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Windowsストアプリはどこにインストールされている?

従来型のWindowsアプリケーションなら、インストール先フォルダをカンタンに調べられますが、ストアアプリになると場所がわかりません。

そこで今回は、ストアアプリのインストール場所について解説します。

また、インストール場所を特定したうえでアイコンを抽出しようと試みましたが、残念ながら従来のやり方ではできないことが判明。その顛末についても紹介します。

 

ストアアプリのインストール場所はどこ?

インストール先のパスを調べる

まず、インストール先がどこなのかを調べる必要があります。

これには前回記事で紹介したタスクマネージャーを使いました。

ストアアプリの中からとりあえず電卓(Calculator)を起動し、タスクマネージャーの「詳細」タブでプロパティを開きます。

すると"Progiram Files”の中の"WindowsApps"というフォルダにあることがわかりました。

ストアアプリのパスを調べる

タスクマネージャーでパスを調べる

参考記事
Microsoft Edgeのアイコン、どうやって抽出する?

アプリケーションのアイコンを取り出す方法については以前ご紹介しました。 ところが前回Microsoft Edgeの記事用にアイコンを取り出そうとしたら、Edgeがどこにインストールされているのかわかり ...

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まず隠しファイルを表示できるようにする

インストール先はわかりましたが、エクスプローラーで探しても”WindowsApps"という名前のフォルダは見当たりません。

実はストアアプリのインストール場所は隠しファイル(フォルダ)になっていて、ふつうでは見ることができまないのです。

エクスプローラーを起動して「表示」タブに切り替えたら、リボン上にある「隠しファイル」チェックボックスにマークしておきます。

隠しフォルダを表示させる

隠しフォルダを表示できるようにする

 

WindowsAppsフォルダを探す

隠しフォルダを表示できるようになったら、起動ドライブの"Program Files”フォルダの中にある"WindowsApps"フォルダを探します。

WindowsAppsフォルダ

WindowsAppsフォルダ

ただし、フォルダをクリックしてもすぐに開くことはできません。

クリックしても「このフォルダーにアクセスする許可がありません」という警告メッセージが出るだけです。

アクセス警告

アクセス許可の警告メッセージ

 

フォルダにアクセスする権限を与える

続いて、警告メッセージ上の[続行]ボタンをクリックします。

するとこんどは「このフォルダーへアクセスするアクセス許可が拒否されています」という警告が出ます。

アクセス許可の確認

アクセス許可の確認メッセージ

ここで、メッセージ内にある[セキュリティタブ]の文字が青くなっているのに注目。

ここがリンクになっているのでクリックします。

これで「WindowsApps」フォルダのプロパティダイアログボックスが現われます。

セキュリティ設定プロパティ

セキュリティ設定プロパティを開く

プロパティダイアログボックスの「セキュリティ」タブを確認すると、アクセス許可の設定を行うには詳細設定を開く必要があります。

下のほうにある[詳細設定]ボタンをクリックします。

こんどはセキュリティの詳細設定ダイアログボックスが出てきました。

セキュリティの詳細設定

セキュリティの詳細設定画面

所有者のところに「現在の所有者を表示できません」というメッセージがあるので、すぐ右側の[変更]をクリックします。

「ユーザーまたはグルー保の選択」というダイアログボックスが現われるので、「選択するオブジェクト名を入力してください」というテキストボックスにeveryoneと入力します(最初は空欄です)。

ユーザーグループ名の追加

ユーザーグループ名を追加する

[OK]をクリックするとセキュリティの詳細設定ダイアログボックスに戻るので、所有者のところがeveryoneになっているのを確認してください。

所有者の確認

所有者が変更されたことを確認

さらに[OK]をクリックして設定変更は終わりです。

 

WindowsAppsフォルダにアクセスしてみよう

これでWindowsAppsフォルダにアクセスして内容を表示できるようになりました。

ただし、実際にエクスプローラーでフォルダを参照するにはあとひと手間必要です。

WindowsAppsフォルダをクリックすると、もういちど警告メッセージが現われます。

うっかりしてスクリーンショットを撮り忘れたので画像でご紹介できませんが、クリックすると永続的にフォルダへアクセス可能になりますといった主旨のメッセージがでます。

これに[OK]をクリックしてやればWindowsAppsフォルダを開くことができます。

WindowsAppsフォルダ

WindowsAppsフォルダの内容

ただし、中を見てもフォルダ名がなんだかごちゃごちゃしていてどこにどんなアプリがインストールされているか調べるのはめんどうそうです。

 

ストアアプリのアイコンは従来の方法では抽出できない

ふつうのパソコンユーザーがふつうに使っていればWindowsAppsフォルダにアクセスする必要はありません。

それでも今回調べたのは、ストアアプリからアイコンを抽出するためでした。

ところが実際にフォルダの中を見ても、多くのばあい、従来型アプリケーションのような実行ファイルやDLLファイルは見当たりません

ざっと調べたところでも多くのフォルダには、XMLファイルとP7X、それにPRIという見慣れない形式のファイルしかありません。

かろうじてMicrosoft Whiteboardやメディアプレーヤー、サウンドレコーダーといったフォルダでは、DLLファイルが見つかりました。

また、MITEC IconExplorer(バージョン 5.2.0.0)を使って調べたところ、エクスプローラーで表示できるようにしたはずの”WindowsApps"フォルダが見当たりません。

IconExplorerでの表示

IconExplorerではフォルダを表示できなかった

 

というわけでストアアプリのインストール先はわかったものの、どうやら残念ながら従来のやり方ではアイコンを取り出すことはできないというのがわかりました。

引き続き調査して、なにかわかったらあらためてレポートします。

とりあえず今回分ったことのまとめです。

  • ストアアプリの保存先は隠しフォルダとアクセス権限で守られている
  • 多くのストアアプリにはEXEファイルやDLLファイルがない
  • Icon Explorerでアイコンを取り出すことはできない

 

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