ここでは、コンテクストメニューの変更点と従来のコンテクストメニューを使う方法を紹介します。
ファイル操作ができなくなった・・・?
これまで、エクスプローラーでファイルを選択した状態でコンテクストメニューを開くと、[切り取り][コピー][削除]といった基本的なコマンドをはじめとして、[送る]メニューを使った様々な操作、インストールしたアプリケーションによって追加されるコマンドなどいろいろ便利な機能が使えました。
ところが、Windows11ではコンテクストメニューの内容が大幅に変更されて、かなり使い勝手が変わっています。
次のスクリーンショットは、画像ファイルを選択したときに表示されるコンテクストメニューの一例です。
ここでは、ファイルを開くほかに、デスクトップの背景に指定したり、画像を回転するコマンドがあるのがわかります。
また、ファイルのパス(ファイルが保存されているところを記述した文字列)をコピーするコマンドが追加されています。
いっぽう、[切り取り][コピー][削除]といったこれまで同じみのコマンドは、アイコン化されてコンテクストメニューのいちばん上にまとめられました。
このため、よく見ていないとコマンドを見逃してしまうでしょう。
削除やコピーはボタンで実行
コンテクストメニューのボタンのうち、いちばん判りやすいのは右端のごみ箱アイコンです。
もちろん[削除]ですね。
そして左端のハサミアイコンが[切り取り]、左から2つめが[コピー]、3つめが[名前の変更]となります。
4つめはファイルの共有です。
ファイル名を変更してみる
実際にファイル名を変更してみましょう。
コンテクストメニュー先頭のボタンのうち、中央のボタンをマウスでポイントするとチップヘルプがポップアップし、[名前の変更]コマンドであることがわかります。
そのままクリックすると、ファイル名部分が編集可能になるので、あとはこれまでどおり文字を入力してやればファイル名を変更できます。
もちろん、コンテクストメニューを使わずに変更することも可能です。
ファイルをクリックで選択したら、少し時間をあけてからもういちどクリックするとファイル名編集状態になります。
急いでクリックするとダブルクリックと判断されて、ファイルを開いてしまうので気を付けましょう。
従来のコンテクストメニューも使える
[切り取り]や[削除]のような基本的なコマンドはともかく、[送る]メニューのようなコマンドが使えないと困る人も多いでしょう。
幸い、従来型のコンテクストメニューも使えるので心配はいりません。
Windows11のコンテクストメニューで、いちばん下にある[その他のオプションを表示]をクリックしましょう。
これで従来どおりの操作ができますね。