台風シーズンになると、進路や風向きが気になりますね。
そんな気象情報を、わかりやすいビジュアルで表示してくれる総合気象情報サイトを紹介します。
普通の天気予報サイトにはないグラフィカルな表示とアニメーションで、台風の進路や風速から今後の降雨量、気温、さらにはNo2(二酸化窒素)やPM2.5といった汚染物質の分布まで詳しく予測。
WebサイトだけじゃなくiOSやAndroid用アプリもあるので、外出先でも簡単にチェック。スカイスポーツやマリンレジャーにはゼッタイのお薦めです。
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この記事の目次
アニメーションで風向きや進路をわかりやすく表示
最近、TVの天気予報では風の動きをアニメーションで表すものがありますが、そんな表示を先取りしていた気象予報サイトがWindy.comです。
これまで天気予報サイトといえばは、晴れ、雨などのおおまかな予報や気象予報士による解説と降水量のような値が中心。グラフィカルな表示といえばせいぜい気圧配置程度でしたが、Windy.comでは風の動きをビジュアルに表示。
台風の進路や予想到達時刻のわかりやすさは段違いです。
Windy.comなら風が読める
風のアニメーションといっても、TVの天気予報ではいまのところただ背景のグラフィック的に使われているだけで情報としてほとんど役立ちません。
ところがWindy.comは違います。
10日先までの予測をWeb上で見られるので、台風の動きが実にリアル!
Windy.comの元になっているデータは、世界各地の観測所で計測したものをインターネット経由で収集しています。常に最新の情報を元にシミュレーションを行っているので、進路の変化などもすぐに反映されます。
Windy.comの使い方
Windy.comの見方と使い方を紹介しましょう。
次の画面は2019年8月11日午前9時の日本周辺です。
太平洋上にある赤茶色~マゼンタ~パープルの同心円状のところ(画面中央下)は台風10号(クローサ:Krosa)、公海上にある同じような色の小さな固まりは台風9号(フランシスコ:Fransico)です。
白く短い線は風の動きで、スクリーンショットではわかりませんが、実際のWebページ上ではアニメーションが常に動いています。
データを色分け表示
Windy.comでは、風の強さや雨の量など、いろんなデータを色分け表示します。
薄い紫のところは値が低く、値が高くなるとブルー~グリーン~オレンジと変化していき、ワインレッドのところはかなり高い値です。
サイトの初期画面では風速データを表示していますが、降水量や雷の量、気温などさまざななデータに切り替えることができます。
切り替え方法については後ほど紹介します。
予測データは10日先まで表示可能!
画面の左下にある再生ボタンをクリックするとマップが動き始めます。
これは時間の変化に伴う今後の予想をアニメーション化したもの。
これにより今後の大気の流れ、台風の動きがどう変化するか具体的にイメージできます。
再生機能を使わずに画面下のスライダー上をポイントすれば、指定した日時の予測を表示してくれます。
予測は10日先まで表示可能です。
都市の天気を時刻ごとに表示
Windy.comの初期表示は天候の変化を掴むのには便利ですが、ふつうの天気予報とは違って、晴れ/雨といった大まかなことについては却ってわかりづらい部分もあります。
そんなときは都市名のところをクリックすれば、下部にウィンドウがポップアップして3時間ごとの天気や気温、降水量、風向き、風速などを教えてくれます。
さらにモードを切り替えると、風の変化まで詳しく判ります。
等圧線表示で気圧配置が克明に判る
マップ上に等圧線を重ねて表示すれば、より詳しい気圧配置がわかります。
等圧線を表示させるには、右下のコントロールにある[気圧]オプションをオンにします。
ポイントした地点の気象情報を表示
画面上をポイントすると、その場所での風向きや風速などが表示されます。この気象情報も計測結果だけでなく、予測が可能です。
スライダーで日時を選んでから場所をポイントすると、その時点の予測値がわかります。
風向き・風速だけじゃなく、降水量や気温などの予測データも表示できるので、豪雨シーズンなら降水量を予測して避難に役立てることも可能です。
広域からピンポイントまで、表示倍率の変更も自在
マウスのホイールを回すことで、表示倍率の変更ができます。
画面右上の+-ボタンでも変更できます。
天候から汚染物質までいろんなデータを表示できる
Windy.comでは風以外にもいろいろなデータを表示できます。
データを切り替えるには右上に並んでいるアイコンをクリックします。
- レーダーと衛星
- 気象レーダー
- 衛星
- 風
- 雨、雷
- 気温
- 雲
- 波
- Air quality
- No2
- PM2.5
- エアロゾル
- オゾン層
さらに[その他のレイヤー]オプションを開くと、次のようなデータも表示可能です。
- 最大瞬間風速
- 累積風量
- 累積雨量
- 新雪
- 積雪深
- 露点
- 凍結高度
- 雲
- 上層雲
- 中層雲
- 下層雲
- 霧
- 雲頂
- 視界
- うねり
- 海水温
- 海流
このほかにもまだいくつかの項目があります。
また、風や気温については、高度を指定することもできます。
高度は画面右の縦のスライダーで指定します。スライダーがいちばん下になっているときは地表高度です。
空港やパラグライダースポットなどの情報も表示
画面右下のコントロールを使って、実際に計測された風向・風速や気温のデータを表示したり、空港の情報、各地のカメラの映像(数分前)、パラグライディングスポットやサーフィンスポットの気象情報、潮汐予報などを得ることができます。
気象情報をチェックして仕事もレジャーもより安全に
このようにWindy.comでは計測データを元にしたさまざまな天気予報を見ることができます。
- 台風の進路や風速予測
- 気温や海水温の予測
- 累積降水量の確認
- 落雷への警戒
農業や漁業など天候に大きく左右されるお仕事の方はもちろん、スカイスポーツやマリンレジャーを楽しみたい方にもぴったりのサービスなので、ぜひ利用してください。