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WordPressのMarkdown用プラグインを選ぶ

テキストエディタで快適にブログ記事を書けるようになっても、見出しの指定や装飾で手間取っていたら記事作成全体の効率はあがりません。

そこで記事作成がスピードアップすると密かに人気のMarkdown記法をWordPressで実際に使うにはどんなプラグインを選べばいいのか調べてみました。

テキストのコピー&ペーストで簡単にHTML化できて、そのうえMarkdownだけではできない装飾にも対応できる環境をめざします。

WordPressでMarkdown記法を使うには

WordPress 5.xで登場した新しい編集画面Gutenberg(グーテンベルク)はHTMLタグを使わずにビジュアルなページを作成できますが、その一方でMarkdown記法にも対応しているため、見出しの設定などが簡単にできます。

しかし、Gutenbergを使うにはテーマやプラグインがGutenbergに対応している必要があります。実際、このサイトで使っているテーマもGutenbergに対応していないので、いまのところ実用的な環境とはいえません。

プラグインでMarkdownに対応する

Gutenbergが登場する前からWordPressではプラグインを使ってMarkdown記法に対応していました。そのためWebを検索すると、プラグインの導入例やMarkdownの記述法を紹介した記事がヒットします。

プラグインの中でも有名なのが、多機能プラグインJet PackのMarkdown対応機能だけを切り出したJP Markdownです。2019年7月時点では検索結果の上位でたびたび見かけます。

人気のJP Markdownはもう存在しない

ところが実際にプラグインをインストールしようと検索してみても、このJP Markdownが見つかりません。しばらく前からアップデートが止まっていたらしく、すでに公開されていないようです。

Jet Packを導入すればまだそちらで使えるのかもしれませんが、あまり大きなプラグインをMarkdownのためだけにインストールしたくないので、まずは他のプラグインを探すことにしました。

WP Markdown Editorをインストールしてみた

Markdownで検索してみるといくつかプラグインが見つかりましたが、その中から最終更新日が最も新しく、インストール数も多かったWP Githuber MD – WordPress Markdown Editorをインストールしました。

Markdown Editorプラグイン

WordPress Markdown Editorをインストールしました。

このプラグインはEditorという名前のとおりMarkdown記法にも対応した本格的な編集用プラグインです。

WordPressの編集画面を左右に2分割して、左ペインでテキストを編集すると、右ペインで即座にプレビューできるようになっています。

Markdown Editorのプレビュー表示

左ペインにMarkdown記法のテキストを入力すると、右ペインにHTML化したプレビューが表示されます。

ただし、ふだん使っているクラシックエディタ+Tiny MCEとはツールバーなどの操作が違ってしまうのでいったんアンストールしてさらにほかのプラグインを探しました。

Markdownを変換してくれるだけでいいんだけど

WordPress上で直接編集するのは最小限にとどめたい私としては、Markdown記法で書いたテキストを単にコピー&ペーストでHTMLに変換してくれるプラグインがあればいいのですが、残念ながらそういうのは見つかりません。

たとえばWP Markdownというプラグインでは、テキストをペーストしたあと、見出し部分の末尾で改行すると、そこだけはHTMLにパースしてくれます。
しかし、リンクやリスト、強調表示など見出し以外のところについてはどうやったら処理してくれるのかわかりませんでした。

結局エディタ型に戻る

そこで最初に試したWP Githuber MD – WordPress Markdown Editorではどのように動作するのかを確認するため、もういちどインストールしてみたところ、このプラグインにはMarkdownのオン/オフを切り替えるスイッチがあるのを発見しました。

MarkdownEditor編集画面

Markdownモードをオフにできるスイッチがあります。

スイッチがオン(初期状態)のときは独自の編集画面ですが、オフにするとふだん使っているクラシックエディタ+Tiny MCEの編集画面に切り替わります。

Markdownオフ状態

Markdownをオフにするとクラシックエディタ+Tiny MCEが使えます。

これなら見出し構成とリスト、強調表示、リンクなどの基本的な部分はMarkdownで書いたテキストを貼り付けておき、そこから先の装飾はこれまでどおりクラシックエディタ+Tiny MCEという使い分けができそうです。

Markdownがいくら便利といっても、HTMLで可能な表現すべてに対応しているわけではないので、結局ビジュアル型エディタに頼る部分はでてきます。

となると、スイッチひとつでMarkdownからクラシックエディタに切り替えられるこのプラグインは理想的な妥協点といえるかもしれません。

しばらくこれで使ってみることにします。

モードの切り替えに要注意

ただしこの記事を書いているいまの時点でも、ある弱点がわかっています。

Markdownモードオンでテキストを編集してからMarkdownをオフにするのは問題ないのですが、逆方向の操作ではテキストが保存されないようなのです。

Markdownオフ状態でのスイッチ

再びMarkdownをオンにすることもできますが、編集内容が保存されません。

つまりクラシックエディタモードで編集してからMarkdownモードに切り替えると、クラシックエディタモードで作業した部分が残らずに消えてしまいます

念のため、下書き保存してからMarkdownに切り替えてみましたがやはりだめなようなので、Markdownからクラシックエディタへの切り替えは一方通行ということかもしれません。

もっとも、これについては本来テキストエディタ上でしっかり編集しておくのが筋なので、Markdownモードは一時的な通過点と考えればさほど問題はないでしょう。

画面レイアウトに違和感が・・・

もうひとつ気になるのは、編集画面のレイアウトがクラシックエディタモード本来のものとはちょっと違っていて、居心地が悪いという点です。

ちょっと説明がしづらいのですが、クラシックエディタの編集画面をむりやりグーテンベルクのブロックに押し込んだようなレイアウトになっていて、編集画面をフルに使えません。
記事タイトルの入力フィールドもグーテンベルクのブロック風で、本文編集エリアとは違和感があります。

とはいえ機能面ではいまのところ問題はなさそうなので、しばらくこれで使ってみることにします。

Markdown対応のエディタは?

WordPressプラグインのほうがひとまず固まったんで、次はMarkdown対応のテキストエディタを物色します。

もちろんMarkdown記法はテキストに見出しや強調を意味する記号を付けるだけなので、テキストエディタであれば、どんなソフトで編集しても構いません。

ただし、専用ソフトになるとMarkdownで入力したものをHTML形式に変換してプレビューできるようです。
「Markdown対応エディタ」などで検索すると次のようなソフトが簡単に見つかります。

実はそのほかに、私が愛用するWZエディタのファミリーにもWZ Markdown Editorというのがあります。

本家のWZ Editorで私が気に入っているキーバインド(キーの割り当て)とは違うので実際に使うことはないと思いますが、WZエディタのほうで表示をカスタマイズするときの参考ぐらいにはするかもしれません。

このWZ Markdown Editorは有料のソフトなんですが、WZエディタのユーザーには優待割引があります。

さらによく読むと体験版といっても使用期限はありません。しかも機能制限もほんのわずかで、タイトルバーに(Trial)の文字が表示されるのと、ファイルの保存時およびクリップボードへデータをコピーしたときにメッセージが表示されることがあるくらいだそうです。

興味のある方は実際に試してみてください。

参考

Markdown専用エディタ**Typora**を使うと、WordPress側にプラグインをインストールする必要がありません。専用なので使いやすく動作も軽快です。ブログ初心者には、ほかのMarkdown対応エディタよりお薦めだと思います。下記の記事で紹介しているので試してください。

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