にハリケーントラッカー機能が追加されました。
台風の強さや進路予測に役立つ機能なのでさっそく紹介します。
Windy.comとは?
世界各地で観測したデータをもとに、現在から10日後までの気象変化を予測するWebサービスです。
”Windy”という名前のとおり、メインは風の動きを表す機能で、パーティクルアニメーションと色分けで風の状態を判りやすく表示します。
アニメーションは常に動いているので風の向きや強さが感覚的に把握できます。
画面下にあるタイムスケールを使うと、10日後までの変化を連続で表示したり、任意の日時を選んで表示させることもできます。
風だけでなく雨、気温などの表示にも切り替え可能。
「レーダーと衛星」というモードでは気象レーダーと衛星からの情報も表示できます。ただしこちらは過去のデータとなります。
ハリケーントラッカーで台風の進路を予想
ハリケーントラッカーを使うには画面右上に縦に並んでいるアイコンのうち、[3D]と書かれたボタンのすぐ下にある風車のようなアイコンをクリックします。
するとハリケーントラッカーの画面になり、台風情報が重ねて表示されます。
画面左のパネルは現在発生しているハリケーンのリストで、利用者にいちばん近い物が先頭に表示されます。
選択されるだけで、リスト上の順序は関係ないようです。
マップ上には進路予想を示す点線と、過去の経路を表した黒い実線がオーバーラップ表示されます。
進路予想の途中にはところどころに、数字のついたハリケーンのアイコンがあります。
アイコンの位置はおそらく、台風が進路を変えるポイント(転向点)で、数字は台風の強さを表すランクだと思われます(当記事作成時点ではリファレンスがみつからないので、あくまで筆者の推測です)。
なお、左のリストで別のハリケーンを選ぶと進路予想もそちらに切り替わります。
時間経過を確認する
Windy.comでは現在から10日後までの風の動きを予測してくれます。
画面のいちばん下に現在を起点とするタイムスケールがあり、再生ボタンをクリックすると今後風向きや強さがどのように変化していくかがよくわかります。
ハリケーントラッカーモードでもアニメーションは有効なので、進路予想図と重ね合わせて表示することで、よりイメージしやすくなりました。
また、再生ボタンを使わずに、直接任意の日時をクリックしてその時点の予測を表示させることもできます。
ただし、ハリケーントラッカーの画面自体(進路予想の線や風車アイコン)は現時点のものなので注意してください。
予想進路の違いを比較する
ハリケーンリストのところには、JMA、BoM-A、ECMWFという3つのボタンがあります。
これを切り替えることで、気象予報機関ごとの予測の違いを比較できます。
3つの機関は次のとおりです。
-
JMA
Japan Meteorological Agency(日本の気象庁) -
BoM-A
Bureau Of Meteorology Australia(オーストラリア気象局) -
ECMWF
European Centre for Medium-Range Weather Forecasts(欧州中期予報センター)
雨量表示に切り替える
Windy.comのデフォルト表示は風ですが、画面右側のアイコンで[雨、雷]を選ぶことで、降雨量の予測も表示できます。
色分けについては画面右下の凡例で確認してください。
また凡例の上にある[気圧]オプションをオンにすると、等圧線をオーバーラップ表示してくれます。
進路予想にずれがあるばあい
2022年9月17日~18にかけて台風14の動きを追っています。
ハリケーントラッカーと、Windy.com本来の風の動きを示すアニメーションで台風の動きを追った場合とで、台風中心の位置が大きくずれていることがあります。
その場合、数時間後にはハリケーントラッカーの方が修正されて、アニメーションのほうに近くなるようです。
ハリケーントラッカーに表示される進路予想はあくまで各気象予報機関が提供したものと思われるので、どうしても多少の遅れが出るものと推測しています。
ハリケーントラッカーだけに頼らず、アニメーションによるチェックも併せて行った方がより確実でしょう。
ハリケーントラッカーで台風に備えよう
Windy.comではこれまでもアニメーションと時間経過で台風の動きを読むことができました。
しかしアニメーションを表示するにはそれなりの時間がかかります。
ハリケーントラッカーが追加されたことで、進路や強さがどのように変わっていくかひとめでわかるようになりました。
ぜひ防災に役立ててください。