HyperSnap8の使い方を掘り下げて紹介する「HyperSnap道場」シリーズ。
ここまでキャプチャコマンドの操作方法を採り上げてきましたが、第3回からはいよいよキャプチャコマンドの使い分けについて解説していきます。
HyperSnap8道場 第3回で学ぶこと
- フルスクリーン(全画面)キャプチャ
- アクティブウィンドウのキャプチャ
- キャプチャの繰り返し実行(リピート)
- キャプチャ画像の表示画面操作
この記事の目次
フルスクリーンキャプチャの使い方
デスクトップ全体をキャプチャする
パソコンの画面全体をキャプチャするのがフルスクリーン(全画面)キャプチャです。
いろんなアプリケーションを立ち上げて操作しているときに、作業環境全体を解説するような場面で使います。
弱点は、どうしてもキャプチャ画像の保存サイズが大きくなってしまう点です。
また、画像のファイルサイズが小さくなるように縮小すると細かい部分が見づらくなってしまう可能性があります。
フルスクリーンキャプチャのコマンド
HyperSnap8の「Capture」タブで、左から2列めの上から3つめにある[Full Screen]ボタンをクリックします。
キーボードショートカットは【Ctrl】+【Shift】+【F】です。
「Full Screenの頭文字"F"」と覚えましょう。
アクティブウィンドウのキャプチャ
最前面のウィンドウだけをキャプチャする
デスクトップに表示されているウィンドウのうち、いちばん上にあるものをアクティブ ウィンドウといいます。
複数のウィンドウが重なって(オーバーラップ)表示されている中でも、いちばん上(最前面)にあるものがいま実際に使っている=アクティブという意味です。
常に最前面のウィンドウだけキャプチャするので、どのウィンドウをキャプチャするかという指定はいりません。
コマンドを実行すると直ちに最前面のウィンドウをキャプチャします。
キャプチャしたい範囲を指定する手間も不要で、アクティブウィンドウだけをキレイに切り取ってくれます。
フルスクリーンキャプチャに比べると、見せたい対象をひとつのウィンドウに限定することができ、保存ファイルサイズも少なくて済みます。
デスクトップになにもウィンドウを表示していないときは、フルスクリーンキャプチャと同じになります。
アクティブウィンドウキャプチャのコマンド
HyperSnap8の「Capture」タブで、左から2列めの上から2つめにある[Active window]ボタンをクリックします。
キーボードショートカットは【Ctrl】+【Shift】+【A】です。
「Active windowの頭文字"A"」と覚えましょう。
最前面表示のアプリがあるばあい
デスクトップアクセサリなどで「最前面表示」(英語では”Stay on top”あるいは”Always on top”)というオプションをもつものがあります。
最前面表示がオンになっているソフトのばあい、パソコン内の処理上では「アクティブではない」にも関わらず、アクティブなウィンドウ(本来いちばん上に表示される)よりさらに上に表示されます。
このばあい、アクティブウィンドウをキャプチャするとその上にある最前面表示のウィンドウも重なってキャプチャされます。
重なって欲しくないときは、最前面表示のウィンドウを脇へ避けるか、最前面表示を一時的にオフにしましょう。
ダイアログやメッセージボックスのキャプチャ
独立したウィンドウとして扱われるもの
アクティブウィンドウキャプチャでは、ダイアログボックスやメッセージボックスも独立したひとつのウィンドウとして扱います。
次の図は、いろんなアプリケーションに共通で使われるコモンダイアログボックスのひとつで、おなじみの「名前を付けて保存」ダイアログボックスをキャプチャしたところです。
さらに次の図は、アプリケーションのアップデートを確認したときに表示されるメッセージボックスの例です。
これらもウィンドウの一種として扱われるので、アクティブウィンドウのキャプチャで簡単にキャプチャできます。
ダイアログやメッセージだけでは判りにくいときのワザ
ただし、図版によってはダイアログボックスやメッセージボックスだけをキャプチャするよりも、それを呼び出した親にあたる画面も含めてキャプチャした方がわかりやすくなることもあります。
次の図は、先ほどのメッセージボックスとその親に当たるアプリケーションをいっしょにキャプチャしたものです。
あるメッセージボックスは、どんなアプリケーションを使っていてどんな操作をしたときに現われたのかを説明するには、こちらの方がわかりやすくなります。
こういう状況説明のキャプチャには、ひと工夫が必要です。
リピートキャプチャを組み合わせる
次の図は、表計算ソフトLibre Office Calcでワークシートを挿入するときに表示されるダイアログボックスです。
次の図ではLibre Office Calcもいっしょにキャプチャしているため、ワークシートの操作だというのがより判りやすくなります。
このようなキャプチャをしたいときは、次のようなステップで操作します。
step
1ウィンドウだけキャプチャする
ダイアログボックスを表示しない、親ウィンドウだけの状態でアクティブウィンドウをキャプチャします。
ココがポイント
ここでキャプチャした親ウィンドウはこのあと行うStep.3の準備用です。
不要であれば後ほど捨てください(保存せずに閉じる)。
step
2ダイアログボックスを表示する
続いてダイアログボックスを開き、実際にキャプチャしたい状態にセッティングします。
step
3リピートキャプチャを実行
リピートキャプチャコマンドを使って、直前に実行したアクティブウィンドウのキャプチャを繰り返します。
こうすればウィンドウの上にダイアログボックスが表示されているので、先ほどの例のように、親ウィンドウとダイアログが重なっていっしょにキャプチャされます。
リピートキャプチャのコマンド
リピートキャプチャのコマンドは、「Capture」タブの左端、上から3つめのボタンです。
キーボードショートカットは【Ctrl】+【Shift】+【Fn11】です。
ファンクションキーの【F11】を押してください。
ファンクションキーがないキーボードでは
Fukuzumiが使っているコンパクトキーボードには独立したファンクションキーがないので、【Ctrl】キーと【Shift】キーを押しながらさらに【Fn】キーと【-】キーを押します。
【-】(マイナス)キーは【0】の右隣にあるので、10の次だから11ということです。
キャプチャーした画像を確認する
最後に、キャプチャした画像の確認方法について触れておきましょう。
HyperSnap8では、キャプチャした画像はウィンドウ内にそれぞれタブとして表示されます。
デフォルトではキャプチャした順にSnap1、Snap2、Snap3と名前がついています。
画像を確認して、問題なく希望どおりにキャプチャできていたらそれぞれに名前を付けて保存してください。
HyperSnap8では表示倍率の変更や表示エリアの移動ができます。
特にフルスクリーンでキャプチャしたときは、表示倍率が100%だと画像の一部しか表示できませんから、画像を動かしたり倍率を変更してチェックしておきます。
画像の上にマウスポインタがあるとき、HyperSnap8のウィンドウのいちばん下にガイドメッセージが表示されます。
- 画像を動かすにはマウスの左ボタンを使ってドラッグ
- 【Ctrl】キーを押しながらホイールを回すと表示倍率を変更
表示倍率は、ウィンドウ右上のドロップダウンリストでも変更できます。
またルーペアイコンをクリックすると、画像全体の表示(”Fit")と倍率100%表示を切り替えられます。
画面キャプチャの手始めはここから
フルスクリーンキャプチャとアクティブウィンドウのキャプチャは、どんな画面キャプチャソフトでも基本中の基本です。
どちらも細かい操作がいらないので簡単ですね。
そこでひとつ、ぜひキーボードショートカットで操作できるようになってください。
マウスでいちいちコマンドを選ぶより、格段に作業効率があがりますよ。
HyperSnap8の概要について知りたかったら
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