Syncroomは、iPhoneやiPadでも楽しめるんですが、Wi-Fi接続のばあいどうしても遅延の問題がつきまといます。
そんなときは、iOSデバイスを有線LANに接続できるアダプターを試してみましょう。
この記事の目次
有線LANアダプターとは
iPhoneやiPadのようなモバイルデバイスは無線LAN(Wi-Fi)で手軽に家庭内ネットワークにつなげるのが魅力です。
ところがインターネット接続に伴う基本的な遅延に加えて、Wi-Fi接続の遅延が発生するので、Syncroomではむしろハンディキャップとなってしまいます。
そこで登場するのが、有線LANへの接続を可能にする変換アダプタ。
RJ-45という規格の有線LAN(イーサネット)用端子を備えています。
これをiOSデバイスのLightning端子に接続してやれば、そこから有線LANケーブルで家庭内のルーターを利用できます。
せっかくだからUSB端子付き
ただし、Lightning端子から有線LAN用イーサネットポートへの変換ができればどれでもOKというわけではありません。
上の写真で紹介したような製品は敢えて購入する必要はない、というよりむしろ積極的に避けるべきでしょう。
というのも、単にLANポートに変換するだけのケーブル/アダプターだと、USBオーディオインターフェイスが使えないからです。
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iPhone/iPadではもちろん、本体だけでSyncroomを楽しめます。
でも、エレキギターや電子キーボードをつないで演奏したり、本格的なマイクをつないで歌うにはUSBオーディオインターフェイスが必須です。
そのためにも、最初からUSB端子付きのものを選びましょう。
Amazonで目に付いた製品のなかからふたつほど画像で紹介します。
HDMI端子もついた多機能モデル
こちらの商品は、イーサネット(LAN)ポートのほかに、カメラアダプタ対応のUSBポート、HDMI出力端子、Lightning端子を備えています。
RJ-45とプリントされているところがイーサネット(LAN)ポートです。
これならUSBオーディオインターフェイスを接続できる可能性があります(実地テストしたわけではないので、保証はできませんが)。
加えてLightning用の端子もあるので、モバイルバッテリーから給電しながら使えるかもしれません。
USBオーディオインターフェイスは、電源をUSBケーブルから供給するものが多いので、こういったタイプならiOSデバイス本体とUSBオーディオインターフェイスの両方の電源を賄える可能性があります。
また、このUSBポートはカメラアダプタ対応なので、USBメモリをつないでデータのやりとりをするといった用途にも使えます。
加えてHDMI端子があるのも魅力です(この製品のばあい、フルHDまで対応で4Kはサポートしていませんが)。
ZoomやSkypeのようなWeb会議システムで他のメンバーと接続し、その映像を大画面テレビに映しながらSyncroomでプレイするといった可能性も広がります。
実際にはWeb会議システムの映像をHDMI出力する際の負荷がSyncroomに及ぼす影響を考慮する必要がありますが、試してみる価値はありそうです。
HDMIなしのシンプルモデル
HDMI出力が必要なければ、端子を省略したシンプルなモデルもあります。
こちらの製品もLightningポートをもっているので、モバイルバッテリーからの電源供給が可能でしょう。
実はモバイルノートユーザーも有線LAN接続できる
ここまではiOSデバイスユーザー向けでしたが、実はこういったイーサネット変換アダプターはノートパソコンユーザーにもお奨めです。
最近のノートパソコン、特に携帯性を重視したモデルではコンパクトさを優先するため周辺機器接続用のポートをUSB TypeCコネクタに集約し、LANポートを備えていないものがかなりあります。
しかしそういったモデルでも、USB Type C接続のアダプタがあれば、有線LAN接続でSyncroomを楽しめます。
加えて、このタイプの中には、USB Type Aのポートを備えたいわゆるUSBハブになっているものもあり、手持ちのType A仕様周辺機器がそのまま使えます。
Type Cコネクタのケーブルに買い換えるよりも合理的でしょう。
こちらの製品はUSBポート3つと、有線LANポートになっています。
こちらはUSB Type Aが2ポートと少ない代わりに、Type Cを1ポートと有線LANポート
有線LAN接続で快適Syncroomセッション
このようにイーサネット(有線LAN)ポート搭載のアダプタがあれば、モバイル機器や小型ノートパソコンでもSyncroomを楽しめます。
また、Fukuzumiが今後視野に入れているプランでは、パソコンをSyncroom専用にして、iPhoneやiPadはWeb会議用カメラ専用にする予定です(カメラをパソコンと分けることで、Syncroomの負荷を減らし、演奏の遅延をより少なくするため)。
そのばあいも、iPhoneを有線接続にすることで映像の遅れを少しでも軽減できるでしょう。
というわけで、いずれは実際に入手してテストレポートをアップしたいと思います。
ちなみに、LANケーブルはカテゴリ5e以上のものを用意しましょう。