しかし、その場限り、一時的に別のアプリケーションで開きたいこともあるでしょう。そんなときのための小技を紹介します。
この記事の目次
ファイルの関連づけとは
BMPやJPEG形式の画像ファイルをダブルクリックすると、Windows10の初期設定ではフォトというアプリが起動します。
XLSやXLS形式のファイルならMicrosoft Excelが、DOCやDOCX形式だったらMicrosoft Wordが起動します。
このように、ファイル形式とアプリケーションの組み合わせを決める仕組みを関連づけといいます。
関連づけは拡張子をもとに決められている
関連づけは、ファイルの拡張子を元に設定されています。
拡張子についてよく知らないという方は、先にファイル管理で絶対に知っておきたい拡張子の基礎知識をご覧ください。
アプリケーションをインストールすると、そのアプリが使う独自のファイル形式については、自動的に関連づけを登録してくれるので、ユーザーはなにもする必要がなく、すぐに使い始められます。
すでに関連づけが設定されているばあいでも、新たにアプリケーションをインストールすれば関連づけが新しいアプリケーションに書き換えられて、後からインストールしたアプリケーションが優先的に使われるようになります。
アプリケーションによっては、インストールの際に関連づけを行うかどうかを訊いてくるものもあります。
この場合は、関連づけを書き換えればダブルクリックしたとき新しいアプリケーションが起動するようになり、もし関連づけを行わなければ、デフォルトで起動するアプリケーションは元のままです。
デフォルト以外のプログラムで開く
Windows10では、関連づけに基づいたプログラムではなく、一時的に別のプログラムでファイルを開くことができます。
たとえば、ふだんは画像をフォトアプリで開くけれど、加工したいときだけグラフィックツールで開くといった使い分けができるわけです。
PNG形式の画像ファイルを例にやってみましょう。
エクスプローラーでPNG画像ファイルを表示したら、ダブルクリックするとフォトアプリが起動します。
これがWindowsで基本設定されている関連づけに基づいた動作です。
アプリケーションを使い分けるにはダブルクリックでなく右クリックしてコンテクストメニューから[プログラムで開く]を選択します。
するとサブメニューが開いて、いろんなアプリケーションが表示されます。
ここに表示されているのは、いま使っているパソコンにインストールされている、PNG形式画像を扱えるアプリケーションのリストです。
この中からアプリケーションを選ぶと、そのアプリケーションを使って画像をオープンします。PhotoShopでやってみましょう。
ご覧のようにPhotoShopが起動して画像ファイルが読み込まれました。
いろんなアプリを使い分けられると便利
このように、関連づけに設定されているアプリケーションではなく、一時的に別のアプリケーションから開くことで、その場の用途に応じたプログラムの使い分けができます。
もちろん、関連づけが変更されたわけではないので、ダブルクリックすればまた元のようにデフォルトのアプリケーションでファイルを開きます。
画像ファイルのほかには、テキストファイルをテキストエディタとワープロで使い分けたり、CSVファイルをテキストエディタと表計算ソフトで使い分けるといったことがカンタンにできます。
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