HyperSnapですが、最近のアップデートでユーザーインターフェイスが変わってしまったため、リボンをカスタマイズしました。
今回はカスタマイズ手順の解説として、タブを切り替えずに必要なツールを選べるようにする設定例を紹介します。
この記事の目次
新バージョンはリボンのタブ切り替えがめんどうだ!
HyperSnap8は私が必要とするキャプチャ方法をすべて備えているうえに、テキスト入力や図形描画、モザイク処理などひととおりの加工・編集までできる超強力ツールです。
現在使っているHyperSnapのバージョンは8.16.16です(2019年11月現在)
バージョン8になってからもしばらくはオーソドックスなツールバースタイルを貫いていたんですが、最近のマイナーバージョンアップで、ついにユーザーインターフェイスがリボンスタイルになりました。
だいぶ前からMicrosoft Officeを中心に採用されてきたリボンスタイルですが、HyperSnap8ではちょっと使いにくいところがあったのでカスタマイズすることにしました。
範囲選択からのモザイク処理に手間が増えた
スクリーンショットを撮ってすぐにモザイクやぼかしなどのフィルタ処理を加えたいことがあります。
バージョンアップ前のHyperSnap8はオールドスタイルのツールバーだったので、常に同じボタンが表示されていて範囲選択からフィルタ処理をスムーズに進めることができました。
ところが新しいユーザーインターフェイスだと範囲選択は"Edit"タブ、モザイクやぼかし処理は"Image"タブと分かれているので、途中でどうしてもタブ切り替えの操作が入ります。
連続して何ヶ所もフィルタ処理したいとき、これはめんどうです。
そこでタブ切り替えしなくても連続操作できるように、カスタマイズすることにしました。
Imageタブに選択系のツールがほしい!
最初はキーボードショートカットを割り当てようと考えていたのですが、どうやらキー割り当てに制限があるようです。
そこで方針を変えてリボンをカスタマイズすることにしました。
"Image"タブのほうに、範囲選択用のボタンとオブジェクト選択用ボタンのふたつを追加することにします。
これでImageタブ上で続けて作業できます。
HyperSnap8のリボンをカスタマイズする
では、具体的な操作手順を解説します。
step
1リボンのカスタマイズメニューを開く
リボンの空白部分を右クリックしてコンテクストメニューを開きます。
[Customize the Ribbon...]コマンドを選択します。
step
22カスタマイズ設定ダイアログ
カスタマイズ設定ダイアログが開きます。
左ペインのメニューでCustomize Ribbonが選択されているのを確認します。
右のリストがリボンの設定、左のリストが利用可能なコマンド(ボタン)の一覧です。
step
3リボンに新しいグループを登録
右側のリストに新しいコマンドのグループを作ります。
今回は"Image"タブの中にコマンドを追加したいので、Imageツリーを選択しておいて、リストの下にある[New Group]をクリックします。
step
4グループをリネーム
"Image"タブにグループが追加されたら、わかりやすいようにグループの名前を付けておきます。
今回はここに選択系コマンドを追加したいので、Selectという名前にしました。
step
5追加したいコマンドのツリーを選ぶ
次に左のリストのいちばん上にあるドロップダウンリストで”Main Tabs"を選びます。
するとコマンドのツリーが現れます。
step
6選択系のツールを追加する
今回追加したい選択系ツールは"View and shape selection mode"と"Rectangle Selection”のふたつです。
どちらも"Edit"グループにあるので、Editのツリーを展開してコマンドを選択し中央の[Add>>]ボタンをクリックすると、右側のリストで先ほど作成したグループにコマンドが追加されます。
step
7ふたつのツールを追加
ふたつのツールが追加されたのを確認したら、ダイアログボックス右下の[OK]ボタンをクリックしてカスタマイズは終了です。
step
8リボンを確認する
HyperSnap8のウィンドウに戻ると"Image"タブのいちばん右側に、"Select"というグループが追加され、中にふたつのボタンが増えています。
タブ切り替えなしで作業効率アップ
これでImageタブの中だけで範囲選択とオブジェクトの選択ができるようになりました。
モザイクやぼかし処理の前には必ず範囲選択が必要なので、タブの切り替えがいらなくなるとかなり作業効率がアップします。
Imageタブはビットマップ系の加工なのでオブジェクト選択ツールを使うことはあまりないかもしれませんが、編集作業中にオブジェクトがじゃまになったりしたらちょっと脇へどけておくといったことができるので便利ではないかと思います。
今回はあくまでひとつの例ですが、HyperSnap8をもっと使いやすくするためのカスタマイズ例として参考になれば幸いです。
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