WindowsでUSBメモリへのファイル書き込みを速くする設定を紹介します。
容量の大きなファイルを保存するときのスピードを改善してくれます。
USBメモリへの書き込みを速くする
以前、WindowsパソコンではUSBメモリをいきりなり取り外さないで必ず[取り出し]コマンドを実行してから抜くように、とされていました。
2018年のアップデートでこの制限はなくなって、いきなりUSBメモリを抜いてもよくなったのですが、実はその代わりにちょっと不便になったことがあります。
それは、ファイルを書き込むときのキャッシュを使わなくなったので、サイズの大きなファイルを保存するときに時間がかかるようになってしまったんです。
そこで今回は、キャッシュ機能を復活させてファイルの書き込みを高速化する方法について紹介します。
高速化の注意ポイント
書き込みを高速化するということは、逆にいうとUSBメモリを取り外すときに以前と同じ注意が必要になります。
つまり[取り外し]コマンドを使わずにいきなりUSBメモリを抜くと、ファイルが壊れてしまう可能性があるので気をつけてください。
数十メガバイトにもなる大きなファイルを保存することがないばあいや、ファイルの交換で頻繁にUSBメモリの着脱を行う人には、この設定はお奨めしません。
ただし、高速化を行っていない別のUSBメモリであれば、いきなり抜いても問題ありません。
高速化の設定はUSBメモリごとに行うので、高速化したものそうでないものをしっかり区別しておけばだいじょうぶです。
高速化を設定する
ではUSBメモリの書き込み高速化を設定していきましょう。
step
1[デバイスマネージャー]を起動
[スタート]ボタンを右クリックしてアドバンスドメニューを開きます。
キーボードショートカット
【Win】+【X】キーを押して開くこともできます。
メニューから[デバイスマネージャー]を起動します。
step
2[ディスクドライブ]を開く
デバイスマネージャーが起動したら「ディスクドライブ」という項目でツリーを展開します。
step
3USBメモリを選択
「ディスクドライブ」のツリーを展開すると中に、パソコンに接続しているハードディスクやSSDの名前があります。
すでにUSBメモリを装着していればそれも表示されます。
まだ装着していなかったら、ここで差し込んでください。少し待てばUSBメモリの名前が表示されます。
step
14プロパティ画面を開く
USBメモリをダブルクリックするか、右クリックでコンテクストメニューを開いて[プロパティ]を実行します。
ドライブのプロパティ設定画面が現われます。
step
5「ポリシー」タブで「高パフォーマンス」を選択
「ポリシー」タブに切り替えて「高パフォーマンス」を選択し、[OK]をクリックします。
これでキャッシュが有効になり、サイズが大きなファイルをUSBメモリへ書き込むときの速度が改善されます。
設定はUSBメモリごとに記憶
以上が、キャッシュを使ったUSBメモリ高速化の手順です。
この方法で高速化できるのは設定したUSBメモリだけなので、別のUSBメモリは標準設定のままです。
いちど高速化を設定しておけば記憶されるので、装着するたびに設定をやり直す必要はありません。
高速化したUSBメモリは取り外しの操作が必要ですが、設定していないUSBメモリはいきなり抜いても構いません。