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キヤノンXF400のマイク端子で使えるマイク

前回の記事で紹介したYouTube動画収録では、2人の対談形式で進行する番組用として、出演者それぞれにRODEのNT5を立てましたが、その前に事前のテストとして手持ちのいろんなマイクを試してみました。

そこで確認できたことをまとめておきます。

 

XF400のマイク入力

キヤノンXF400は3パターンのオーディオ入力が可能で、そのうちふたつを組み合わせることで4chのオーディオ入力が可能となっています。

  • カメラ本体の内蔵マイク

  • INPUT1/INPUT2 (XLR端子)

  • MICジャック(Φ3.5mm ステレオミニ)

業務用カメラに不慣れな方にはちょっとわかりにくいと思うので、まずここを説明します。

INPUT1とINPUT2はキヤノン端子XLR端子と呼ばれる端子で、カメラ本体にショットガンマイクを装着するときはINPUT1端子に接続します。

しかし、XF400の取扱説明書ではこれらは「マイク端子」とはいいません。

 

 

というのも、音響設備の整った会場でミキサーなどから送られてくるライン信号の入力にも使うからです。

つまりマイクにもライン入力にも対応する、汎用のオーディオ入力端子です。

INPUT1とINPUT2で入力した信号は基本的には、オーディオのCH1とCH2に録音されます。

 

それに対して、もうひとつの3.5mmステレオミニジャックは、取扱説明書にもはっきりマイク端子と書かれています。

INPUT1/INPUT2にすでに入力していて、さらにマイク端子にも入力したばあい、マイク端子のほうは自動的にCH3/CH4に記録されるようです。

この、INPUT1/2とマイク端子の関係をきちんと理解しておくのが重要です。

 

プラグインパワーへの対応

番組収録前の事前チェックでセッティングを検討したときに、数台のマイクで動作チェックをやってみました。

そのうちのひとつがこれです。

SAIREN T Mic

SAIREN T Mic

 

SAIRENというブランドのT Micという製品で、スマートフォンや家庭用小型ビデオカメラ用として作られています。

特徴は前後にふたつのマイクカプセルを備えていることで、前後両方向の音を捉えることができる双指向性マイクです(スイッチの切り替えで単一指向性としても使えます)。

ふたつのマイクが入っているからといってステレオというわけではなく、左右ともモノラルのいわゆるデュアルモノマイクのようです。

今回、二人での対談ということなので機材を減らすためにこのT MICが使えないか試してみましたが、XF400では使えませんでした。

もちろん故障しているわけではなく、iPhoneにつなげばちゃんと録音できます。

 

 

スマホで対談を撮るなら

このマイク、スマートフォン用とカメラ用のふたつのモードがあります。

家庭用の小型ハンディカムやスマートフォンでの対談収録にはぴったりでしょう。

ちなみにスマートフォン1台で対談をまとめて撮るなら、こんなアプリがあります。

Filmic DoubleTake

背面と前面のカメラを同時に使って収録できて、しかも画面レイアウトをあとから編集で変更できます。

スマートフォン用の高機能動画アプリとして有名なFilmic Proのファミリー製品です。

 

T MicがXF400で使えない理由は簡単で、XF400のステレオミニジャックはプラグインパワーに対応していないためです。

小型のビデオカメラや動画対応のデジカメの多くは、オーディオ入力端子からマイクに電源を供給しています。このためマイク側には電源(電池)がいりません。

おかげで電池切れの心配はないわけですが、その代わり、プラグインパワー対応と書かれたマイクを使わないと音声を収録できません。

 

しかし、XF400のような業務用ビデオカメラではそもそもプラグインパワー対応のマイクを使うことなど考慮に入れていないようです。

事前の知識があれば充分予想できることですが、業務用のビデオカメラを入手して、マイクは手持ちの機材を流用しようと考えている方は充分注意してください。

 

ちなみに手持ちのマイクの中ではでは、ニコンのME-1というステレオマイクが利用できませんでした。これも小型デジカメやDSLRなどでの収録を想定したプラグインパワー対応マイクだからです。

 

もうひとつ、オーディオテクニカのAT9941というマイクも試してみました。

この9941はプラグインパワーに対応しているほかに、電池駆動ができます。

LR44というボタン電池2個をセットして電源スイッチをいれてやれば、XF400でも問題なく音声を収録できました。

小型カメラ用マイク

ニコンME-1(右)とAT9941(左)

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RODE NT4ステレオマイク

Fukuzumiが預かっているマイクに、もうひとつ、RODE NT4というのがあります。

 

RODE NT5マッチドペアは2本セットでステレオ収録するのに対し、NT4は1本でステレオ収録できるX-Y型のコンデンサーマイクロホンです。

向かって右側の重なるようについているのがマイク部分。

RODE NT4

RODE NT4は1本でステレオ収録できる

 

 

NT4にはケーブルが2セット付属しており、そのうちのひとつはステレオタイプの5ピンXLR端子から2本のXLRケーブルが分岐しています。

NT4の本体に5ピン端子を装着し、反対側は通常のXLR端子とすることで、ビデオカメラはもちろんミキシングコンソールなどの一般的な機器に接続できるようになっています。

一般的なコンデンサーマイク同様、+48Vのファンタム電源を必要とします。

ところがもう一本のケーブルは、5ピンXLR端子からΦ3.5mmのステレオミニプラグというちょっと意外な仕様になっています。

RODE NT4付属ケーブル

NT4にはケーブルが2種類付属する

 

なぜケーブルが2セット付属しているのか気になったので、わざわざ3.5mmプラグケーブルを付けているのはもしやプラグインパワーに対応しているのか?と思い、ソニーの家庭用ハンディカムに接続してみましたが、やはり音は入力できませんでした

よく考えれば、もともとファンタム電源を必要とするマイクですから、さらにプラグインパワー対応にするわけもありません。

 

そこであらためて取扱説明書を見ていると、Powoer Requirementのところに"P48(48V) Phantom Supply or 9V Battery"と書かれているのを発見。

 

そういえばマイク本体にスライドスイッチとLEDがついているんですが、刻印もマーキングもないので ”ローカットフィルターかな?”ぐらいにしか思っていませんでした。

どうやらこれは電源スイッチのようです。

そこでマイク本体をねじってみると円筒形のハウジングがすっぽり外れてバッテリー室が姿を見せました。

RODE NT4バッテリー室

NT4の外側を外すとバッテリー室になっている

 

 

印刷されている文字を見るとPP3というタイプのバッテリーを使うようですが、もしやと思って006Pタイプの角形電池を入れてみたらぴったりフィット。

ちなみに、+と-の端子をはめ込む部分は形が違い、間違えて逆にセットできないようになっています。

NT4に006P電池をセット

006P角形電池がぴったりフィットする

 

 

形さえ合えば、もともと電圧は同じ。ということで、006P電池で問題なく録音できるのがわかりました。

つまり、電池さえあればXF400のマイク端子はもちろん、家庭用カムコーダーのマイク入力端子や、ファンタム電源に対応していないミキサーなどでも使えるということですね(マイク用のプリアンプを搭載しているか、という問題はありますが)。

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NT4ならファンタム電源なしでも使える

Fukuzumiも使っているZOOMのリニアPCMレコーダー F1では、EXH-6というユニットを組み合わせると、XLR端子/フォーンプラグでの入力が可能になります。

しかし、残念ながらファンタム電源の供給ができないのでふつうのコンデンサーマイクは使えません。

ところがNT4なら、006P電池があれば、F1+EXH-6の組み合わせでもちゃんと録音できるというわけで選択肢が増えました。

もちろん、ハンディカムやDSLR/ミラーレス一眼での動画撮影にも使えます。

 

WebでNT4の説明を見ても、電池駆動については特に強調されていないのでこれまで見落としていましたが、隠れたメリットではないかと思います。

ただし、006P電池を内蔵できるというところからわかるように、NT4の本体はかなり太いので、ハンディカムに載せて使うのはアンバランス過ぎです。

しっかりマイクスタンドを立てて設置することをお奨めします。

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