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WinMergeのファイルフィルター設定

WinMergeでは、フォルダー内のファイルを比較するとき、不要な形式を除外するためのフィルターを指定できます。

フィルターを使うことで比較に不要なファイルを結果から除外できるため、リストが見やすく、違いを探しやすくなります。

 

フォルダー:フィルタの設定

フィルターの設定は「ファイルまたはフォルダーの選択」タブで行います。

「3番目のファイルまたはフォルダー」フィールドの下にある「フォルダー:フィルタ」で指定してください。

WinMerge フィルター指定

ファイルのフィルター指定

 

この「フォルダー:フィルタ」は、「1番目のファイルまたはフォルダー」と「2番目のファイルまたはフォルダー」で、ともにフォルダーを指定しているときだけ有効になります。

どちらかひとつでもファイルを選択していると、グレーアウトして設定できません。

WinMerge フィルターが無効な状態

ファイルを選択していると祖手は無効

初期状態ではフィルター設定が*.*なので、すべてのファイルが対象になります。

 

拡張子でフィルターを指定する

比較結果に特定のファイル形式だけを表示したいときは、「フォルダー:フィルタ」にワイルドカードを使って指定します。

テキストファイルだけを表示させたかったら*.txtと入力してください。

 

複数のファイル形式を指定するときは、指定をセミコロン(;)でつなぎます。

次のように指定するとテキスト形式(拡張子が.txt)とPNG形式の画像(拡張子が.png)ファイルだけが比較結果に表示されます。

*.txt ; *.png

WinMerge 複数の拡張子を指定

セミコロンで拡張子を区切って指定する

WinMerge フィルター指定なし

フィルターを指定しない状態での比較結果

WinMerge フィルター抽出結果

テキストとPNG形式だけを抽出して比較

 

もっと多くの形式をフィルターで指定したいときは、独自の設定ファイルを使います。

 

フィルター選択を開く

ファイルまたはフォルダーの選択画面で、フィルター指定ドロップダウンリストの横にある[選択]ボタンをクリックします。

WinMerge フィルター設定の選択

フィルター設定を選択する

 

初期登録済みのフィルター

フィルタ設定ダイアログボックスの「ファイルフィルタ」タブが開きます。

WinMerge フィルター選択画面

リストからフィルター設定を選ぶ

 

ここにはあらかじめ以下のようなフィルターが登録されています。

  • <なし>フィルター解除に使用します
  • ADAMulti
  • ASPENT Devel
  • Visual C# loose
  • Delphi filter
  • Frontpage
  • MASM loose
  • GNU C loose
  • Visual Basic loose
  • Visual C++ loose
  • Exclude Source Control
  • Symbian C++
  • XML/HTML Devel

登録済みのフィルターを選択して[OK]をクリックすると「フォルダー:フィルタ」に設定されます。

WinMerge フィルタ指定

フィルターを指定した状態

 

フィルター設定の記述例

フィルターの設定はテキストファイルで記述されているので、テキストエディタで簡単に編集できます。

フィルター設定を選択して[編集]をクリックすると、既定のアプリケーションを起動してフィルター設定を読み込みます。

次のキャプチャ画像はXML/HTML Develの設定をテキストエディタで開いたところです。

WinMerge フィルター設定の内容

フィルター設定ファイルの記述例

 

このXML/HTML Develファイルでは、Webに関連する以下のようなファイル形式(拡張子)が設定されています。

  • xml
  • dtd
  • html
  • htm
  • css
  • gif
  • bmp
  • jpg
  • png
  • js

このほかにサブディレクトリを含めるための指定があります。

フィルター設定の記述方法はヘルプ内のフィルタの使用に詳しく書かれています。説明は日本語化されているので安心です。

ワイルドカードを使った簡単なファイルマスクから、正規表現を使った高度なマッチングまで利用できます。

作成したフィルター設定ファイルは、WinMergeのインストール先フォルダー内にある”Filters”フォルダに保存します。

設定ファイルの拡張子は.fitです。

 

フィルターを使って効率的に比較しよう

フィルターを設定することで必要なファイルだけを簡単に比較できます。

オフィス文書用や画像ファイル用など、ご自分の用途に応じていろんなフィルターを作成してみましょう。

 

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