パソコンにHDDやSSDを接続できるUSBケーブル/アダプタをひとつ持っておくとなにかと便利です。
この記事の目次
ハードディスクを活用できるUSB接続ケーブル/アダプタ
USB接続の SATA変換アダプターが活躍するのはこんなときです。
1) 大量のデジタル写真や動画を外付けSSDに保存、パソコンのHDDを消費しない
2) 顧客やプロジェクトごとにハードディスクを交換して使える
3) 内蔵ハードディスクのバックアップ、ファイルコピー用として
4) ドライブのクローンコピー用として
5) 不要になったドライブを廃棄するときの接続用として
ノートパソコンのユーザーなら3)や4)の用途に便利でしょう。
内蔵ドライブの容量が足りなくなってより大きなドライブに交換するときも、こういったケーブル/アダプタがひとつあればカンタンに作業できます。
また、カメラマンならロケの場所やテーマなどに応じてHDD/SSDを使い分けて保存することでファイルの整理が楽にになります。すべての写真を1台のパソコンに保存しておく必要はありません。
逆にむかし撮影した写真を探すときも、整理しておいたHDD/SSDを引っ張り出してきてつなぐだけです。写真のカテゴリやロケ地なんかで整理しておくと便利でしょう。
USB接続の外付けドライブとして見たばあい、こういったケーブルがあればあとはドライブ装置本体だけ買ってくればいいというのもメリットです。
ふつうのUSB接続外付けHDDに比べると電源部分が省略できるのでコストを抑えられるし、ドライブを保管する場所が少なくてすみます。特に2.5インチSSDで保管すれば圧倒的に省スペースになります。
SATA USB接続ケーブル/アダプタの選び方
HDD/SDD接続ケーブル/アダプタを選ぶときは以下のような点に注目してください。
- 対応ドライブは2.5インチ専用か、3.5インチ兼用型か
- 接続方式はUSB3.0対応かUSB2.0か
- ドライブコピー機能や抹消機能は必要か?
- 対応している容量は?
ノートPCの外付けドライブ的にしか使わないのであれば2.5インチ専用のシンプルな接続ケーブル型でいいでしょう。接続方式は当然USB3.0対応です。
ドライブコピーやクローン作成用なら、2台のドライブを装着できるスタンド型がお薦めです。
古いパソコンのデータを読み込んだり内容を削除したいなら、IDEやE-IDEといった旧規格のインターフェイスに対応しているものを選びましょう。
もうひとつの重要なポイントは、対応しているドライブの容量です。ケーブル/アダプタによって、3TBまで、8TBまで、10TBまでなど、対応できるドライブの容量に差があるのでそこに注意してください。
いちばんシンプルなUSB直結タイプ
Amazonでチェックしてみるといちばん最初に目に付いたのが2.5インチSSD/HDD専用の接続ケーブルです。
パソコンのUSBポートとSATAのHDD/SSDをつなぐケーブルです。
特徴は、電源(ACアダプタ)がいらないこと。そのためかさばらず、机の上での取り回しもカンタンになります。
コンパクトなので、外出先でのバックアップ、データコピーなどに便利です。
ラップトップ/ノート型パソコンのデータバックアップ、より大容量なドライブへの換装などにお薦めです。
2020年2月現在、USB3.0対応とUSB2.0対応のふたつが販売されています。当然USB3.0対応のほうが高速処理できます。USB2.0対応製品よりは少し割高ですが、USB2.0しかないパソコンにつないで使うこともできるので、USB3.0対応のものを買っておきましょう。
3.5インチドライブにはDC 12V電源接続タイプ
デスクトップやタワー型パソコンに使われることの多い3.5インチHDDで使いたいなら、DC12V電源を供給するこちらのタイプが必要です。
USBケーブルでパソコンと接続するほかに、ACアダプタを使って12V電源を供給します。
外付けドライブとして常時使うならスタンド型が便利
接続方式がただのケーブルではなく、スタンド型になっているものもあります。クレードルとも呼ばれます。
このタイプは、ドライブ本体(ベアドライブ)だけ買ってきてふだんから外付けドライブとして使うことができます。
ふだんUSBメモリやSDカードをリムーバブルメディアとして使っているのと同じように、HDDやSDDドライブを交換して使うわけです。
ドライブがいっぱいになったとしても、ベアドライブだけ買ってきて交換すればいいので、普通に外付けHDDを買うのに比べると割安になります。
このタイプはHDD/SDDを立てて使うので机の上での専有面積が少なくなるのも特徴です。
ただしコネクタへ上からドライブを挿す形になるので、構造上ホコリが溜まる可能性があります。その点は注意が必要でしょう。
2基以上のドライブを装着できるデュプリケータータイプ
スタンド型の中には複数のドライブを装着できるものがあります。
このタイプは、パソコンとつながなくてもスタンドについているボタンを操作するだけで、ドライブのクローンコピーを作成できます。
また、ドライブ抹消機能を備えているものもあります。ドライブ抹消機能があれば、古くなったパソコンからドライブを取り外して安全に廃棄できます。
古いパソコンの資産があるならIDE/SATA対応型
HDDの規格がSATA以前の、IDEやE-IDE対応ドライブを持っていて、そこからデータを取り出したり、廃棄のためにドライブを抹消したいのであれば、IDE接続用コネクタを持っている変換アダプタがお薦めです。
私が使っているものは、IDE接続用がひとつとSATA接続用がふたつの計3つのコネクタがあり、IDEドライブからSATAドライブへのコピーもSATAドライブ同士でのコピーにも対応できます。
IDE接続ドライブは接続用とは別に電源用のコネクタが必要ですが、それも付属しています。
このタイプは複数のドライブを接続するとかなりの面積をとるので、クローンやコピー作成時には広い机が必要になります。
ベアドライブを日常的に使うのか、それともクローンコピーやドライブ廃棄など、緊急時や一時的にしか使わないのかといった点でどんな製品がいいのか変わってきますから、自分の用途に合ったモノを探しましょう。
- 緊急時のパックアップ/リカバー
- 廃棄するドライブの抹消
- ドライブのクローンコピー作成
- リムーバブルメディアとして