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長文編集を快適にするWZエディタのキーボードショートカット

テキストエディタは、大量のテキストを効率よく入力・編集できるようにさまざまなコマンドを備えています。

しかも、単にコマンドとして実行できるだけなく、文字入力や編集の途中でもすぐに実行できるようにほとんどの操作はキーボードから行えます。いちいちマウスその他のポインティングデバイスに持ち替えてメニューを操作する必要がありません。

これがライターや編集者に好まれる大きな理由です。

ここでは、WZエディタのVZライクキーバインドを例に、長文の編集に便利な検索やタグジャンプなどのコマンドとキー割り当てを紹介します。

なお、基本的なキー操作は別の記事で紹介しているので、そちらも併せてお読みください。

 

キー入力の表記方法について

ここで紹介するのは、キー入力による操作です。

一回の入力で実行する「1ストローク」の操作では、一般的なキーボードショートカットと同じように修飾キーとアルファベットキーを同時に押します。

 

1ストロークで実行するコマンド

【Ctrl】キーと【A】キーの同時押しは次のように表記します。

【Ctrl】+【A】

 

2ストロークで実行するコマンド

そのほかに2ストロークキーという操作があります。キーボードショートカットのあとにもう一回アルファベットキーを押すという2連続操作になります。

ここでは次のように表記します。

【Ctrl】+【Q】-【R】
【Ctrl】キーと【Q】キーを同時に押したあと、(Ctrlキーは放して)【R】キーを押す

【Ctrl】+【K】-【C】
【Ctrl】キーと【K】キーを同時に押したあと、(Ctrlキーは放して)【C】キーを押す

 

カーソル移動/タグジャンプ関係のコマンド

段落の先頭/末尾へのカーソル移動

文字を入力している途中で、その行の先頭や最後に移動できます。

段落の先頭へ移動         【Ctrl】+【S】
段落の末尾へ移動         【Ctrl】+【D】

 

文書の先頭/末尾へのカーソル移動

編集している文書の先頭または末尾へ移動します。

文書の先頭までカーソルを移動   【Ctrl】+【Q】-【R】
文書の末尾までカーソルを移動   【Ctrl】+【Q】-【C】

 

画面の先頭/末尾へのカーソル移動

画面上に現在表示しているページの先頭や末尾へ移動します。

文書の先頭までカーソルを移動   【Ctrl】+【Q】-【R】
文書の末尾までカーソルを移動   【Ctrl】+【Q】-【C】

 

直前の位置へカーソルを移動

直前にカーソルがあった位置へ戻ります。
スクロールやページジャンプなどで大きく移動したあと、元の編集場所に戻るとき便利です。

直前のカーソル位置に戻る     【Ctrl】+【Q】-【P】

 

指定した位置へジャンプ

行番号や段落、マーカーなどを指定してからジャンプします。移動先はダイアログボックスで選択します。

指定の位置へカーソルをジャンプ  【Ctrl】+【Q】+【J】

 

しおり0~4を設定する

カーソル位置の行に対してしおりを設定します。ジャンプ機能と組み合わせて使います。
しおりは0~4まで5つ指定できます。

カーソル行にしおりを設定する   【Ctrl】+【K】-数字キー(0~4)

 

しおり0~4へジャンプする

しおりを設定した行へカーソルを移動します。。

しおり0~4へジャンプ       【Ctrl】+【Q】-数字キー(0~4)

 

マーク1、2の設定

行に対してマークを設定します。マークが指定された行は行番号が反転表示になります。

マーク1を設定する         【Ctrl】+【9】
マーク2を設定する         【Ctrl】+【8】

 

マーク1、2のへジャンプ

マークを設定した行にジャンプします。

マーク1へジャンプ         【Ctrl】+【Shift】-【9】
マーク2へジャンプ         【Ctrl】+【Shift】-【8】

 

検索/置換系のコマンド

 

検索ダイアログボックスを開く

検索ダイアログボックスを呼び出して検索を実行します。

検索ダイアログボックスを開く   【Ctrl】+【Q】-【F】

 

検索文字列を取得する

編集画面上で選択した文字列を、検索文字列に設定します。
取得した文字列はオレンジ色で表示され、ツールバーの検索ボックスにセットされます。

検索文字列を取得する       【Ctrl】+【L】

文字列の選択範囲は【Ctrl】+【B】で指定します。

取得した文字列は[文字列の挿入]コマンドで使用できます。

 

文字列の置換

置換用ダイアログボックスを開きます。
すでに検索文字列を取得している場合は、自動的にセットされています。

置換ダイアログボックスを開く   【Ctrl】+【Q】-【A】

 

前回の置換を再実行

前回実行した置換を繰り返し実行します。。

置換の再実行           【Ctrl】+【Q】-【O】

 

その他のコマンド

 

行編集の取り消し

編集結果を行(段落)単位で取り消します。
ひとつの段落の中で数カ所編集を行った場合に、それを一回のコマンドで元に戻せます。

編集を行単位で取り消す      【Ctrl】+【Q】-【L】

 

文字列の挿入

文字列取得コマンドで取得した文字列を「最近使用した文字列」としてカーソル位置に挿入します。

最近使用した文字列の挿入     【Ctrl】+【K】-【A】

文字列は、クリップボード(スタックバッファ)とは別に保存されています。

 

 

見出しの設定

WZエディタでは、行頭にピリオドを入力するとその数に応じてH1~H6の見出しとして認識されます。見出しとなった行は、書式設定に基づいて文字の大きさや配置などが自動的に設定されます。

見出し設定コマンドを使うと、すでに入力済みの文字列の先頭にピリオドを追加して、見出しとして扱います。

見出しの設定           【Ctrl】+数字キー(1~6)

行頭のピリオドを削除すれば見出し設定は解除され、ふつうのテキストに戻ります。

 

テキストエディタならではの快適作業を満喫してほしい

このほかにもまだまだたくさんのコマンドがあります。【Alt】キーを使ったコマンドや矢印キーを使用するコマンドなどもありますが、ここでは特にテキスト編集を便利にするものとして、ホームポジションから手を離さずに操作できるカーソル移動やタグジャンプ系のコマンドを紹介しました。

カーソル移動がスマートにできれば、入力・編集箇所へ移動してすぐに作業できます。ほかの場所を見返しながら作業する場合はマークやタグジャンプ(しおり)を使えばさらに便利です。

キー入力中から即座にこれらのコマンドを実行できるのが、どれほど便利か判っていただけるかと思います。

テキスト入力と編集の効率アップをめざすなら、ぜひテキストエディタを使ってください。

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