枠のウィンドウが常にいちばん上になります。
解除するにはもういちど同じキーを押します。
複数のウィンドウを最前面表示に!?
Always On Topにできるウィンドウはひとつだけではありません。
アクティブなウィンドウを切り替えながら【Win】+【Ctrl】+【T】を押していけば、すべてのウィンドウに青い枠がつきます。
すべてのウィンドウが最前面表示というのは言葉としてはヘンなんですが、ソフトウェアの動作としては可能ということです。
当然、最後にAlways On Topにしたウィンドウがもっとも上になるんですが、Always On Topに指定してあったウィンドウでも、クリックすることで順番を入れ替えることができます。
つまり、最前面表示に設定したウィンドウの中からさらに、いちばん上に表示するものを選べます。
また、最前面表示したウィンドウでも最小化できます。
一時的に非表示にしておいても、再度表示すれば最前面表示の設定はそのままです。
設定のカスタマイズ
Always On Topではいろんな設定が可能です。
Enable Always On Top
Always On Topの機能自体をオフにできます。
Activation
Activation shortcutではキーボードショートカットをカスタマイズできます。
また、ゲームモードのときはキーボードショートカットを無効化できます。
Appearance & behavior
Show a border around the pinned window
ウィンドウの外枠を表示させます。
"Color”と”Thickness(px)"で外枠の色と太さをカスタマイズできます。
Sound
Always On Topの設定/解除のときにサウンドを鳴らします。
除外するアプリ
Always On Topから除外するアプリケーションを登録できます。
資料参照しながらのデータ入力にもオススメ
資料を見ながらのデータ入力はAlways On Topを使うことで快適になります。
原稿の執筆だと以前のテキストを参照しながら文章を考えたりしますが、単純なデータ入力だったら入力行以外は見なくていいので、ウィンドウが最前面になくても特に困りません。
資料となるデータ(Webブラウザなども)のウィンドウを大きくして最前面に出し、アクティブとなるアプリケーションはほとんど下に隠れているというスタイルです。
前節のように、ソフトのオプション設定を書き出すようなときにも便利です。
ぜひ使ってみてください。
PowerToys - Always On Top機能 まとめ
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好みのウィンドウを常に最上位に表示できる
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キーボードショートカットで最前面表示/解除
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複数のウィンドウの指定や切り替え、最小化も可能
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資料を参照しながらのデータ入力にも便利