パソコン

Win10パソコンを音楽制作用に最適化する

USBオーディオインターフェイスやリニアPCMレコーダー、ギター用エフェクターなどで有名なZOOMから、Windows10搭載PCを音楽制作用に最適化する方法が、2021年5月に公開されています。

PDFファイルで詳細な設定手順が解説されているので、実際の手順はそちらで参照していただくことにして、今回は入手方法と設定の概要を紹介します。

Windows PCユーザーであれば、機材のメーカーや機種を問わない基本設定なので、USBオーディオインターフェイスとDAWの組み合わせて使いたい人には必見の情報です。

 

設定方法のPDFファイルを入手する

ZOOM Corporationの公式サイトで下記のページにアクセスします。

WINDOWS10 PCの設定を音楽製作用に最適化する方法

ZOOM CorpのWebページ

ZOOM社のサイトからPDFファイルを入手する

 

ページを下へスクロールすると次のような解説があります。

Windows 10 PCでUSBオーディオインターフェース機能を使用する際、オーディオドロップアウトなどのエラーが発生する場合があります。このような問題を回避するため、以下PDFドキュメントの手順に従って、Windows 10 PCの設定を音楽制作用に最適化することをお薦めいたします。

 

すぐ下にPDF ドキュメント:DAWでUSBオーディオインターフェイスを使用する際のWindows 10 PCの設定を最適化する方法についてというリンクがあります。

クリックするとPDFファイルをダウンロードできるので、実際の手順はそちらで確認してください。

 

設定の概要

当記事では、どんな設定を行っているか、その概要をかいつまんで紹介します。

設定を行う項目はおもに4つです。

  • 電源設定の変更
  • バックグラウンドサービスの設定
  • スタートアップアプリ、常駐ソフトを減らす
  • USB電源管理設定を変更

 

電源設定の変更

コントロールパネルの「電源オプション」からUSB設定の中の"USBのセレクティブサスペンドの設定”を無効化します。

さらに、”プロセッサの電源管理”を変更して、100%の状態で動作するようにします。

Windows10 プロセッサの電源詳細設定

 

 

バックグラウンドサービスの設定

システムのプロパティ設定を開き、プロセッサのスケジュールを”バックグラウンドサービス”に変更します。

Windows10 プロセッサスケジュールの最適化

プロセッサのスケジュールをバックグラウンドに最適化

 

スタートアップアプリ、常駐ソフトを減らす

Windowsの負荷を減らすため、常駐ソフトやスタートアップ項目に登録されているプログラムから不要なモノを極力停止します。

Windows10タスクマネージャー

スタートアップ項目を停止する

Windows10 常駐サービスの停止

常駐サービスから重要でないものを停止する

設定を変更したら、Windowsを再起動します。

 

USB電源管理設定を変更

デバイスマネージャーからUSBコントローラーの電源管理設定を開いて、”電力の節約のために、コンピューターでこのデバイスの電源をオフにできるようにする”というオプションをオフにします。

Win10 デバイスマネージャー

USBコントローラーの電源設定を変更する

 

設定を最適化して最高の音楽制作環境を作ろう

以上が、PDFファイルに記されている設定の内容です。

PDFファイルには詳しい手順が図版入りで書かれているので、是非参考にしてください。

常駐ソフトの停止やスタートアップ項目の無効化は、Windowsに慣れた人にはよく知られていますが、電源管理の詳細な設定はやったことがなかったので、このような項目があるのは知りませんでした。

同様に、USBコントローラーにも電源管理設定があるのも初めて知りました。

まとめると次のようになります。

USBオーディオインターフェイス経由でDAWを安定して使うには

  • CPUをフル稼働できるように電源設定を変更する
  • プロセッサのスケジュールをバックグラウンドサービスに設定する
  • 不要な常駐ソフト、スタートアップ項目を停止してリソース消費を抑える
  • USBコントローラーの電源管理で省電力設定をオフにする

もちろんこの設定では、パソコンの電力消費が増えるので、その点は理解した上で設定してください。

 

-パソコン
-,