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iVCamの音をVB-Audio Cable経由で録音する

前回の記事では、仮想オーディオデバイスを使ってiVCamの音(iPhone内蔵マイク)をPC側で受信するところまで紹介しました。

今回は、その音声をPCの録音アプリで録音する方法を紹介します。

 

事前の確認

iVCamのマイク機能を使って録音するには、パソコン側のiVCamアプリケーションが起動している必要があります。これは映像を受信するときと同じです。

iVCam アプリケーション

PC側のiVCamを起動しておく

 

ここでは例としてiVCamのウィンドウを紹介していますが、実際にはウィンドウを最小化してシステムトレイに常駐していれば問題ありません

 

スマートフォンとPC側の接続が確立できたら、設定画面を開いて「オーディオ」の部分が携帯電話Cable Inputになっているのを確認しましょう。

iVCam 受信設定

携帯電話からの受信を設定

 

デバイス名が違う!?

上のキャプチャ画面では再生デバイスが”VoiceMeeter Aux Input”になっていますが、これは実際には”Cable Input”と同じものです。

VB-Audio Cableと同じ会社の"Voicemeeter”という製品をテスト用にインストールしたため、このように名前が書き換わっています。

 

ボイスレコーダーで録音してみる

では、実際に録音してみましょう。

まずWindows10にはデフォルトでインストールされているボイスレコーダーアプリを使ってみます。

 

ボイスレコーダーは操作が簡単ですが、そのぶん入力デバイスを選ぶことができません。

そのままいきなり録音したらどうなるか試してみました。

念のため、「サウンド」コントロールパネルを開いてレベルメーターの動きをチェックしましょう。

ボイスレコーダーでの録音

デスクトップ音声を流しながら録音

 

上のキャプチャは、iVCamの音声だけを収録しようとしているところです。

「サウンド」コントロールパネルの「再生」タブを見るとラインVoicemeeter Aux Input(Cable Inputと同じもの)のレベルが動いています。

ラインはいっしょに流しているYouTube動画の音声で、Voicemeeter Aux InputのほうがiVCamからの音声になります。

 

ラインの音声はオーディオインターフェイスにつないだヘッドフォンに流れているので、iVCamのマイクに入ることはありません。

「録音」タブに切り替えるとCable Outputのほうだけレベルメーターが動いています。

Cable OutputはiVCamからの音声なので、外部マイクとして録音できます。

ボイスレコーダーでの録音

iVCamの音だけが録音されている

 

いっぽうYouTube動画の音声=デスクトップ音声のほうはどのレベルメーターも動いていないので録音されないのがわかります。

実際に録音した音源を聴いても、期待どおりiVCamで拾った音だけが録音されていました。

 

Audacityで録音してみる

Audacityは、無料で利用できる高機能オーディオレコーダーです。

録音レベルの調整はもちろん、録音した音声の編集、最大16chのマルチトラック録音、波形編集、フィルター処理などさまざまな機能があり、音の加工ツールとして幅広いユーザーに使われています。

今回は、細かいところは省いて、iVCamの音を手軽に録音できるかどうかを試してみました。

 

入力デバイスを設定する

Audacityを使うには録音用の入力ソースと再生用のソースを指定しなければなりません。

ツールバーの中にあるマイクのアイコンのところをクリックしてドロップダウンリストを開き、Voicemeeter Aux Inputを選択します。

Audacity 録音デバイス設定

Audacityで録音デバイスを選択する

 

録音を開始

続いて、上の赤い録音ボタンをクリックすると録音が始まります。

スマートフォンのマイクに向かってなにかしゃべってみましょう。

正しく音が入力されていると、その場で録音データの波形が現われます。

Audacity 録音開始

録音中は自動で波形が表示される

 

左側の「録音」タブを見るとCable Outputのレベルだけが動いているのがわかります。

Audacity 録音レベル角印

iVCamの音声だけが録音されている

 

ボイスレコーダーのときと同様に、Youtubeで音楽を流しながらのマイク入力も試してました。

「再生」タブを見るとやはりラインのレベルメーターが動いています。

iVCamのほうの音声はVoicemeeter Aux Inputです。

Audacity デスクトップ音声との混在

YouTube音声とマイク入力を再生中

 

Audacity と録音タブ

やはりiVCamの音だけが録音されている

 

 

Audacityを使うときの注意

Audacityでは録音しただけでは、実際のオーディオファイルとして保存されているわけではありません。

テスト録音はそのまま破棄してもらってかまいませんが、本番の録音はプロジェクトファイルとして保存しておくか、[Export]コマンドを使ってMP3やWAVなどのオーディオファイルに出力してください。

 

また、ここで紹介した設定で録音したり、録音した音を再生しようとしてファイル形式に関するエラーメッセージが出ることがあります。

そんなときは、いったん入力デバイス/出力デバイスをほかのものに切り替えてからもういちど録音または再生を行ってみてください。

 

録音できたら次はOBS Studio

これでiVCamの音声をちゃんと録音できることがわかりました。

次はいよいよOBS Studioの音声入力ソースとして設定してみたいと思います。

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iVCamからの音声を録音する - まとめ

  • PC側のiVCamアプリを忘れずに起動しておく
  • ボイスレコーダーではそのまま録音できる
  • 入力デバイスを指定するときはCable Input(Voicemeeter Aux Input)を選択

 

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