この数日、田舎に引きこもってることの悲哀をひしひしと感じているFukuzumiです。
その理由は仕事に欠かせない、いや要といってもいいキーボードの情報を見逃していたこと。高品質なキーボードといえば東プレかPFUだけど高くて手が出せないね~という固定観念に縛られて、情報収集を怠っていたのを深く後悔しております。
そんなわけで最近情報収集を開始したメカニカルキーボードの中でも、ひときわ気になるFilcoのMajestouch シリーズについてまとめてみました。
この記事の目次
- 1 いきなり目にするFilcoってなんだ?
- 2 豊富なラインナップから自分にあったキーボードを選べる
- 2.1 オーソドックスな定番モデル、Majestouch 2シリーズ
- 2.2 USB/Bluetoothどちらでも接続できるConvertible 2
- 2.3 ミリタリー好きには迷彩カラーのMajestouch 2 Camoufage-R
- 2.4 オフホワイトのピュアな美しさ HAKUA
- 2.5 静かさを求めるならMajestouch 2 S
- 2.6 キートップに刻印がないMajestouch Black
- 2.7 NinjaはBlackの英語版
- 2.8 高さを抑えたロープロファイルモデルStingray
- 2.9 Bluetooth接続のコンパクトモデル、MINILA Air
- 2.10 豊富なオプションで自分だけの入力環境を作れる
- 3 メカニカルキーボード選びの旅は始まったばかり
いきなり目にするFilcoってなんだ?
メカニカルキーボードについて調べはじめたら、Filcoという名前にたびたび出くわしました。それもたいていは前置きもなくいきなりに。
どうもキーボードにこだわりをもつ人にとっては、あらためて説明する必要もないくらい当たり前の名前のようです。
さらに調べてみるとFilcoは東京は外神田(!)に本社を置き、パソコン周辺機器を製造販売しているダイヤテック株式会社の自社ブランド。そのFilcoブランドが展開しているのがMajestouch(マジェスタッチ)シリーズでした。
Majestouchの特徴はメカニカルキーボードのみのラインナップ。その中でも重要なキースイッチにはこれまた定評のあるZF Electronics社のCherry MXシリーズを全面採用。さらにユーザーインターフェイスや配列、キースイッチなどを細かく選択可能。
こんな重要なブランドを見落としてたのか!と焦りながら、情報収集を続けます。
すでにゲーミングキーボードについてあらかた調べてあったので、茶軸、青軸といったスイッチについては知識がついていましたが、このページでそれがつながりました。
FILCOのメカニカルキーボードに採用されているCHERRY MXスイッチとは?
Cherry MXシリーズ採用で好みのタッチを選べる
メカニカルキーボードの特徴のひとつが耐久性の高さです。
Majestouchシリーズはメカニカルキースイッチとして定評のあるZF Electronics社のCherry MXシリーズを使用。キー入力5000万回の耐久性をもち、ハードな入力作業にも応えます。
しかも、ほとんどのモデルで、キースイッチが異なるバリエーションが展開されているので、キー入力の感触や疲労感を大きく左右する打鍵感や打鍵音を好みに応じて選べます。
ゲーム用キーボードとしても使えるNキーロールオーバー対応
キーボードの基本性能を表すスペックにNキーロールオーバーというのがあります。
複数のキーを同時に押しても、キー入力を取りこぼすことがなく、ちゃんと入力してくれるというもので、いろんなキーを同時に押したり、同じキーを連続で押すことの多いゲームでは欠かせない機能です。
Filco社のMajestouchシリーズもこのNキーロールオーバーに対応しています。もちろん高速でタイピングするライターやプログラマにとっても重要な機能です。
なおUSB接続のときは6キーまでのロールオーバーとなりますが、これはUSB接続の仕様によるものです。
キートップが光る演出や、マルチメディアコントロール機能はありませんが、ゲーム用途も充分こなせる入力性能と耐久性を誇っています。派手なキーボードはいらないという方にもお薦めでしょう。
豊富なラインナップから自分にあったキーボードを選べる
Filcoのキーボードはバリエーションが異常なぐらい!豊富です。
キー配列、キー文字の印刷位置、サイズ、キースイッチのタイプ、接続インターフェイスを組み合わせることで、自分の用途や好みに応じたキーボードを選べます。
いきなりオンラインショップに飛んでも混乱すると思うので、簡単に整理してみました。
オーソドックスな定番モデル、Majestouch 2シリーズ
現在の主力となるもっともオーソドックスなモデルがMajestouch 2シリーズです。
フルサイズが日本語かなあり/かななし/英語の3タイプ。テンキーレスも同じく3タイプ。
キースイッチはCherry MXの茶軸、黒軸、青軸、赤軸から選べます。インターフェイスはUSB・PS/2両対応。
なおMajestouchシリーズのキーボード本体カラーは基本的に黒ですが、Majestouch 2では通販限定としてインディゴカラーやクリームホワイトモデルがあります。
インディゴカラーモデルはテンキーを省いたコンパクトボディにテンキーの機能をとりいれたAIモデルでキー配列は日本語かなありのみ。キースイッチはCherry MX茶軸またはSILENT(静音)タイプから選べます。
クリームホワイトモデルはフルサイズ、日本語かななしのみ。キースイッチは茶軸または青軸です。
USB/Bluetoothどちらでも接続できるConvertible 2
USBケーブルによる有線接続とBluetooth3.0接続に対応したモデルです。
フルサイズ/テンキーレスそれぞれに、日本語かなありと英語モデルを選べます。
キースイッチは茶軸、黒軸、青軸、赤軸の4つ。さらに日本語かなありモデルに限りSILENT(静音)タイプも選べます。
キーボード裏面にあるDIPスイッチを使って、使用頻度の低いキーを無効化したり、CapsLockとControlキーを入れ替えるなどのカスタマイズができます。
Bluetoothによる無線接続は、入手しやすい単三乾電池2本のほかに、パソコンなどから電源だけをUSBケーブルで給電することもできます。また3台までのパソコンやタブレットとペアリングできるので、いろんな場面で使えます。
電池の寿命は1日5時間の使用で約6ヶ月となっています。
ミリタリー好きには迷彩カラーのMajestouch 2 Camoufage-R
Majestouch 2のカラーバリエーションで迷彩(カモフラージュ)柄です。
キー配列は、フルサイズ日本語かななし、フルサイズ英語、テンキーレス日本語かななし、テンキーレス英語
キースイッチは、茶軸、青軸、SILENTの3タイプのみとなります。
インターフェイスはUSB・PS/2両対応。
オフホワイトのピュアな美しさ HAKUA
Majestouch 2のカラーバリエーションでマットホワイトカラーです。
このモデルはバリエーション展開が特殊で、キースイッチは茶軸とSILENTの2タイプのみとなります。
フルサイズ・テンキーレスともに日本語かなありと英語の2タイプで、日本語かななしモデルがありません。
インターフェイスはUSB・PS/2両対応です。
静かさを求めるならMajestouch 2 S
キースイッチに静音タイプのCherry MX SILENTを使用し、静粛性を高めたモデルです。
フルサイズ日本語かなあり/フルサイズ英語/テンキーレス日本語かなあり/テンキーレス英語の4モデルで、日本語かなありモデルはありません。
なお迷彩柄とホワイトモデルにも静音モデルがあります。
キートップに刻印がないMajestouch Black
文字の刻印をキートップではなくキー前面に施したため、一見無刻印キーボードのように見えるモデルです。長年の使用による刻印の薄れや剥がれがありません。
配列はフルサイズ日本語かななしとテンキーレス日本語かななしの2タイプで、
日本語かなありモデルと英語モデルはありません。
キースイッチはCherry MXの基本となる茶軸、黒軸、青軸、赤軸の4タイプから選択。
インターフェイスはUSB・PS/2両対応です。
NinjaはBlackの英語版
Majestouch Blackの英語キーボードモデルにあたり、逆に日本語キーボードは選べません。
フルサイズとテンキーレスで、茶軸、黒軸、青軸、赤軸から選べます。
インターフェイスはUSB・PS/2両対応。
高さを抑えたロープロファイルモデルStingray
Low Profile(低背軸)赤軸キースイッチを使ってキーボード全体の厚みを抑えた薄型モデル。
日本語かなあり/かななし/英語の3タイプに加えて、キー前面刻印の日本語かななしと英語キーボードの計5タイプのキー配列。それぞれフルサイズとテンキーレスがあります。
インターフェイスはUSB・PS/2両対応です。
Bluetooth接続のコンパクトモデル、MINILA Air
テンキーやHome/End/PageUp/PageDown、ファンクションキーなどを省いたコンパクトモデル。キーの少なさを補うために、スペースキーの両脇にFnキーをそれぞれ備えています。
さらに、キーボード裏面にあるDIPスイッチを使って、使用頻度の低いキーを無効化したり、CapsLockとControlキーを入れ替えるなどのカスタマイズができます。
日本語68キーボードと英語67キーボードの2タイプで、キースイッチは茶軸、黒軸、青軸、赤軸から選べます。
接続はBluetoothのみとなります。
豊富なオプションで自分だけの入力環境を作れる
Filco製品はオプションも豊富です。
キーボード本体では、交換用のキートップや交換時に使用する引き抜き工具。さらに手の疲れを抑え腱鞘炎を防ぐパームレスト/リストレスト、キーボードがズレるのを防ぐと同時に打鍵音や衝撃を抑えるグリップシート、テンキーパッド、トラックボールなどがあり、好みに応じて快適な入力環境を作れます。
おまけに本体フレームの色なんかまで選べるキーボード工房なんてものまであります。
メカニカルキーボード選びの旅は始まったばかり
以上、FilcoブランドのメカニカルキーボードMajestouchシリーズについて紹介しました。
基本性能がしっかりしているうえにこれだけバリエーションがあると、いろんなユーザーのニーズに応えられそうですね。
みなさんはお気に入りのモデルは見つかりましたか?
Majestouchシリーズはこんな方におすすめ
- ある程度お金を出してもいいから、タッチのいいしっかりしたキーボードが欲しい方
- キータッチにこだわりがあって、いろんなタイプから選びたい方
- いろんなデバイスで使いたいならBluetoothで3台までペアリングできる Convertible 2
- 打鍵音の静かさを追求するならMajestouch 2 S
- 薄いキーボードから乗り換えるならMajestouch Stingray
肝心のキータッチは実際に使ってみないとわかりません。田舎暮らしはここが辛いところですが、せめてもということで前の記事でCherry MX使用キーボードの打鍵音を紹介した動画をずらっとまとめてあるので、併せてご覧ください。
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