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【HyperSnap道場】時間差キャプチャを使いこなせ

高機能画面キャプチャソフトHyperSnap8の使い方を掘り下げて紹介する「HyperSnap道場」。

第2回は、ディレイ機能を使った時間差キャプチャを解説します。

時間差キャプチャをどんなときに使うかといった基本的なことについては、他のキャプチャソフトでも応用できるので、参考にしてください。

 

時間差キャプチャが必要なケース

まず、時間差キャプチャを使わなければならないのはどんな場面でしょうか?

簡単にいえば、一時的な通知メッセージなど、なにか操作をすると画面表示が変わってしまう(消えてしまう)ケースです。

 

前回紹介したキーボードショートカットのばあい、マウスを操作することで画面が切り替わってメニューやメッセージが消えてしまうときに使用しました。

これは逆に言えばキー入力してもメニューやメッセージが消えないということです。

ところが、中にはキー操作しただけで画面が変わってしまうものもあります。

 

時間差キャプチャの代表例

典型的な例がスクリーンセーバーです。

 

スクリーンセーバーはパソコンをしばらく使わないで放置していると、やがて画面にいろんな画像や図形を描きます。

そしてキー入力やマウス操作を行うと停止して元の画面に戻ります。

このため、スクリーンセーバーが動作しているところをキャプチャするには、メニュー操作もキーボードショートカットも使えません。

スクリーンセーバーのサンプル

スクリーンセーバーが動作しているところ

 

そこで時間差キャプチャを使います。

 

スクリーンセーバー以外では、Google Chromeのタブをポイントしたときに現われるページタイトル表示のポップアップ、タスクアイコンをポイントしたときに現われるサムネイルビューなどもこれに当たります。

Google Chromeのタブポップアップ

Chromeのタブに現われるポップアップ

タスクバーボタンのサムネイルビュー

タスクボタンのサムネイルビュー

 

つまりマウス操作などで一時的に現われるメッセージで、しかもマウスやキー操作した瞬間に消えてしまうものをキャプチャするのに時間差キャプチャが役立ちます。

 

時間差キャプチャの基本的な使い方

時間差キャプチャでは、まずキャプチャソフトの設定でディレイタイムを指定しておきます。

たとえばディレイタイムを5秒にセットしたばあい、キャプチャコマンドを実行してから5秒後に実際のキャプチャが行われます。

 

そこでこの5秒の時間差を利用して、メッセージやポップアップが表示されるように操作して待機します。

5秒経過するとキャプチャが行われるので、それまではマウスやキーを操作しないで待ってください。

 

スクリーンセーバーが動いているところをキャプチャーするんだったら、次のような手順になります。

step
1
スクリーンセーバーの設定画面を開いておく

step
2
キャプチャソフトで適当なディレイタイムを設定する

step
3
キャプチャーコマンドを実行する

step
4
スクリーンセーバーの設定画面で[プレビュー]をクリック

step
指定時間が経過して実際のキャプチャが行われる

 

実際にスクリーンセーバーが起動するまで10数分も待つのはむだなので、プレビュー表示させるだけで充分です。

 

 

ディレイタイムをどれくらいに設定するかは、キャプチャしたい画面にたどり着くまでの操作によってそのつど違います。

スクリーンセーバーのプレビューをキャプチャするんだったら2秒もあれば充分だし、なにか複雑な操作をしている途中をキャプチャするときは、5秒とか10秒とかその操作に必要な時間をとっておきましょう。

 

あまりに短いと操作が追いつかずにキャプチャしそこなうこともあるので、余裕を持って少し長めに設定するくらいがお奨めです。

慣れてくれば、必要なディレイタイムはだんだんと感覚的にわかってきます

 

HyperSnap8での時間差キャプチャ設定

では、HyperSnap8でのディレイタイム設定方法について紹介します。

「Capture」タブのリボンで右から2つめにある[Capture Settings]ボタンをクリックします。

HyperSnap8のキャプチャ設定

[Capture Settings]をクリック

設定ダイアログの「Capture」タブでいちばん上にある”Delay time before the capture XXX milliseconds"のところがディレイタイムの設定です。

 

設定したい値をテキストボックスに直接数値入力してください。

HyperSnap8 ディレイタイム設定

ディレイタイムを設定する

 

初期設定は500ミリ秒になっているので、コマンドを操作してから0.5秒後にキャプチャを実行する設定です。

そこで、待ち時間が2秒だったら"2000"、5秒だったら"5000"を入力します。

 

ディレイタイムを設定したら[OK]ボタンをクリックしてダイアログボックスを閉じます。

あとはふつうにキャプチャコマンドを実行し、キャプチャしたいメッセージなどが表示されるように操作して待つだけです。

待機時間が経過したら実際にキャプチャが行われます。

 

マウスカーソルのキャプチャオプション

時間差キャプチャを使いたいのは、なんらかの操作手順を解説する途中がほとんどです。

そこで、マウスカーソル(ポインタ)もいっしょにキャプチャできるようにしておくのがお奨めです。

マウスポインタのキャプチャ例

マウスポインタを含めてキャプチャ

 

もし、ポインタのキャプチャがオフになっているとどこを操作しているのかはっきりしないので説明としてはわかりにくくなってしまいます。

マウスポインタをキャプチャしないばあい

ポインタをキャプチャしていないとき

 

マウスカーソル(ポインタ)を含めてキャプチャするには、「Capture」タブのリボンで、[Want Cursor]チェックボックスにマークしておきます。

HyperSnap8 カーソルキャプチャ設定

カーソル(ポインタ)を含めてキャプチャする

 

設定ダイアログでカーソル(ポインタ)のキャプチャ設定を切り替えるときは、[Include cursor image]のチェックボックスを使ってください。

ダイアログボックスでのカーソルキャプチャ設定

ダイヤログボックスで設定するばあい

 

詳しいソフト解説には必需品

時間差キャプチャを使うことで、ふつうのコマンド操作やキーボードショートカットでは撮れないキャプチャにも対応できるようになります。

パソコンソフトのレビュー記事や操作解説では特に威力を発揮するはずです。

ここではHyperSnap8での設定を紹介しましたが、時間差キャプチャができるキャプチャソフトだったら基本的な考え方は共通です。

ぜひ使いこなしてください。

時間差キャプチャ - まとめ

  • 操作すると消えてしまうメッセージなどをキャプチャする
  • 実行までの待ち時間を設定する
  • コマンドを実行してからキャプチャしたい画面にして実行を待つ

HyperSnap8の概要について知りたかったら

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