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Yousicianで初心者がレッスンを受けるときのコツ

Yousicianでもっと時間をかけてじっくり練習したいと思っている無料版ユーザーのために、ちょっとしたコツを紹介します。

弾き方を覚えている間に無料レッスン時間が終わってしまってものたりない」と感じている方も、このやり方さえ知っていればたっぷり練習できますよ。

2021年2月のアップデートで、練習モードでの時間制限が加わったため、この方法は使えなくなりました。

 

Yousician無料コースでじっくり練習するには

オンラインで音楽のレッスンを受けられるYousicianですが、無料版だと1日に受けられるレッスンが限られています

ある程度演奏を繰り返すと自動的に終了してしまうので、初心者にとっては満足に練習できないと感じる人もいるのではないでしょうか。

ゲーム感覚でプレイするならともかく、まったくの初心者がギター演奏を覚えていくにはちょっと時間が足りない感じですが、そんなときは練習モードを活用しましょう。

特に、まだ指使いになれていないユーザーや、初めての曲を覚えるのに時間がかかるユーザーにとってはうれしいモードです。

 

ギター初心者は学習コースではじめよう

モードの説明に行く前に、Yousicianのレッスン内容についておさらいしておきましょう。

 

コースは3つ

Yousicianには、学習チャレンジの3つのコースがあります。

 

」は名前のとおりひとつの曲を選んで練習するもので、すでにある程度ギターが弾ける人向きです。

 

学習」はステップバイステップで学んで行くコース。

私(Fukuzumi)のばあい、まったくの初心者というわけでもありませんが、基礎からやり直すという意味とレッスンの全体像をブログで紹介したいということで、この学習コースを選んでいます。

 

チャレンジ」は、まだ試していないので詳しいことはわかりませんが、画面の雰囲気や期限が設定されているところを見る限り、課題曲を指定して競争するギターバトル大会のようなものではないかと思います。

 

段階的に学べる学習コース

学習コースの中は、さらにミッションワークアウトに分かれます。

 

ミッションは、与えられた課題を順番に消化して行くコースで、メロディーを演奏するためのリード、音楽の基礎を学ぶ知識リズム3つの学習ルートがあり、どれかひとつだけ重点的に進めることも、少しずつ並行して学ぶこともできます。

Yousician 学習カリキュラム

リード、知識、リズムの3つの学習ルート

学習ルートの各レベルに課題曲があり、それを順番にこなしていくことで徐々にステップアップできるようにカリキュラムとして構成されています。

 

Yousicanに収録されている曲の中から一部を抜き出したり、初心者の練習向けに簡略化したものが、レベルに応じて選ばれているようで、以前やった曲が少し難しくなって再登場したりします。

Yousician カリキュラム例

1レッスンに複数の課題曲がある

逆にミッションの課題に使われた曲を、あとから「曲」コースで練習するといったこともできます。

 

ワークアウトは、コード、スケール、フィンガーピッキングといったテーマに沿って学習していくもので、すでに初級レベルを脱したユーザー向けといっていいでしょう。

 

この記事では、ギター入門者が学習コースのミッションをクリアしていくという想定をもとに、お奨めの方法を紹介します。

 

"演奏"と"練習"の違い

ミッションの課題曲を演奏するばあい、ふたつのモードがあります。

ひとつは演奏で、もうひとつが練習です。

 

"演奏”は課題のクリアを判定

演奏モードでは1回の演奏が終わるごとに評価が表示され、基準をクリアすれば次の課題曲へ進んだり、次のレベルへ進むことができます。

無料版ではこの演奏モードでプレイできる回数に制限があるため、課題曲に慣れていない段階でチャレンジすると、曲を覚える前に一日分を使い切ってしまって強制終了というはめになってしまいます。

 

"練習"はひたすら繰り返す

もうひとつの練習は、一回ごとの判定がなく、ひたすら繰り返し反復練習を行います。

少なくともひとつの課題曲に取り組んでいる間は、時間制限はないようです。

 

ただし判定もないので、なんど演奏しても次の課題曲やレベルに進むことはできません。

 

つまりある程度練習したら演奏モードに切り替えて判定を受け、合格したら次のステップへ進むというのが基本的なプロセスです。

もちろん、すでにある程度弾ける人は練習を飛ばしていきなり演奏に行ってもいいし、それさえ飛ばしてスキルテストを受けてどんどん飛び級で進むこともできます。

 

練習モードで始めよう

ここでは、初心者が地道に練習する方法を紹介します。

 

課題曲を選択すると、曲のロード(ダウンロード)が始まるので少し待ちましょう。

続いてモード選択画面が現われます。

Yousician 学習モード選択

初心者は[練習]からはじめよう

 

ここで[演奏]をクリックすると前に述べたように演奏モードになってしまうので、数回練習しただけで1日のレッスン時間を使い切って終了してしまいます。

ある程度経験があってすぐにマスターできる自信があればいきなり演奏モードでもいいですが、段階的に学んで行きたい初心者は練習のほうをクリックしてください。

間違って演奏モードでスタートしてしまって「難しいな」と思ったときは、途中で練習モードに切り替えることもできます。

 

練習モードの画面

「動くタブ譜」で曲を表示

[練習]をクリックすると曲の頭のカウントが始まります。

ギターのフレットボード(指板)を模した画面が右から左へ横スクロールし、テンポに合わせて白いボールがバウンドするので、指定された音のところへボールがきたタイミングでその音を弾いてください。

Yousician 練習画面

ボールの動きに合わせて弦を弾く

 

音の色分けと指使い

縦に6本並んでいる線がギターの弦を表し、その上にある帯が音の長さを表します。

帯の上にある数字は、弦を押える位置、つまりフレットの番号でその横には音の名前が書かれています(この表示はカスタマイズできます)。

音は色分けされていますが、これは弦を押えるのに使う指に対応しています。

画面右下にある左手のイラストを見て、どの指が使われているか確認しましょう

  • 人差し指 - 黄色

  • 中指 - 紫

  • 薬指 ー 青

  • 小指 ー 赤

Yousician 指とフレットの関係

色分けに応じてフレットを押える

指使いが難しいときは、画面をクリックしたり左下の再生ボタンを使って曲を一時停止し、運指を確かめてからまたスタートしましょう。

 

タイムラインとブロック

画面のいちばん下には、課題曲全体を表したタイムラインが表示されていて、曲が進むにつれてボールが移動していきます。

タイムラインの表示もフレットボードと同様に、押える弦とフレットの位置や、音の長さを表しています。

タイムラインの途中にある黄色い縦線は、曲のブロックを表しています。

パート1、パート2などのブロックに区切られているので、どのブロックが苦手かといった判断の参考になります。

また演奏モードでは、このブロックを単位として判定が行われます。

 

ミストーンとデッドノート

曲を演奏していて、正しい音を引けなかったときは、その音の部分が赤く表示されます。

タイミングが多少ずれたくらいだったら許容してくれますが、あまり大幅にずれると音を外したと判定されます。

Yousician ミスノート

間違った音は赤く表示される

 

Fukuzumiのばあい、エレアコ(エレクトリックアコースティックギター)を使ってシールドケーブル経由で電気的な音を入力していますが、これだと音がミュート気味できれいに鳴っていなくてもある程度は正しく弾けたと許容してくれるようです。

そのほかに、弾く弦を間違えたばあいは、その弦を赤く表示すると同時に効果音で教えてくれます(びょーんとびびったような音なので挫けてモチベーションがさがるんですが)。

 

ミスした音はタイムライン上にも表示されますが、この表示は次のときにも残っているので、前回ミスしたところが近づいてくるのがわかります(すでにプレイし終わった場所は、今回の演奏結果で上書きされていきます)。

 

弾けなかったらテンポを落とす

課題曲に慣れていない段階では、まずテンポを下げて練習しましょう。

ギターの練習に限りませんが、「ゆっくりやってできないことは速くできない」とはよく言われます。

ふつうのテンポではうまく弾けないのにムリして繰り返しやると、脳がその失敗を記憶してしまい、結局いつまで経っても上達しない原因になるので、それよりは確実に演奏できるテンポまで落として練習するほうがいいそうです。

Yousician テンポの指定

レベルにあったテンポで弾こう

 

テンポは[+][-]のボタンをクリックすることで5%単位で上下できます。100%以上にすれば、曲本来のテンポより速いスピードで練習できます。

また[自動]をクリックすると、演奏を繰り返すたびに段階的にスピードアップします。

 

苦手なパートだけ繰り返し練習

画面いちばん下のタイムラインには、両端にマーカーがあります。

これは一曲をフルに演奏することを意味します。

このマーカーを動かすことで、曲の一部だけを練習できます。

苦手なパートだけ集中的に練習したいときに使いましょう。

Yousician 練習範囲を決める

マーカーを動かして演奏範囲を決める

 

拍をしっかり意識してピッキング

画面上にある縦線は小節を表していますが、よく見るとタブ譜上にもうっすらと線が引かれています。

この線をガイドにすることで、ピッキングのタイミングを掴むのに役立ちます。

 

図の曲ではオルタネイトピッキングで、2拍め、4拍めをアップで弾くようにしていますが、これが意識しやすくなりました。

Yousician 小節と拍

小節と拍をしっかり意識する

 

 

自信がついたら演奏モードに

練習を切り上げるときは、画面をクリックしてメニューを呼び出し、[終了]をクリックすれば課題選択画面に戻ります。

あとはウィンドウを閉じてYousicianを終了してください。

次回もまた練習するんだったら、先ほど紹介した要領で練習モードを呼び出します。

もう充分練習したので課題をクリアしたいというときは演奏モードで起動しましょう。

 

最初練習モードでトレーニングして、途中で演奏モードに切り替えることもできます。

画面をクリックして現われるメニューで[演奏モード]をクリックします。

演奏モードでは背景がベージュっぽい色になっていますが、その他の表示は同じです。

ただし、テンポの調整はできません。ここが本番ですからがんばりましょう。

Yousician 演奏モード

演奏モードは背景の色が違う

 

演奏モードでは1回の演奏が終わるたびに評価が表示されます。

この評価では、ブロックごとに★がつけられます。

合格判定をもらえないと次のレベルへ進めませんが、多少のミスなら許されるので、ひとつ音を外したくらいだったら途中あきらめずに、最後まで踏ん張りましょう。

 

以前に練習した課題曲で完全クリアできていなかったものに、あとから再チャレンジすることもできます。

 

初心者でもたっぷり練習できる

演奏モードと違って、練習モードには回数や時間の制限がないようで、1時間以上繰り返し弾いていたこともあります。

なじみのない曲で覚えるのに時間がかかったりレベルアップして指がまだうまく動かないような状態だと、いきなり演奏モードにチャレンジしても曲を覚える前に強制終了されることがありますが、練習モードなら中断の心配もなくたっぷり時間がとれます。

ただし、一回の演奏が終わるとすぐに次の演奏が始まるので切りがありません。

ときどき中断して休息をとったり、適当なところで切り上げて終了するようにしてください。

 

2021年2月のアップデートで、無料版の練習モードにも時間制限が導入されたため、一定時間で強制的に終了することになりました。

また、学習モードの進め方が変更されています。

レッスン中の画面表示などは変わっていないようです。

Yousician ブログ 2021年2月アップデートについて

 

Yousician初心者向けレッスンのコツ - まとめ

  • 最初は練習モードで繰り返し練習
  • 一時停止して、次の音や指使いを確認
  • 左手の指は色分けにしたがって押える
  • 弾けるところまでテンポを落とす
  • 自信がついたら演奏モードで判定を受けよう

 

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