Syncroomでのオンラインセッションのようすを動画でも配信したいという構想を実現するには、当然ながらビデオ会議システムとそれに接続するカメラが必要です。
しかも演奏を妨げる遅延をできる限り抑えるために、Syncroom用PCとビデオ会議用のデバイスを分けたい。
とはいっても、演奏に参加するメンバー全員に複数のパソコンを準備するのは事実上ムリ。
そこでもっと手軽な方法として、演奏に参加するメンバーのカメラとしてはスマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスを使おうと思います。
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ターゲットはSkype
Syncroomは音声/楽器のオーディオデータしか扱えないのと、プレイヤーしか参加できないという仕様なので、そのままではライブ配信はできません。
そこで、参加メンバーの映像をビデオ会議システムでひとつにまとめ、それとSyncroomのオーディオデータをOBS Studio上にまとめてYouTube Liveに流せば、一般の視聴者にもライブ演奏を楽しんでもらえるはず、というのが今回の構想です。
ビデオ会議にもいろんなサービスがありますが、いまのところSkypeを想定しています。
理由は、完全無料な上にアカウント作成やアプリのインストールが不要なこと。それに利用時間が無制限なところです。
一般にも知名度の高いZOOMは40分しか利用できないので、サウンドチェックやトラブル対応なども時間も含めて考えると演奏時間がもの足りません。
また会議の参加人数については、演奏メンバーだけなのでそれほど重要ではなく、せいぜい10人程度でだいじょうぶです。
LANポートで有線接続したい
モバイルデバイスでネットを利用するばあい、多くの方はWi-Fiを使っていると思いますが、ビデオ会議では遅延をなるべく抑えるため、できれば有線接続したいと考えています。
もちろんモバイルデバイスにはLANポートがありませんが、LightningやUSB接続で利用できるイーサネット変換アダプタがあるようなので、それを使ってみようかと思います。
私のばあい、iPhoneなのでLighting-イーサネット変換アダプタということになります。
こんな感じの製品ですね。
デジカメと接続してカードリーダーのように使える製品もあります。
さらにHDMI端子つきの製品も。
ところが、これらの製品をみると、どうやらほとんどの製品は通信速度10/100Mbpsです。
USB-C接続の変換アダプタだとギガビットイーサネット対応モデルがありますが、Lightning接続モデルではいまのところ見つけられていません。
このモデルはUSBハブとイーサネットポートを合体させたモデルで、OTG機能も搭載。
対応機種にはiPad Proの名前もあるので、USB-C-Lightningの変換アダプタを併用すればiPhoneでも使えるかもしれません。
Skypeの利用に必要な通信速度は?
そこで、Skypeでのビデオ会議に必要なスペックを調べてみました。
公式にサイト内の下記リンクを見ると、7人以上のグループビデオ通話で推奨ダウンロード速度が8Mbps、推奨アップロード速度が512kbpsとなっています。
これなら、ギガビットイーサネット対応は必要ないようですね。
もちろん、iPhoneの接続先となるルーターやLANケーブルのほうは、家族全員のネットワーク接続といった条件を考えるとギガビット対応が望ましいでしょう。
ふつうのLightning接続でいけそう
というわけで、Amazonなどで普通に見つかるLightningーイーサネット変換アダプタでLAN接続ができそうなことがわかりました。
あとは、実際に購入してチェックしてみるだけですね。
近いうちに入手してレポートしたいと思います。