トラブルに備えてあらかじめメモして、回復ドライブと一緒に安全な場所に保管しておきましょう。
そもそもプロダクトIDとは?
プロダクトIDとは各パソコンに入っているWindowsそれぞれに割り当てられた固有の記号で、パソコンごとにぜんぶ違います。
一般的な家電製品などでいうところのシリアルナンバーに近いもので、Windows以外のソフトでいうとシリアルキーやライセンスキーなどに相当します。
家電のシリアルナンバーとの大きな違いは、そのWindowsを購入し利用する権利を証明するものだという点です。
つまり、Windowsを再インストールする必要が起きたとき、プロダクトIDがわからないと、「あなたにはこのWindowsを利用する権利がありません」と見なされてしまいます。
せっかく回復ドライブを作ってトラブルに備えていても、プロダクトIDがわからないとムダになってしまうこともあるわけです(そのときは、もういちどお金を払って買い直さなければなりません)。
その他のソフトも同じ
これはもちろんWindows以外のアプリケーションでも同じです。
ライセンスキーを紛失してしまうとインストールができなかったり、体験版としての機能しか使えなくなったりするので、プロダクトIDやライセンスキーはしっかり保管する必要があります。
プロダクトIDの場所が変った
昔は、パソコンを買うとWindowsのCD-ROM(インストールディスク)が付属していて、そこにプロダクトIDが書かれたラベルが貼ってありました。
だからインストールディスクさえしっかり保管しておけば安心だったんですが、今ではCD-ROMが付属しているということもなくなり、プロダクトIDがどこに書かれているか気にしたことがない人も増えているのではないでしょうか。
幸い、Windowsパソコンがちゃんと動いていれば、いつでも簡単にプロダクトIDを確認できます。パソコンを買ったら真っ先にチェックしておくべきところといえるでしょう。
ただし、Windows11のプロダクトID
プロダクトIDをチェックしよう
プロダクトIDを確認するには、「設定」アプリを使います。
この手順はWindows10と同じ。ただし画面レイアウトは違います。
Windows10では「システム」グループの中に「詳細情報」という項目があったんですが、Windows11ではこれがなくなっています。
その替わり、このグループのいちばん下に"バージョン情報”という項目があるので、ここをクリックして開きましょう。
”バージョン情報”を開くと次のような画面が現れます。
ここにCPUのスペックや搭載RAM容量などといっしょにプロダクトIDが書かれています。
表示が隠れているときは?
パソコンによっては、次のスクリーンショットのように「デバイスの仕様」グループが折りたたまれているかもしれません。
そのときは「デバイスの仕様」と書かれているラベル部分をクリックすれば、隠れていた部分が表示されます。
[コピー]をクリックするとデバイスの仕様がまるごとクリップボードにコピーされるので、メモ帳やワープロに貼り付けて、ファイルとして保存しておくといいでしょう。
プロダクトIDやライセンスキーを保管するための専用USBメモリを用意しておいて、紛失したりほかの人に見られないように確実に保管してください。